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3 いじわるな継母の誕生
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次の日の朝はやく。
継母は義理の娘のお部屋へやって来て、開口一番にのたまいました。
「お前は今日から、お家で働いて仕事を覚えなさい。」
女の子はポカーンとしました。
「お仕事ですか?」
さて、お家でするお仕事なんてあったでしょうか。今まで考えたこともないので、ピンときません。
すると継母は女の子の隣に座り、小さな手を握って言いました。
「お掃除をしたり、お洗濯をしたりするの。きちんと覚えれば、大人になってもお前は食べて行けるわ。
うちはお金がないから、娘を三人もお嬢さまにはできないの。お嬢さまって、お金がかかるものなのよ。」
そんなものか、と女の子は思いました。
(う~ん、ちょっと不公平なやり方だけど。女の子がみんな、平等にお嬢さまになるものでもないしなー。まあいいか。)
「わかりました。今日から働きます。」
女の子は受け入れました。
「良い子ね。しっかり頼むわよ。」
継母は、機嫌良く言いました。
お互いにズレた思惑を抱きながら。親子はガシッと手を握りあったのです。
☆ ☆ ☆
「それじゃ、階段ふいてー。」
「さっさと水汲んで~。」
「洗濯物、畳みなさい。」
「ハイヨー!!」
あんなに持て余していたヒマは、どこへ行ったのでしょう。
女の子はどんどん忙しくなりました。
お掃除お炊事お洗濯、全てが人力です。使用人は少なく、仕事は常に増えて行きます。
さらに継母は彼女なりに気を遣い、女の子にいろいろな作業を割り振りました。
「荷物を運んで。」
「新聞を読んで。」
「旦那さまはどこ?」
これが意外と難題です。
使用人にも人間関係がありまして。特に主人家族に関わるお仕事は、他の使用人のプライドを刺激しない立ち回りが必要なのです。
女の子は立場が特殊なので、周りもある程度多目にみてくれます。とは言え、大丈夫なラインの見極めは常に大切なこと。
ところが継母はそんな機微を察する人ではなく、ポンポン用事を言い付けるのでした。
すると継姉たちまで、何も考えずに母親の真似をして来ます。
「お人形を持って来て!」
「おやつが食べたいの。」
「お母さまはどこ?」
「ヘイ、お待ちー!!」
……受け答えがおかしいのは、焦っているせいです。
ああ、お付きのメイドを目指す女中さんたちに、焼き餅をやかれないと良いのですが……。
女の子の毎日は、コマネズミのように忙しく、色々と面倒なものになったのでした。
継母は義理の娘のお部屋へやって来て、開口一番にのたまいました。
「お前は今日から、お家で働いて仕事を覚えなさい。」
女の子はポカーンとしました。
「お仕事ですか?」
さて、お家でするお仕事なんてあったでしょうか。今まで考えたこともないので、ピンときません。
すると継母は女の子の隣に座り、小さな手を握って言いました。
「お掃除をしたり、お洗濯をしたりするの。きちんと覚えれば、大人になってもお前は食べて行けるわ。
うちはお金がないから、娘を三人もお嬢さまにはできないの。お嬢さまって、お金がかかるものなのよ。」
そんなものか、と女の子は思いました。
(う~ん、ちょっと不公平なやり方だけど。女の子がみんな、平等にお嬢さまになるものでもないしなー。まあいいか。)
「わかりました。今日から働きます。」
女の子は受け入れました。
「良い子ね。しっかり頼むわよ。」
継母は、機嫌良く言いました。
お互いにズレた思惑を抱きながら。親子はガシッと手を握りあったのです。
☆ ☆ ☆
「それじゃ、階段ふいてー。」
「さっさと水汲んで~。」
「洗濯物、畳みなさい。」
「ハイヨー!!」
あんなに持て余していたヒマは、どこへ行ったのでしょう。
女の子はどんどん忙しくなりました。
お掃除お炊事お洗濯、全てが人力です。使用人は少なく、仕事は常に増えて行きます。
さらに継母は彼女なりに気を遣い、女の子にいろいろな作業を割り振りました。
「荷物を運んで。」
「新聞を読んで。」
「旦那さまはどこ?」
これが意外と難題です。
使用人にも人間関係がありまして。特に主人家族に関わるお仕事は、他の使用人のプライドを刺激しない立ち回りが必要なのです。
女の子は立場が特殊なので、周りもある程度多目にみてくれます。とは言え、大丈夫なラインの見極めは常に大切なこと。
ところが継母はそんな機微を察する人ではなく、ポンポン用事を言い付けるのでした。
すると継姉たちまで、何も考えずに母親の真似をして来ます。
「お人形を持って来て!」
「おやつが食べたいの。」
「お母さまはどこ?」
「ヘイ、お待ちー!!」
……受け答えがおかしいのは、焦っているせいです。
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