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それから、僕は毎日のように来栖先輩に抱かれた。
もう、『キュリオス』を介することすらなくなって、終業後、真っ直ぐホテルにチェックインして。
いつもと同じように、来栖先輩の前に跪いて。
「ふっ……ぁ」
また、喉の奥まで挿し込まれる嘔吐感を堪えながら必死で来栖先輩を昂らせる。裏筋を舐め上げて、鈴口を抉るように舌を挿し込むと、来栖先輩が僕の頭を撫でた。
その手付きは、会社の時とは違う乱雑さで。
「もういいよ、椎名。挿れてあげるね?」
やっぱり、僕に口付けるわけでもなく、上半身の衣服は一切乱されず触られることもなく、荒々しくスラックスのベルトを外されて下着ごと引き抜かれる。
来栖先輩は必ず僕の下腹部をタオルで隠した。
毎日の行為で傷口が塞がる間もなく、真っ赤に切れて赤くなっているであろう窄まりに、躊躇うことなく切っ先が押し当てられて。
僕は、襲い来る痛みに歯を食いしばる。
すぐに来栖先輩の熱く隆起したそれが、一気に挿し込まれてきて「っ、……あ……いった……」と、もはや慣れてしまったはずの痛みに、それでも背が反り返る。
僕が、何度「痛い」と連呼しても来栖先輩は抽挿をやめてはくれない。
反射的に涙がボロボロこぼれて。
せめて、せめて来栖先輩に抱き着きたいのに肩を押さえ込まれていて、それすら叶わない。
「椎名っ、また滑りがよくなってきたよ? 気持ちいい?」
だから、それは僕の血だよ。
来栖先輩が抽挿を繰り返す度に激痛が走って、その度、大きく背を仰け反らせるのが、来栖先輩には快楽を得ているのだと思われているのだろう。余計に激しく奥を穿ってくる。
あまりの痛みに堪えきれなくなって、「くる……す、せんぱ……僕、も、無理っ……です」と胸を押しやってみても、来栖先輩は僕の肩口を押さえ込んだまま「気持ちいいだろ? 椎名っ。お前はここに挿れられるのが大好きなんだよねっ?」と、どこまでも自分本位に腰を揺する。
お願いだから、もう解放して、とボロボロ涙を流す。
後孔から、何かがタラッと滴った。血だろう。
それを上書きするかのように来栖先輩が中に熱を放って、またトロリと液体が双丘を伝った。
やっと止まった抽挿に、窄まりがジンジンと疼痛を繰り返して、来栖先輩が萎びたそれを抜く摩擦でさえ痛みが走って。
堪えきれなくなった嗚咽で「ひっ、ぅ……」と自分でも情けなくなるような声を漏らすと、来栖先輩が不思議そうに僕の顔を覗き込んだ。
「椎名、どうしたの? 椎名はそこに挿れられるのが大好きなんでしょ? 日高くんと六年も使い込んだんでしょ? 俺が好きなんだよね? それは、嬉し涙?」
嬉しいのかな? これで、僕の孤独は埋まってるのかな?
こんな些かも愛のない行為で──。
もう、『キュリオス』を介することすらなくなって、終業後、真っ直ぐホテルにチェックインして。
いつもと同じように、来栖先輩の前に跪いて。
「ふっ……ぁ」
また、喉の奥まで挿し込まれる嘔吐感を堪えながら必死で来栖先輩を昂らせる。裏筋を舐め上げて、鈴口を抉るように舌を挿し込むと、来栖先輩が僕の頭を撫でた。
その手付きは、会社の時とは違う乱雑さで。
「もういいよ、椎名。挿れてあげるね?」
やっぱり、僕に口付けるわけでもなく、上半身の衣服は一切乱されず触られることもなく、荒々しくスラックスのベルトを外されて下着ごと引き抜かれる。
来栖先輩は必ず僕の下腹部をタオルで隠した。
毎日の行為で傷口が塞がる間もなく、真っ赤に切れて赤くなっているであろう窄まりに、躊躇うことなく切っ先が押し当てられて。
僕は、襲い来る痛みに歯を食いしばる。
すぐに来栖先輩の熱く隆起したそれが、一気に挿し込まれてきて「っ、……あ……いった……」と、もはや慣れてしまったはずの痛みに、それでも背が反り返る。
僕が、何度「痛い」と連呼しても来栖先輩は抽挿をやめてはくれない。
反射的に涙がボロボロこぼれて。
せめて、せめて来栖先輩に抱き着きたいのに肩を押さえ込まれていて、それすら叶わない。
「椎名っ、また滑りがよくなってきたよ? 気持ちいい?」
だから、それは僕の血だよ。
来栖先輩が抽挿を繰り返す度に激痛が走って、その度、大きく背を仰け反らせるのが、来栖先輩には快楽を得ているのだと思われているのだろう。余計に激しく奥を穿ってくる。
あまりの痛みに堪えきれなくなって、「くる……す、せんぱ……僕、も、無理っ……です」と胸を押しやってみても、来栖先輩は僕の肩口を押さえ込んだまま「気持ちいいだろ? 椎名っ。お前はここに挿れられるのが大好きなんだよねっ?」と、どこまでも自分本位に腰を揺する。
お願いだから、もう解放して、とボロボロ涙を流す。
後孔から、何かがタラッと滴った。血だろう。
それを上書きするかのように来栖先輩が中に熱を放って、またトロリと液体が双丘を伝った。
やっと止まった抽挿に、窄まりがジンジンと疼痛を繰り返して、来栖先輩が萎びたそれを抜く摩擦でさえ痛みが走って。
堪えきれなくなった嗚咽で「ひっ、ぅ……」と自分でも情けなくなるような声を漏らすと、来栖先輩が不思議そうに僕の顔を覗き込んだ。
「椎名、どうしたの? 椎名はそこに挿れられるのが大好きなんでしょ? 日高くんと六年も使い込んだんでしょ? 俺が好きなんだよね? それは、嬉し涙?」
嬉しいのかな? これで、僕の孤独は埋まってるのかな?
こんな些かも愛のない行為で──。
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