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第四章 聖戦
第百三話 ルドルフとアンナ(二)夢
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射精を終えたルドルフがアンナの秘所から男性器を引き抜くと、アンナの秘所からルドルフが大量に注ぎ込んだ子種が泡立って溢れてくる。
「あぁん。・・・もう抜いちゃうの?」
甘えるような猫撫で声を上げるアンナに答えないまま、ルドルフはベッドに横たわると、アンナに腕枕をしながら小脇に抱き寄せる。
交わりを終えたアンナは、ぐったりとしたまま、火照って汗ばんだ身体をルドルフに預ける。
ルドルフが尋ねる。
「痛かったか?」
「最初、ちょっとだけ。・・・気持ち良かった」
「そうか」
今度は、アンナが指先でルドルフの胸を突きながら尋ねる。
「ねぇ、ルドルフ」
「ん?」
「・・・私のこと、好き?」
アンナの黒い瞳がルドルフの反応を窺う。
「ああ」
普段から口数が少ないルドルフが、照れながら短く答えるとアンナは更に尋ねてくる。
「愛してる?」
「愛してる」
「嬉しい!!」
ルドルフの答えを聞いたアンナは、喜びながらルドルフの胸に抱き付く。
アンナは、嬉しそうにルドルフに尋ねる。
「ねね、ルドルフ。半年後に、この士官学校を卒業したら、帝国軍に入るんでしょ?」
「ああ」
「住むところ、官舎よね? そしたら・・・一緒に住まない?」
「オレは、構わないが。・・・狭くても大丈夫か?」
ルドルフは、士官学校を卒業して帝国軍に入隊する際、住居として住む官舎は、学校の寮の部屋と同じくらいだろうと想像していた。
ルドルフの答えを聞いたアンナがしたり顔で答える。
「何言ってんの!? ・・・二人で住むからって、あの豪邸が狭い訳無いじゃない」
ルドルフが驚く。
「帝国軍の官舎って、豪邸なのか!?」
豪邸と聞いて驚くルドルフに、再びアンナがしたり顔で答える。
「そうよ~。ルドルフは、卒業までに上級騎士になるから、帝国軍に入隊したら佐官は確実。『将校』よ。・・・帝国軍から将校に支給される官舎は、帝都郊外の高級住宅街にある敷地の広いプール付きの一軒家。メイドも帝国軍から支給されるの」
ルドルフは、自分の父を探すこと、上級騎士になることに必死で、半年後に士官学校を卒業した後の事は、帝国軍に入隊するという事くらいしか考えた事が無かった。
帝都の下町で庶民として育ったアンナは、目を輝かせながらルドルフとの将来の暮らしを楽しそうに語る。
「敷地も庭も広いから、花壇を作ってお花植えようかな。週末は小隊のみんなを招いて食事会したり、友達呼んでお茶会したり・・・」
傍らで楽しそうに夢を語るアンナに釣られ、ルドルフも将来の事を考える。
気掛りなのは、ずっと苦労してきた母ティナの事であった。
ルドルフが尋ねる。
「アンナ。官舎で暮らす時は、母さんを呼ぶつもりなんだ。・・・構わないか?」
アンナは、笑顔で答える。
「素敵ね~。そしたら、お義母さんに子守りを手伝って貰っちゃおう。ウフフ」
再びルドルフは驚く。
「子守り!?」
アンナは、赤らめた頬に両手を当てて、照れながら答える。
「そう。私とルドルフの子供。・・・私、ルドルフの赤ちゃん、たくさん産むんだ~。男の子も、女の子も欲しいなぁ~」
アンナの言葉にルドルフは、天井を見上げながら考える。
(子供か・・・)
ルドルフは、アンナと子供を作る事など考えた事も無かった。
ルドルフもアンナとの将来の暮らしを想像してみる。
帝都郊外の高級住宅街にある官舎。
広い庭とプールが付いている一戸建ての豪邸で、自分、妻アンナ、母ティナの三人暮らし。
やがて産まれてくるであろう自分とアンナの子供達。
メイドも帝国軍から支給されるから、アンナもティナも家事をしなくてすむ。
週末に訪れてくる小隊の仲間や友人達。
帝国軍将校は高給であり、生活に困ることは無い。家族も楽に暮らせる。
母ティナも孫に囲まれて暮らす穏やかな生活を、きっと喜んでくれるだろう。
ルドルフは、その生い立ちから、自分の将来に何も期待していなかった。
しかし、アンナと一緒に作る自分の将来が明るく幸せなものである事、手を伸ばせば届くところに幸せがある事に気付く。
(このオレに、『人並みの幸せ』が・・・)
普段は表情に乏しいルドルフだが、これからの事を考えると、自然と口元が緩んでくる。
アンナが、ルドルフの顔を見上げて訝しむ。
「どうしたの? ニヤけちゃって??」
ルドルフは、アンナの頭を撫でながら答える。
「何でもない。・・・一息着いたら、もう一回するか」
アンナは、恥ずかしそうに答える。
「もぅ・・・。意外にエッチなんだから。・・・卒業前に赤ちゃん出来ちゃうじゃない」
「あぁん。・・・もう抜いちゃうの?」
甘えるような猫撫で声を上げるアンナに答えないまま、ルドルフはベッドに横たわると、アンナに腕枕をしながら小脇に抱き寄せる。
交わりを終えたアンナは、ぐったりとしたまま、火照って汗ばんだ身体をルドルフに預ける。
ルドルフが尋ねる。
「痛かったか?」
「最初、ちょっとだけ。・・・気持ち良かった」
「そうか」
今度は、アンナが指先でルドルフの胸を突きながら尋ねる。
「ねぇ、ルドルフ」
「ん?」
「・・・私のこと、好き?」
アンナの黒い瞳がルドルフの反応を窺う。
「ああ」
普段から口数が少ないルドルフが、照れながら短く答えるとアンナは更に尋ねてくる。
「愛してる?」
「愛してる」
「嬉しい!!」
ルドルフの答えを聞いたアンナは、喜びながらルドルフの胸に抱き付く。
アンナは、嬉しそうにルドルフに尋ねる。
「ねね、ルドルフ。半年後に、この士官学校を卒業したら、帝国軍に入るんでしょ?」
「ああ」
「住むところ、官舎よね? そしたら・・・一緒に住まない?」
「オレは、構わないが。・・・狭くても大丈夫か?」
ルドルフは、士官学校を卒業して帝国軍に入隊する際、住居として住む官舎は、学校の寮の部屋と同じくらいだろうと想像していた。
ルドルフの答えを聞いたアンナがしたり顔で答える。
「何言ってんの!? ・・・二人で住むからって、あの豪邸が狭い訳無いじゃない」
ルドルフが驚く。
「帝国軍の官舎って、豪邸なのか!?」
豪邸と聞いて驚くルドルフに、再びアンナがしたり顔で答える。
「そうよ~。ルドルフは、卒業までに上級騎士になるから、帝国軍に入隊したら佐官は確実。『将校』よ。・・・帝国軍から将校に支給される官舎は、帝都郊外の高級住宅街にある敷地の広いプール付きの一軒家。メイドも帝国軍から支給されるの」
ルドルフは、自分の父を探すこと、上級騎士になることに必死で、半年後に士官学校を卒業した後の事は、帝国軍に入隊するという事くらいしか考えた事が無かった。
帝都の下町で庶民として育ったアンナは、目を輝かせながらルドルフとの将来の暮らしを楽しそうに語る。
「敷地も庭も広いから、花壇を作ってお花植えようかな。週末は小隊のみんなを招いて食事会したり、友達呼んでお茶会したり・・・」
傍らで楽しそうに夢を語るアンナに釣られ、ルドルフも将来の事を考える。
気掛りなのは、ずっと苦労してきた母ティナの事であった。
ルドルフが尋ねる。
「アンナ。官舎で暮らす時は、母さんを呼ぶつもりなんだ。・・・構わないか?」
アンナは、笑顔で答える。
「素敵ね~。そしたら、お義母さんに子守りを手伝って貰っちゃおう。ウフフ」
再びルドルフは驚く。
「子守り!?」
アンナは、赤らめた頬に両手を当てて、照れながら答える。
「そう。私とルドルフの子供。・・・私、ルドルフの赤ちゃん、たくさん産むんだ~。男の子も、女の子も欲しいなぁ~」
アンナの言葉にルドルフは、天井を見上げながら考える。
(子供か・・・)
ルドルフは、アンナと子供を作る事など考えた事も無かった。
ルドルフもアンナとの将来の暮らしを想像してみる。
帝都郊外の高級住宅街にある官舎。
広い庭とプールが付いている一戸建ての豪邸で、自分、妻アンナ、母ティナの三人暮らし。
やがて産まれてくるであろう自分とアンナの子供達。
メイドも帝国軍から支給されるから、アンナもティナも家事をしなくてすむ。
週末に訪れてくる小隊の仲間や友人達。
帝国軍将校は高給であり、生活に困ることは無い。家族も楽に暮らせる。
母ティナも孫に囲まれて暮らす穏やかな生活を、きっと喜んでくれるだろう。
ルドルフは、その生い立ちから、自分の将来に何も期待していなかった。
しかし、アンナと一緒に作る自分の将来が明るく幸せなものである事、手を伸ばせば届くところに幸せがある事に気付く。
(このオレに、『人並みの幸せ』が・・・)
普段は表情に乏しいルドルフだが、これからの事を考えると、自然と口元が緩んでくる。
アンナが、ルドルフの顔を見上げて訝しむ。
「どうしたの? ニヤけちゃって??」
ルドルフは、アンナの頭を撫でながら答える。
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