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第三話
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空が崩れるような音で割れたのは、まだ薄明かりが残る頃だった。
私はいつものように工房の扉を開け、朝の煤と油の匂いに顔をしかめながらも、何事もなかったかのように仕事を始めようとしていた。
戦争はもう終わった。
――そう信じていた。すべてを焼き尽くす炎の中で佇む感情のない機械は、もう遠い話だと自分に言い聞かせていた。
だが空の向こうで、遠雷のような低い唸りが反復しているのを聞いたとき、不穏が胸の奥に落ちるのを抑えられなかった。
その唸りはやがて、街までやってきた。飛行機の影が、低く、無数に降りてくる。金属の歌が遠方で合唱を始め、人々の足音が急ぎだす。
私は工具を置いて表へ出た。
空は黒く、煙と蒸気が混じり合った匂いが通りを満たしていた。最初の衝撃波が通り過ぎたとき、瓦礫の向こうで柔らかな光包まれた機械の巨体が姿を現し、私は初めて理解した。
――戦争は終わってなどいなかった。
だが、なぜ今、なぜここに。僕の頭は言葉を組み立てきれず、ただ体が緊張を増すのを感じた。
情報は断片として届いた。遠方の砲声、無線の断片、混乱する商人の声、そのうち一つが耳に喰い込んできたとき、血の色がひと回り濃くなるのがわかった。
「降伏せよ。奇跡の子を渡せ」
耳鳴りのようにその言葉が反芻され、僕は瞬間に全てを繋ぎ合わせた。
ルカの顔、彼が逃げてきた理由、工房の小さな窓から見えたあの光の残滓。
彼らは、ルカを取り戻すために動いている。
私は信じたくなかった。彼がこの国にいることがどれほどの価値をもたらすか、私には想像もつかなかったことを。だが、戦術的な理屈はどうでもよかった。私の中にあるのはひとつの単純な衝動。彼を守ることだけだった。
「ルカ。いるか」
声は震えていたかもしれない。だが返事はすぐにあった。
扉の向こうで小さな影が動き、彼は出てきた。顔は眠りと疲労でやつれているが、瞳の芯は静かに燃えていた。
外はすでに赤く、街の遠くで建物の輪郭が崩れて光の筋に解けていく。
ルカは私の目を見た。そこには恐れではなく、決意があった。
「エリオット、来ます」
言葉は短く、無駄がない。だがその背後にあるものは、私の手の中で震えるナイフのように鋭かった。
私は今や兵士でも何でもない、ただの男だ。だが、ここにいる私を、彼は頼っている。守らねばならないという衝動が、体中を駆け巡った。
敵の列が押し寄せ、鋼と魔法の混交する兵器が街路を踏みしめていく。
最初の衝突は一瞬で激しく、喧噪が世界を覆い尽くす。爆発音、金属の裂ける悲鳴、人々の叫び。そのすべてが距離のないところでぶつかっている。
私はルカの手を強く握り、かばうようにして外へ出た。機械の弾丸が路地を切り裂いていき、埃が舞い、ガラスが雨のように降る。私の胸は締めつけられ、足元の地面が突然柔らかくなったように揺らいだ。
そのとき、ルカが私の腕を離し、ふっと後退した。
顔は悲痛に歪み、目には白い光が揺れている。彼が何かをしようとしている。それが直感として胸に突き刺さった。
「逃げろ、ルカ!」
叫んだ。叫ばずにはいられなかった。だが彼は首を横に振った。唇の端に、小さな苦い笑みが浮かぶ。
「エリオット。わかってる」
ルカの声は、炎に包まれ、断末魔の交錯するなかでも、清らかに聞こえた。
言葉の意味が、冷たい鉛のように胸に沈む。彼は理解していた。自分が目的であることを。自分が行けばこの惨憺たる状況が変わることを。
だがその次に出た言葉は、私の全身の血を燃やすほどに震えるものだった。
「エリオット。僕は、あなたの生きる未来を守りたい」
その瞬間、空気が変わった。静謐だった世界が、心臓を打つように震え、風景の輪郭が揺らいだ。
ルカの身体からほんの微かな息が漏れ、その呼気が夜空に溶け込むと、周囲の光が奇妙に再編成されていくのが見えた。細い線が走り、石畳が脈打つように光り、遠い塔の影が急に縮んだ。
私は反射的にその場に飛び込み、彼を抱えようとした。だが何かが間に入った。ルカの瞳には、もう私を拒む影はなく、むしろ救いを求める確かな明るさがあった。
「行かせて」
彼は言った。声は小さかったが崩れなかった。
私がゆっくりと後退り、彼のもとを離れると同時に、世界は光に満ちた。
柔らかな蒼白の光がルカの周囲に繭を作るように立ちあがり、やがてそれは膨張し、空気を裂いていく。光は音を持ち、震えながら網のように敵の機体に絡みつき、金属が軋み、配管が裂け、魔術回路が短絡するように火花を散らした。
それを見た瞬間、私の瞳には大粒の涙が浮かんでいた。
何故だか分からない。分からないけれど、彼のあたたかくてやさしい光に包まれて、まるで母に抱かれているかのような安心を感じる。
私の帰るべき場所はここなのだと錯覚するほどにやわらかな光は少しずつ私のもとを離れていき、彼の笑みだけが、薄い光の膜越しに見えるようになった。
敵の機械が一つ、また一つと静止し、そして沈黙の中に崩れ落ちる。まるで長年繰り返された戦争の悪夢が、そこだけ急に終幕を迎えるかのようだった。
砂塵が舞い、瓦礫が落ち、火花が雨のように降る。光の渦は膨れ上がり、やがて白い滝のように敵を押し流した。
その圧倒的な力の前に、鋼鉄は折れ、魔術の回路は焼かれ、兵士たちは――祈るように泣いていた。
止まった時間の中で僕は気づいた、ルカが自らを差し出しているのだと。彼は、自分の命と引き換えに、この破滅を終わらせようとしているのだと。
光が静まると、世界は深い澱のような静寂を残した。灰と金属の匂いが鼻腔を塞ぎ、空は薄い灰色に戻る。
私はゆっくりと弱くなった光の中心へと近づいた。
そこには、ただ一つ、小さな体が残っていた。ルカは床に座り込み、薄い笑みを浮かべていたが、その顔はもう色を失い、陰が深く落ちていた。
指先からこぼれる光は、小さな蛍のように揺れていて、最後の一瞬を惜しむように短く瞬いた。
彼は私の方を見て、口元に震えを含ませながら言葉を紡いだ。
「あなたが、僕の、生きた証」
その声は風に乗って、砂埃と混じり、私の鼓膜に刺さった。
何を言っていいかわからなかった。
手を伸ばし、ルカの頬に触れようとする。しかし、確実にそこにあったのは、ただ空気の冷たさだけだった。ルカの体は光の塵になって、指の間をすり抜けていった。掌に残ったのは粉のような温度と、遠い夏の日のような淡い温もりだけだった。
音が、鳴った。
嗚咽というより、骨の中が潰れるような音、血の沸点が下がるような沈黙。私は膝から崩れ落ち、瓦礫の上で両手を広げてその場に崩れた。
風が通り過ぎ、遠くでまだ誰かが呻いているが、私には何も聞こえなかった。周囲の世界は灰色に、冷たくなっていく。ルカの笑みだけが、記憶の底に熱を残していた。
彼を止めればよかったのかもしれない。抱きしめればよかったのかもしれない。だがその時には、すでに言葉を選ぶ余裕も、行動の余地も残されていなかった。私が握っていたものは、ただの空虚だけで、指先が凍るほどに冷たかった。
私は立ち上がった。涙は枯れ、声も出ない。
瓦礫の上を歩くたびに、足元から何かが落ちていく気がした。
彼のいない世界の重力は、とてつもなく重かったが、歩かなければならないと感じた。ルカが願った未来を、生きなければならない。
彼が自分の命を燃料にしてくれたのなら、私はその炎を生かして進まねばならない。
歩き出すと、街はゆっくりと息を取り戻し始めた。人々が瓦礫の山に寄り添い、倒れた機械の影に祈りを捧げる。
けれど私の足取りは重く、心は鉛で満たされていた。
指先に残る粉のような温度を、何度も確かめながら、それが現実だったという証を胸に刻む。
ルカはもういない。だが、彼の言葉が、耳の奥で反復する。
――あなたが、僕の生きた証。
どこへ向かえばいいのか、まだわからない。だが、私は歩く。
道は続き、瓦礫の間を抜け、焼けた街路の先に小さな緑の芽が見えるかもしれない。それがどんなに小さくても、私は見逃さないだろう。
彼が賭けたものの重みを忘れないために。そしてその代償を無駄にしないために。静かに、しかし確実に歩き続ける。
煙が流れ、空は少しだけ明るくなる。私の胸の中には、割れた風景の切れ端として、彼の笑顔と「生きた証」が、永遠に残るだろう。
私はいつものように工房の扉を開け、朝の煤と油の匂いに顔をしかめながらも、何事もなかったかのように仕事を始めようとしていた。
戦争はもう終わった。
――そう信じていた。すべてを焼き尽くす炎の中で佇む感情のない機械は、もう遠い話だと自分に言い聞かせていた。
だが空の向こうで、遠雷のような低い唸りが反復しているのを聞いたとき、不穏が胸の奥に落ちるのを抑えられなかった。
その唸りはやがて、街までやってきた。飛行機の影が、低く、無数に降りてくる。金属の歌が遠方で合唱を始め、人々の足音が急ぎだす。
私は工具を置いて表へ出た。
空は黒く、煙と蒸気が混じり合った匂いが通りを満たしていた。最初の衝撃波が通り過ぎたとき、瓦礫の向こうで柔らかな光包まれた機械の巨体が姿を現し、私は初めて理解した。
――戦争は終わってなどいなかった。
だが、なぜ今、なぜここに。僕の頭は言葉を組み立てきれず、ただ体が緊張を増すのを感じた。
情報は断片として届いた。遠方の砲声、無線の断片、混乱する商人の声、そのうち一つが耳に喰い込んできたとき、血の色がひと回り濃くなるのがわかった。
「降伏せよ。奇跡の子を渡せ」
耳鳴りのようにその言葉が反芻され、僕は瞬間に全てを繋ぎ合わせた。
ルカの顔、彼が逃げてきた理由、工房の小さな窓から見えたあの光の残滓。
彼らは、ルカを取り戻すために動いている。
私は信じたくなかった。彼がこの国にいることがどれほどの価値をもたらすか、私には想像もつかなかったことを。だが、戦術的な理屈はどうでもよかった。私の中にあるのはひとつの単純な衝動。彼を守ることだけだった。
「ルカ。いるか」
声は震えていたかもしれない。だが返事はすぐにあった。
扉の向こうで小さな影が動き、彼は出てきた。顔は眠りと疲労でやつれているが、瞳の芯は静かに燃えていた。
外はすでに赤く、街の遠くで建物の輪郭が崩れて光の筋に解けていく。
ルカは私の目を見た。そこには恐れではなく、決意があった。
「エリオット、来ます」
言葉は短く、無駄がない。だがその背後にあるものは、私の手の中で震えるナイフのように鋭かった。
私は今や兵士でも何でもない、ただの男だ。だが、ここにいる私を、彼は頼っている。守らねばならないという衝動が、体中を駆け巡った。
敵の列が押し寄せ、鋼と魔法の混交する兵器が街路を踏みしめていく。
最初の衝突は一瞬で激しく、喧噪が世界を覆い尽くす。爆発音、金属の裂ける悲鳴、人々の叫び。そのすべてが距離のないところでぶつかっている。
私はルカの手を強く握り、かばうようにして外へ出た。機械の弾丸が路地を切り裂いていき、埃が舞い、ガラスが雨のように降る。私の胸は締めつけられ、足元の地面が突然柔らかくなったように揺らいだ。
そのとき、ルカが私の腕を離し、ふっと後退した。
顔は悲痛に歪み、目には白い光が揺れている。彼が何かをしようとしている。それが直感として胸に突き刺さった。
「逃げろ、ルカ!」
叫んだ。叫ばずにはいられなかった。だが彼は首を横に振った。唇の端に、小さな苦い笑みが浮かぶ。
「エリオット。わかってる」
ルカの声は、炎に包まれ、断末魔の交錯するなかでも、清らかに聞こえた。
言葉の意味が、冷たい鉛のように胸に沈む。彼は理解していた。自分が目的であることを。自分が行けばこの惨憺たる状況が変わることを。
だがその次に出た言葉は、私の全身の血を燃やすほどに震えるものだった。
「エリオット。僕は、あなたの生きる未来を守りたい」
その瞬間、空気が変わった。静謐だった世界が、心臓を打つように震え、風景の輪郭が揺らいだ。
ルカの身体からほんの微かな息が漏れ、その呼気が夜空に溶け込むと、周囲の光が奇妙に再編成されていくのが見えた。細い線が走り、石畳が脈打つように光り、遠い塔の影が急に縮んだ。
私は反射的にその場に飛び込み、彼を抱えようとした。だが何かが間に入った。ルカの瞳には、もう私を拒む影はなく、むしろ救いを求める確かな明るさがあった。
「行かせて」
彼は言った。声は小さかったが崩れなかった。
私がゆっくりと後退り、彼のもとを離れると同時に、世界は光に満ちた。
柔らかな蒼白の光がルカの周囲に繭を作るように立ちあがり、やがてそれは膨張し、空気を裂いていく。光は音を持ち、震えながら網のように敵の機体に絡みつき、金属が軋み、配管が裂け、魔術回路が短絡するように火花を散らした。
それを見た瞬間、私の瞳には大粒の涙が浮かんでいた。
何故だか分からない。分からないけれど、彼のあたたかくてやさしい光に包まれて、まるで母に抱かれているかのような安心を感じる。
私の帰るべき場所はここなのだと錯覚するほどにやわらかな光は少しずつ私のもとを離れていき、彼の笑みだけが、薄い光の膜越しに見えるようになった。
敵の機械が一つ、また一つと静止し、そして沈黙の中に崩れ落ちる。まるで長年繰り返された戦争の悪夢が、そこだけ急に終幕を迎えるかのようだった。
砂塵が舞い、瓦礫が落ち、火花が雨のように降る。光の渦は膨れ上がり、やがて白い滝のように敵を押し流した。
その圧倒的な力の前に、鋼鉄は折れ、魔術の回路は焼かれ、兵士たちは――祈るように泣いていた。
止まった時間の中で僕は気づいた、ルカが自らを差し出しているのだと。彼は、自分の命と引き換えに、この破滅を終わらせようとしているのだと。
光が静まると、世界は深い澱のような静寂を残した。灰と金属の匂いが鼻腔を塞ぎ、空は薄い灰色に戻る。
私はゆっくりと弱くなった光の中心へと近づいた。
そこには、ただ一つ、小さな体が残っていた。ルカは床に座り込み、薄い笑みを浮かべていたが、その顔はもう色を失い、陰が深く落ちていた。
指先からこぼれる光は、小さな蛍のように揺れていて、最後の一瞬を惜しむように短く瞬いた。
彼は私の方を見て、口元に震えを含ませながら言葉を紡いだ。
「あなたが、僕の、生きた証」
その声は風に乗って、砂埃と混じり、私の鼓膜に刺さった。
何を言っていいかわからなかった。
手を伸ばし、ルカの頬に触れようとする。しかし、確実にそこにあったのは、ただ空気の冷たさだけだった。ルカの体は光の塵になって、指の間をすり抜けていった。掌に残ったのは粉のような温度と、遠い夏の日のような淡い温もりだけだった。
音が、鳴った。
嗚咽というより、骨の中が潰れるような音、血の沸点が下がるような沈黙。私は膝から崩れ落ち、瓦礫の上で両手を広げてその場に崩れた。
風が通り過ぎ、遠くでまだ誰かが呻いているが、私には何も聞こえなかった。周囲の世界は灰色に、冷たくなっていく。ルカの笑みだけが、記憶の底に熱を残していた。
彼を止めればよかったのかもしれない。抱きしめればよかったのかもしれない。だがその時には、すでに言葉を選ぶ余裕も、行動の余地も残されていなかった。私が握っていたものは、ただの空虚だけで、指先が凍るほどに冷たかった。
私は立ち上がった。涙は枯れ、声も出ない。
瓦礫の上を歩くたびに、足元から何かが落ちていく気がした。
彼のいない世界の重力は、とてつもなく重かったが、歩かなければならないと感じた。ルカが願った未来を、生きなければならない。
彼が自分の命を燃料にしてくれたのなら、私はその炎を生かして進まねばならない。
歩き出すと、街はゆっくりと息を取り戻し始めた。人々が瓦礫の山に寄り添い、倒れた機械の影に祈りを捧げる。
けれど私の足取りは重く、心は鉛で満たされていた。
指先に残る粉のような温度を、何度も確かめながら、それが現実だったという証を胸に刻む。
ルカはもういない。だが、彼の言葉が、耳の奥で反復する。
――あなたが、僕の生きた証。
どこへ向かえばいいのか、まだわからない。だが、私は歩く。
道は続き、瓦礫の間を抜け、焼けた街路の先に小さな緑の芽が見えるかもしれない。それがどんなに小さくても、私は見逃さないだろう。
彼が賭けたものの重みを忘れないために。そしてその代償を無駄にしないために。静かに、しかし確実に歩き続ける。
煙が流れ、空は少しだけ明るくなる。私の胸の中には、割れた風景の切れ端として、彼の笑顔と「生きた証」が、永遠に残るだろう。
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