1 / 1
「ある生徒の報復」
しおりを挟む
私のクラスではいじめがある。
ある女子生徒から相談を受けた。
クラスの数人から嫌がらせをされていると。
私は、その子に『気のせいなんじゃない?』と言った。
その生徒に対して、小さな嫌がらせがあることは、私も前々から知っていた。
だけど、いじめている子達のことを、私は好きだったし、注意するのも嫌だった。
自分のクラスでいじめがあることを大ごとにしたくなかったし、見てみぬふりをして、過ごしたかった。
なのに、この生徒は、私に相談なんてしてきて……。
私の平穏な教師生活に水をさすようなことを……。
なので、私は『気のせいなんじゃない?』と言ったのだ。
気が弱いこの生徒のことだから、諦めることだろう。
帰宅後。
今日もあの子からLINEがきていた。
あの子とは、いじめをしている中心人物。
よく連絡くれるから、可愛いのよね。
クラスの中心にいるから、私のこともみんなに良く言ってくれてるし……。
この子に、いじめのことで注意なんて出来ないわよ。
少し横になったら、なんだか眠くなってしまった。
私は、そのまま目を瞑った。
ふと気付くと、私は崖にいた。
崖の縁に手をかけて、なんとか掴まっている状態……。
下を見るとそこは深い闇だった……。
死ぬと思った。
手を離したら、確実に終わる……。
頭上で足音がしたので、見上げると、私の生徒がいた。
「助けて!!橋本さんっ!!」
私は叫んだ 。
「なんで助けないといけないんですか?」
目が冷たかった。
「見て分かるでしょ!?このまま落ちたら、先生死ぬの!あなたなら助けてくれるわよね??」
「なんで先生が死ぬからって、助けないといけないんですか?」
「はっ?」
「先生は私を助けなかったのに、なんで私は、先生を助けなきゃといけないんですか?」
「人が危険な状態になってて、助けないなんておかしいでしょ!!?早くしてっ!!」
「先生は、私が苦しんでたのを見て見ぬふりをしてましたよね?そんな態度をしておいて、助けてくれなんて、おかしくないですか?」
「あんないじめ位では、死なないでしょ!私は今、危険な状態なの!!助けなさいっ!!」
「私だって、危険な状態でしたよ?言いましたよね?死にたい位辛いって?」
「……私を助けたらなんとかしてあげるから!!私を今は助けなさい!!」
「あなたの言葉は、もう信じない」
橋本さんの目は、今まで見たことがないくらい、冷たかった。
「先生、問題です。先生はこの後、どうなるでしょう?」
「ねぇ……。これ、夢よね……?夢よねぇっ!??」
「……さぁ……どうでしょう?」
私の記憶はそこからない。
ある女子生徒から相談を受けた。
クラスの数人から嫌がらせをされていると。
私は、その子に『気のせいなんじゃない?』と言った。
その生徒に対して、小さな嫌がらせがあることは、私も前々から知っていた。
だけど、いじめている子達のことを、私は好きだったし、注意するのも嫌だった。
自分のクラスでいじめがあることを大ごとにしたくなかったし、見てみぬふりをして、過ごしたかった。
なのに、この生徒は、私に相談なんてしてきて……。
私の平穏な教師生活に水をさすようなことを……。
なので、私は『気のせいなんじゃない?』と言ったのだ。
気が弱いこの生徒のことだから、諦めることだろう。
帰宅後。
今日もあの子からLINEがきていた。
あの子とは、いじめをしている中心人物。
よく連絡くれるから、可愛いのよね。
クラスの中心にいるから、私のこともみんなに良く言ってくれてるし……。
この子に、いじめのことで注意なんて出来ないわよ。
少し横になったら、なんだか眠くなってしまった。
私は、そのまま目を瞑った。
ふと気付くと、私は崖にいた。
崖の縁に手をかけて、なんとか掴まっている状態……。
下を見るとそこは深い闇だった……。
死ぬと思った。
手を離したら、確実に終わる……。
頭上で足音がしたので、見上げると、私の生徒がいた。
「助けて!!橋本さんっ!!」
私は叫んだ 。
「なんで助けないといけないんですか?」
目が冷たかった。
「見て分かるでしょ!?このまま落ちたら、先生死ぬの!あなたなら助けてくれるわよね??」
「なんで先生が死ぬからって、助けないといけないんですか?」
「はっ?」
「先生は私を助けなかったのに、なんで私は、先生を助けなきゃといけないんですか?」
「人が危険な状態になってて、助けないなんておかしいでしょ!!?早くしてっ!!」
「先生は、私が苦しんでたのを見て見ぬふりをしてましたよね?そんな態度をしておいて、助けてくれなんて、おかしくないですか?」
「あんないじめ位では、死なないでしょ!私は今、危険な状態なの!!助けなさいっ!!」
「私だって、危険な状態でしたよ?言いましたよね?死にたい位辛いって?」
「……私を助けたらなんとかしてあげるから!!私を今は助けなさい!!」
「あなたの言葉は、もう信じない」
橋本さんの目は、今まで見たことがないくらい、冷たかった。
「先生、問題です。先生はこの後、どうなるでしょう?」
「ねぇ……。これ、夢よね……?夢よねぇっ!??」
「……さぁ……どうでしょう?」
私の記憶はそこからない。
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる