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第四章 聖戦
第八十三話 もう一人の皇帝
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--ソユット帝国 聖都ビュザンティオン 宮城
重厚な三重の城壁に囲まれた歴史深い聖都ビュザンティオンの中心にある小高い丘の上に、宮城は築かれていた。
表面を白い漆喰で覆った石造りの宮城は、大きな建物を持たず比較的小さな建物と部屋が連なり、また数多くの庭園と離れを持つ建造物群であった。
その宮城の一角に君主の間はあった。
ソユット帝国の皇帝シゲノブ一世は、君主の間で玉座に座り、肘掛けに片肘を着きながら、重臣達から報告を受けていた。
シゲノブ一世は、丸々と太っていながらも、2メートルほどの巨大な体躯を持つ丸眼鏡の大男であった。
羊皮紙の報告書を読み上げて報告している重臣は、緊張のため額から溢れる冷や汗を時折、ハンカチで拭いながら皇帝への報告を続けていた。
重臣からの報告を聞き終えたシゲノブ一世が呟く。
「・・・気に入らんな」
シゲノブ一世の言葉に、報告していた重臣は大慌てし、裏返った声で答える。
「へ、陛下! 私が何か御無礼でも!?」
重臣を一瞥しながらシゲノブ一世が答える。
「そうではない。イル・ラヴァーリの事だ」
シゲノブ一世の答えを聞いた重臣は、ほっと胸を撫で下ろす。
シゲノブ一世が続ける。
「・・・バレンシュテットが南大洋まで手を伸ばしてきた。アスカニアの西端と、怪物が溢れる新大陸で満足していれば良いものを」
皇帝であるシゲノブ一世が呟く言葉に、君主の間に居る重臣達は息を飲み、その顔色を伺う。
シゲノブ一世は、自分に報告していた重臣を睨みながら尋ねる。
「世界に皇帝は、余、一人だけで十分だとは思わんか?」
重臣は深々と頭を下げながら答える。
「へ、陛下のおっしゃる通りでございます!!」
シゲノブ一世は、自分にへつらう重臣を鼻で笑うと世界地図を眺める。
(あの空中都市の位置にバレンシュテットの軍勢が居座るのは目障りだ・・・)
アスカニア大陸の南東には、『南方大陸』と呼ばれる大陸がある。
多くが未開の地であるその大陸には、人間を始め多くの亜人種族が居住していた。
南方大陸の北側と東側に広がる南大洋に面した沿岸部一帯と、アスカニア大陸の南東端の一角にソユット帝国はあった。
列強の一角として北部同盟に与し、一神教を信奉する宗教国家であり、代々世襲されて続く皇帝は、世俗と宗教の支配者でもあった。
ひと呼吸の間、世界地図を眺めていたシゲノブ一世は、考えがまとまったようであった。
シゲノブ一世が重臣達に命じる。
「空中都市イル・ラヴァーリに帝国飛行艦隊を向かわせろ! ヴェネト軍を攻撃し、イル・ラヴァーリを制圧するのだ!!」
空中都市イル・ラヴァーリへの攻撃命令を出したシゲノブ一世に対して、慌てて重臣が諫めに入る。
「陛下! イル・ラヴァーリに居るのは、ヴェネト共和国軍ではありません! バレンシュテット帝国軍です! 何卒、御再考下さいますよう!!」
シゲノブ一世は、侮蔑した目線で諫めに入った重臣に答える。
「・・・知っておる。聞こえなかったのか?」
「はぁ・・・」
困惑した表情で答える重臣にシゲノブ一世が告げる。
「空中都市イル・ラヴァーリに居座るヴェネト軍として、バレンシュテットの軍勢を叩き、制圧しろと言っているのだ!」
バレンシュテット帝国は、北部同盟と西方協商のいずれにも属さず、中立を宣言していた。
無論、北部同盟に与するソユット帝国も、中立を宣言したバレンシュテット帝国に対して宣戦布告はしていない。
シゲノブ一世が出した命令は、「宣戦布告はしていないが、トボけて攻撃しろ」という意味であり、それは『中立侵犯』として国際社会から非難される行為であった。
シゲノブ一世の考えを理解した重臣は、慌てて頭を下げる。
「陛下の仰せのままに!」
シゲノブ一世が続ける。
「陸軍と海軍の全部隊は南大洋を渡り、メフメト王国へ進軍。占領せよ」
さきほどとは別の、老いた重臣がシゲノブ一世に尋ねる。
「恐れながら陛下。あのような小国を占領する事に、何の意味が?」
シゲノブ一世は、したり顔で尋ねてきた老いた重臣に答える。
「メフメトはヴェネトの鼻先、そしてバレンシュテット領トラキアの南にある。両国を牽制するのに、都合の良い場所だとは思わんか?」
老いた重臣は、機嫌を取るように恭しく一礼する。
「左様でございましたか。まことに陛下の御慧眼、恐れ入ります」
重臣の言葉に機嫌を良くしたシゲノブ一世が続ける。
「聖職者と宗教法学者達に命じろ。『聖戦』を発動しろと」
「畏まりました」
君主の間に居る重臣達は、シゲノブ一世に恭しく一礼する。
「皇帝。だいぶ、御機嫌のようだな?」
シゲノブ一世は、声がした方向を見る。
声の主の姿は、褐色の肌に尖った耳。
意匠を凝らしたミスリルの鎧を身に付け、レイピアを腰から下げていた。
ダークエルフの魔法騎士、シグマ・アイゼナハトであった。
シゲノブ一世が苦々しく尋ねる。
「シグマか。どこから入って来た?」
シグマは悪びれた素振りも見せず答える。
「正面から。堂々と」
「むぅ・・・。まぁ良い。ちょうど良い機会だ。メフメトへの遠征で、お前達から買ったアレを試すとするか」
「ほぅ・・・?」
シゲノブ一世の言葉にシグマは目を細めながら見下す様に答える。
シゲノブ一世は、再び世界地図を眺めると、含み笑いを浮かべながら呟く。
「今次大戦の主な戦場は、アスカニア大陸の北と西と南。スベリエとカスパニア、グレースとナヴァールが相戦っておる。・・・・大陸南東端の我が帝国に大戦の戦火は及ばぬ。・・・今次大戦でヴェネトを叩き、バレンシュテットを抑えれば、広大な南大洋が我が海となり、我が帝国の繁栄は、約束されたも同然だ。・・・くっくっくっ」
ソユット帝国の聖都ビュザンティオン郊外の飛行場から、帝国飛行艦隊の飛行ガレアスが次々と離陸していく。
空に浮かび上がったそれらは陣形を組むと、アレク達の居る空中都市イル・ラヴァーリを目指して進んで行く。
軍港からは、陸兵を満載したガレアスと輸送船の艦隊が出撃。
ジークが開拓するトラキアの南に位置するメフメト王国を目指して進軍を開始した。
重厚な三重の城壁に囲まれた歴史深い聖都ビュザンティオンの中心にある小高い丘の上に、宮城は築かれていた。
表面を白い漆喰で覆った石造りの宮城は、大きな建物を持たず比較的小さな建物と部屋が連なり、また数多くの庭園と離れを持つ建造物群であった。
その宮城の一角に君主の間はあった。
ソユット帝国の皇帝シゲノブ一世は、君主の間で玉座に座り、肘掛けに片肘を着きながら、重臣達から報告を受けていた。
シゲノブ一世は、丸々と太っていながらも、2メートルほどの巨大な体躯を持つ丸眼鏡の大男であった。
羊皮紙の報告書を読み上げて報告している重臣は、緊張のため額から溢れる冷や汗を時折、ハンカチで拭いながら皇帝への報告を続けていた。
重臣からの報告を聞き終えたシゲノブ一世が呟く。
「・・・気に入らんな」
シゲノブ一世の言葉に、報告していた重臣は大慌てし、裏返った声で答える。
「へ、陛下! 私が何か御無礼でも!?」
重臣を一瞥しながらシゲノブ一世が答える。
「そうではない。イル・ラヴァーリの事だ」
シゲノブ一世の答えを聞いた重臣は、ほっと胸を撫で下ろす。
シゲノブ一世が続ける。
「・・・バレンシュテットが南大洋まで手を伸ばしてきた。アスカニアの西端と、怪物が溢れる新大陸で満足していれば良いものを」
皇帝であるシゲノブ一世が呟く言葉に、君主の間に居る重臣達は息を飲み、その顔色を伺う。
シゲノブ一世は、自分に報告していた重臣を睨みながら尋ねる。
「世界に皇帝は、余、一人だけで十分だとは思わんか?」
重臣は深々と頭を下げながら答える。
「へ、陛下のおっしゃる通りでございます!!」
シゲノブ一世は、自分にへつらう重臣を鼻で笑うと世界地図を眺める。
(あの空中都市の位置にバレンシュテットの軍勢が居座るのは目障りだ・・・)
アスカニア大陸の南東には、『南方大陸』と呼ばれる大陸がある。
多くが未開の地であるその大陸には、人間を始め多くの亜人種族が居住していた。
南方大陸の北側と東側に広がる南大洋に面した沿岸部一帯と、アスカニア大陸の南東端の一角にソユット帝国はあった。
列強の一角として北部同盟に与し、一神教を信奉する宗教国家であり、代々世襲されて続く皇帝は、世俗と宗教の支配者でもあった。
ひと呼吸の間、世界地図を眺めていたシゲノブ一世は、考えがまとまったようであった。
シゲノブ一世が重臣達に命じる。
「空中都市イル・ラヴァーリに帝国飛行艦隊を向かわせろ! ヴェネト軍を攻撃し、イル・ラヴァーリを制圧するのだ!!」
空中都市イル・ラヴァーリへの攻撃命令を出したシゲノブ一世に対して、慌てて重臣が諫めに入る。
「陛下! イル・ラヴァーリに居るのは、ヴェネト共和国軍ではありません! バレンシュテット帝国軍です! 何卒、御再考下さいますよう!!」
シゲノブ一世は、侮蔑した目線で諫めに入った重臣に答える。
「・・・知っておる。聞こえなかったのか?」
「はぁ・・・」
困惑した表情で答える重臣にシゲノブ一世が告げる。
「空中都市イル・ラヴァーリに居座るヴェネト軍として、バレンシュテットの軍勢を叩き、制圧しろと言っているのだ!」
バレンシュテット帝国は、北部同盟と西方協商のいずれにも属さず、中立を宣言していた。
無論、北部同盟に与するソユット帝国も、中立を宣言したバレンシュテット帝国に対して宣戦布告はしていない。
シゲノブ一世が出した命令は、「宣戦布告はしていないが、トボけて攻撃しろ」という意味であり、それは『中立侵犯』として国際社会から非難される行為であった。
シゲノブ一世の考えを理解した重臣は、慌てて頭を下げる。
「陛下の仰せのままに!」
シゲノブ一世が続ける。
「陸軍と海軍の全部隊は南大洋を渡り、メフメト王国へ進軍。占領せよ」
さきほどとは別の、老いた重臣がシゲノブ一世に尋ねる。
「恐れながら陛下。あのような小国を占領する事に、何の意味が?」
シゲノブ一世は、したり顔で尋ねてきた老いた重臣に答える。
「メフメトはヴェネトの鼻先、そしてバレンシュテット領トラキアの南にある。両国を牽制するのに、都合の良い場所だとは思わんか?」
老いた重臣は、機嫌を取るように恭しく一礼する。
「左様でございましたか。まことに陛下の御慧眼、恐れ入ります」
重臣の言葉に機嫌を良くしたシゲノブ一世が続ける。
「聖職者と宗教法学者達に命じろ。『聖戦』を発動しろと」
「畏まりました」
君主の間に居る重臣達は、シゲノブ一世に恭しく一礼する。
「皇帝。だいぶ、御機嫌のようだな?」
シゲノブ一世は、声がした方向を見る。
声の主の姿は、褐色の肌に尖った耳。
意匠を凝らしたミスリルの鎧を身に付け、レイピアを腰から下げていた。
ダークエルフの魔法騎士、シグマ・アイゼナハトであった。
シゲノブ一世が苦々しく尋ねる。
「シグマか。どこから入って来た?」
シグマは悪びれた素振りも見せず答える。
「正面から。堂々と」
「むぅ・・・。まぁ良い。ちょうど良い機会だ。メフメトへの遠征で、お前達から買ったアレを試すとするか」
「ほぅ・・・?」
シゲノブ一世の言葉にシグマは目を細めながら見下す様に答える。
シゲノブ一世は、再び世界地図を眺めると、含み笑いを浮かべながら呟く。
「今次大戦の主な戦場は、アスカニア大陸の北と西と南。スベリエとカスパニア、グレースとナヴァールが相戦っておる。・・・・大陸南東端の我が帝国に大戦の戦火は及ばぬ。・・・今次大戦でヴェネトを叩き、バレンシュテットを抑えれば、広大な南大洋が我が海となり、我が帝国の繁栄は、約束されたも同然だ。・・・くっくっくっ」
ソユット帝国の聖都ビュザンティオン郊外の飛行場から、帝国飛行艦隊の飛行ガレアスが次々と離陸していく。
空に浮かび上がったそれらは陣形を組むと、アレク達の居る空中都市イル・ラヴァーリを目指して進んで行く。
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