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5 ドスンとな………?
しおりを挟むさて。陸へあがっては来たものの。
浜の上の林に道は一本。街灯なしの舗装なし。獣道ではないけれど、夜中で人気も全くないときた。
やだなー。
こういうとき、足が止まるのではなく声が出るのが人面魚である。本能が声を出せと要求してくるのだ。
私はボソボソと歌い始めた。
『ゲッ…、ゲッ…、ゲッゲゲノゲ~~~~♪
アサーハネードコーデグー○ーグー。』
はたしてこの音は陸上でも力となるのか?
そこんとこ未知数なんだけど。まあ歌ってみるとしよう。
でもね~。
『ターノシーイナ、ターノシーイナ。』
なーんて歌っていても。今の私はボッチである。
周りに群れの仲間はいない。いくら歌い続けても歌はソロのまま。
うーー、むちゃくちゃ心細い。
声はどんどん大きくなり、いつしか私はフルパワーで叫んでいた。
【オー○ケーニャガッコ~モ~~~~♪
シ~ケン~モナ~ンニ~モナイッ、
ウーーーー♪】
おおっ?なんか空気が波打ってる。
水中とはちがう響きだけれど。どうやら人面魚パワーは陸でも健在っぽい。
よ~し。気合い入れて歌おう!
そう思って息を吸い込んだところ。
前方の暗闇からドスンドスン、と。何か重たいものが落下したような音がした。
あっ………………嫌な予感。
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