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人類と大雪崩の闘い
雪崩には意志がある!!
しおりを挟むゼウス「え~っと・・・・ごめんなさい、全然状況が飲み込めないんだけど・・・」
ゼウスは【アルテミス族】の人々の急なお辞儀に戸惑っている・・・
「私たち【アルテミス族】は、あなたの御父上に助けられた一族なのです・・・私は族長の【ゴブレット】と申します・・・」
【アルテミス族】の族長で白髭の大男【ゴブレット】が、ゼウスにそう言った・・・
ゴブレット「あなたの御父上は、王政府から弾圧されていた我が一族を助けてくださったのです・・」
ゼウス「父さんがあなた達を助けた?」
ゴブレット「ええ・・ゼウス様や我が一族のテレサが生まれるずっと前、王政府は、この【神樹の森】の植物を独り占めしようと、この森に住む我らを皆殺しにしようと兵を差し向けたのです・・・しかし、その時、【クロノス】様は王政府に対してこう進言してくださったのです・・・」
~回想~
クロノス「神からの恩恵である【神樹の森】を己が欲のために独占しては、神は我ら人間を見放し、きっと森を無くしてしまうだろう・・【神樹の森】が無くなれば、国民の移動手段である【雪板】も作れなくなる!貴重な燃料となる牧も手に入れられなくなる!そんなことになっては、【アイス・ストリート】は終わりだ!
そして、何より神と人間のハーフである【神人】の血筋を根絶やしにしては、きっと神からの天罰が下るだろう!!」
ゴブレット「学者である【クロノス】様が、王政府に訴えてくださらなければ、我々は今頃、一族郎党皆殺しだったでしょう・・・我々はその恩を返すために、【クロノス】様のある研究に協力することにしたのです。」
ゼウス「ある研究?・・それって・・・」
ゴブレット「雪崩の研究でございます・・・
今回のような未曾有の大災害である【大雪崩】は、神話上の出来事であり絶対に起きるわけがないとされてきました・・・しかし【クロノス】様は、高山ならば珍しくない小規模な雪崩の現象を研究し、ある仮説を立てました・・・」
ゼウス「ある仮説・・・?」
ゴブレット「はい、【クロノス】様はおっしゃいました・・・雪崩には意志があると・・・・」
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