14 / 29
14 主張するカボチャ
しおりを挟む
舞踏会の会場にて。
シンデレラは、昨日と同じカーテンの影から中をのぞきました。すると。
なんと、カーテンの前に王子さまが立っていました。
「いらっしゃい、遅かったね。」
(!?うぎゃーーーー!!!!)
これは不意討ちです。
シンデレラは危うく、自動でどこかへ行きそうになりました。なんとかその場に踏みとどまったのは、あれです、気合いです!
六歳の子どもは異性から逃げません。
だから今のシンデレラも逃げないのです。
そこへ王子さまから追撃が。
「さあどうぞ♪」
(ま、まさかの抱っこ待ち……。)
今日の彼は昨日の彼とは違います。彼はロリ○ンという問題を、乗り越えてしまったのでしょうか。
(えーと、えーと。どうする?)
シンデレラとしては本日も、悩める王子さまを安全に一方的に愛でるつもりでございました。
……彼女は根が臆病者ですからね。王子さまがフリーズしてくれていた方が都合が良かったのですよ。
これは、王子さまの適応が、ちと早すぎます。
(だけど、ここで尻尾まいて帰るなんてないわー。もったいなさすぎる……。)
ちらりと見上げれば。
ニコニコした王子さま。
(今日もほんっとに可愛いよ~。あーもういけるいける、よし、オーケー!)
ここは勢いで。
シンデレラは王子さまに飛びつきました。
がしっ、ぎゅうぎゅう。
☆ ☆ ☆
一方そのころ。
王さまは真っ青になって、お側仕えの方に泣きついておりました。
「どうしよう。うちの子の性癖が社会的にアウトなんだけど!」
「……………………。」
「あの子ちっちゃいよね、子供だよね?あああああ、親御さんに怒られるーー!」
「どうかおちついて下さい。怒るような親ならとっくに事態に介入しております。娘を家で留守番させたりですとか。」
「え、まさか容認されてる?
それともあの子は親がいないんだろうか。」
「それはなんとも。ただあのお嬢さまの装いは独特ですから、もしかしたら普通のお家のお子さまではないかもしれませんね。」
「うーん……。」
王さまはシンデレラを眺めます。
「とんがり頭に高い靴のおチビちゃんか。どうもどこかで見たような格好だな………いてっ!」
“おチビちゃん”のあたりで、どこからともなく大きなカボチャが落ちてきて、王さまの足に直撃いたしました。
「………。」
王さまとお側仕えの方は、黙って顔を見合せたのでした。
シンデレラは、昨日と同じカーテンの影から中をのぞきました。すると。
なんと、カーテンの前に王子さまが立っていました。
「いらっしゃい、遅かったね。」
(!?うぎゃーーーー!!!!)
これは不意討ちです。
シンデレラは危うく、自動でどこかへ行きそうになりました。なんとかその場に踏みとどまったのは、あれです、気合いです!
六歳の子どもは異性から逃げません。
だから今のシンデレラも逃げないのです。
そこへ王子さまから追撃が。
「さあどうぞ♪」
(ま、まさかの抱っこ待ち……。)
今日の彼は昨日の彼とは違います。彼はロリ○ンという問題を、乗り越えてしまったのでしょうか。
(えーと、えーと。どうする?)
シンデレラとしては本日も、悩める王子さまを安全に一方的に愛でるつもりでございました。
……彼女は根が臆病者ですからね。王子さまがフリーズしてくれていた方が都合が良かったのですよ。
これは、王子さまの適応が、ちと早すぎます。
(だけど、ここで尻尾まいて帰るなんてないわー。もったいなさすぎる……。)
ちらりと見上げれば。
ニコニコした王子さま。
(今日もほんっとに可愛いよ~。あーもういけるいける、よし、オーケー!)
ここは勢いで。
シンデレラは王子さまに飛びつきました。
がしっ、ぎゅうぎゅう。
☆ ☆ ☆
一方そのころ。
王さまは真っ青になって、お側仕えの方に泣きついておりました。
「どうしよう。うちの子の性癖が社会的にアウトなんだけど!」
「……………………。」
「あの子ちっちゃいよね、子供だよね?あああああ、親御さんに怒られるーー!」
「どうかおちついて下さい。怒るような親ならとっくに事態に介入しております。娘を家で留守番させたりですとか。」
「え、まさか容認されてる?
それともあの子は親がいないんだろうか。」
「それはなんとも。ただあのお嬢さまの装いは独特ですから、もしかしたら普通のお家のお子さまではないかもしれませんね。」
「うーん……。」
王さまはシンデレラを眺めます。
「とんがり頭に高い靴のおチビちゃんか。どうもどこかで見たような格好だな………いてっ!」
“おチビちゃん”のあたりで、どこからともなく大きなカボチャが落ちてきて、王さまの足に直撃いたしました。
「………。」
王さまとお側仕えの方は、黙って顔を見合せたのでした。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる