暖炉が好きなシンデレラ

ねね

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18 元気のモトは

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(ぜーー、はーー……。)

 いけませんね。

 もうすぐ舞踏会の会場だというのに。シンデレラはすっかり、心理的な息ぎれを起こしてしまっております。

(大丈夫、やれることはやった。アレならおかしくない……!)

 気になるのは継姉たちのことばかり。

 何度も何度も仕上がりを思い返しては、頭の中で再点検。イヤリングは、ペンダントは、ベルトは、本当にあれで良かったのか……。

 考えていると頭がブランと下がります。

(あ、なんかしんどい。)

 彼女は気力を使い果たしてしまいました。

☆ ☆ ☆

 それなのに。

「いらっしゃい。」

 いつものバルコニーで、シンデレラを待っていてくれた王子さま。

 その顔を見て、シンデレラの気力は一気に回復したのです。

(へっ!?)

 本人もビックリの早業でした。

 いったい何が起こっているのでしょう?

「?……なあに?」

 いえ、何かある訳ではないのですが。

(あーなんか元気なんだよね、王子さま。姿勢が良くて楽しそうで、プルンとしてて。それで、見てるとこっちまで元気になるんだな。)

 じーっと王子さまを見つめます。

(いいなー、私もコレ欲しい。この、なんと言うか、よく分からないけど元気が出るやつ。)

 自前でこれくらい元気が出せたら、どんなに便利でしょうか。

(どうすれば手に入るだろ?

 ふーむ……目指すなら分かりやすいところから。まずは筋肉だな。うん、この“プルン”は筋肉だ。よし、姿勢を良くして筋トレ始めよう!)

 シンデレラはニマーッと笑いました。

「なんでもありません。では、今日もお邪魔しまーす♪」

 そして、王子さまに勢いよくひっついたのです。
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