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蛇男爵城の冒険(コラボ回)
蛇の穴
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ここは、全くどこにあるのかわからない、真っ黒な個室・・・
その部屋に八つ裂き一家の8姉妹は、円形の机に囲むように集まって座っていた・・・
彼女たちは、各々を象徴する凶器を机の上に置いている・・・
だが、部屋を照らす蠟燭は、彼女たちの美しい顔は照らしていない・・・
なぜなら、彼女たちは、今、素顔を隠し、蛇の恐ろしい目玉が描かれた仮面をなぜか被っているためだ・・・
一刃「めんどくさいことになったわね・・・」
二刃「突然、乱入してきたあの三人の子達を殺したくはないんだけど・・・」
三刃「ですが、仕事の邪魔になるなら、慈悲は禁物かと・・・」
四刃「それに、三人の子達のうちの1人・・・」
五刃「あの子・・・あの女の子、ちょっと賢そう・・・」
六刃「そうそう、そいつ。色々気付かれる前に、あの娘は速く処分しちまった方がいいような気がする・・」
七刃「ならば、私が暗殺を請け負いましょうか?」
八刃「いいや、私がやる!このところ、身体がなまってしょうがないもん!」
全員、なぜか蛇の仮面を被っているため、誰が誰だかわからないが・・・
だが、会話から、誰かを暗殺しようとしているのはわかる・・・・
一刃「わかった・・・邪魔な芽は早めに刈り取るに限るわね。」
その頃・・・・友愛たち3人と、大人たち8人は、例の執事に監視されながらも、この不気味な城の
謎を解くために、先程の一室を離れ、廊下を歩いていた・・・
「そうそう・・・前にトイレのために部屋を離れた時、この近くに大きな図書室があったんだよ・・・」
今、話しているのは、8人の大人たちの1人で、さっきリリに味方をしてくれたおじさんだ。
彼の名は、【智弘元保(ともひろもとやす)】。
陸上自衛隊で、幹部の1等陸佐として、第2警備地区(北海道方面)名寄駐屯地で指揮を執っている
エリート自衛官だ。
友愛「図書館・・・ですか?」
「たぶん、この城の主人であるお金持ちが、莫大な財産をかけて造ったのよ・・・私もチラッと見たけど
数え切れないほどの古本があったもの・・・」
今、喋っているのは、凄い気の強そうな美女だ・・・・彼女の名は【鍵山由衣(かぎやまゆい)】。
大人気女優である。
重い雰囲気の中でも、会話し続けながら、全員、図書室に辿り着いた・・・
開かれた図書室に入ってみると、感じるのは、かび臭い湿気たっぷりの異様な匂い・・・
そして、同じく湿気たっぷりのホコリが飛び散っている・・・
後は厄介なのは、クモの巣だ・・・
やはり明治、大正期に作られた建築物だけあって、室内の木はかなり腐っている。
一度も手入れ工事などが行われていないせいか、至る所に植物が顔を出しており、本棚にはコケまで生えている。
だが、昔の高級ペンが置かれていたり、錆びつき動かなくなった金の振り子時計などがあるところを見ると、やはり過去の栄華が感じられる。
麗太「お金持ちが住んでいたってのは、間違いなさそうだね・・・」
「し、しかし、こんなところへ来てどうするんだ? 見ろ、本なんて読めたものじゃないぞ!」
さっきから怯えてばかりの弁護士のおっさん、【小尾牧常平(こびまきつねひら)】が、古びた本のページをめくりながら言った。
確かに、本棚に敷き詰められた本は、どれも長い年月をかけて腐敗して茶色になっており、文字がところどころ見えなくなっている。
酷いものだと虫がページを食べてしまっている。
そして、そもそも昔に書かれた書物ならば、普通の現代人には読みにくい文字ばかりだ。
智弘「だけど、この城に関する情報収集をするならば、ここぐらいしかないだろ。俺たちは、この城に閉じ込められて、外から情報を得る手段は何もないのだからな。」
小尾牧「そうは言っても、読めない文字を読んだとしてもなあ・・・・」
リリ「では、なるべく腐敗が進んでいない、まだ新しめな本を探しましょう。昭和前期に書かれている書物があるならば、まだ私たちでも読める範囲の文字だと思いますよ。平仮名やカタガナも多用されているはずですし・・・」
智弘「なるほどな・・・確かに腐敗が進んでいない書物ほど、後の時代に作られたものだから・・・我々でも読めるものとなっている可能性があるということか・・・」
「おいおい・・・そんな子供の言うことを頼りに情報を収集するんですか?」
自動車会社の社長である【久世大智(くぜだいち)】という50代半ばのおっさんが、そう言う。
智弘「今は、一刻も早く、この危機から脱する答えが欲しい時です。子供だろうと何だろうと、生き残ることができそうな案を出してくれるなら、しがみつくのみですよ。」
智弘が、冷静にそう返した。
ということで、他の大人たちも渋々、本棚の周りを歩きながら、比較的新しめで、この城に関して何か書かれている本がないか調べ始める・・・
と、言うものの、ここの図書室はまるで迷路のようで、本棚がまるで無限のように続いている・・・
この無限の本の山から、【城に関することが書かれた比較的新しい本】を探すなんて
不可能に近い作業かもしれない・・・
気が遠くなるほどの時間がかかるだろうし、そんなことをやっていたら、あっという間に死の時間が
到来し、1人、また1人と次々に殺されていくだろう・・・
効率が悪い・・・どうにかしてパッと見つける方法はないのか・・・
そんなことをリリは、考えていると・・・
本棚の影から、リリの背中に近づく怪しい魔の手・・・
だが、リリが何かにひらめいたように、前を振り向くと
リリ「もしかして・・・・」
魔の手は悟られないよう、サッと隠れる・・・・
一体何者だ?
そんな怪しい影があることも気づかずに、リリは本棚の1つを見て何やら考え事をしている・・・
リリ「これって・・・」
何かに気付いたようだ・・・
リリは本棚にびっしりと詰まっている本の一部を全部、放り投げるように取り出して、棚の奥に手をやった・・・
リリ「やっぱり・・・・・」
棚の奥には、何かスイッチのようなものが・・・
カチ!!
その時だった!
リリが立っている木の床が、突如として無くなった!!
リリ「え?」
そして、蛇の顔の形に縁どられた大きな石穴が出現し、リリは、その中の深い深い暗闇に落ちていった・・・・
そう・・・仕掛け穴が・・・あったのだ・・・・
その部屋に八つ裂き一家の8姉妹は、円形の机に囲むように集まって座っていた・・・
彼女たちは、各々を象徴する凶器を机の上に置いている・・・
だが、部屋を照らす蠟燭は、彼女たちの美しい顔は照らしていない・・・
なぜなら、彼女たちは、今、素顔を隠し、蛇の恐ろしい目玉が描かれた仮面をなぜか被っているためだ・・・
一刃「めんどくさいことになったわね・・・」
二刃「突然、乱入してきたあの三人の子達を殺したくはないんだけど・・・」
三刃「ですが、仕事の邪魔になるなら、慈悲は禁物かと・・・」
四刃「それに、三人の子達のうちの1人・・・」
五刃「あの子・・・あの女の子、ちょっと賢そう・・・」
六刃「そうそう、そいつ。色々気付かれる前に、あの娘は速く処分しちまった方がいいような気がする・・」
七刃「ならば、私が暗殺を請け負いましょうか?」
八刃「いいや、私がやる!このところ、身体がなまってしょうがないもん!」
全員、なぜか蛇の仮面を被っているため、誰が誰だかわからないが・・・
だが、会話から、誰かを暗殺しようとしているのはわかる・・・・
一刃「わかった・・・邪魔な芽は早めに刈り取るに限るわね。」
その頃・・・・友愛たち3人と、大人たち8人は、例の執事に監視されながらも、この不気味な城の
謎を解くために、先程の一室を離れ、廊下を歩いていた・・・
「そうそう・・・前にトイレのために部屋を離れた時、この近くに大きな図書室があったんだよ・・・」
今、話しているのは、8人の大人たちの1人で、さっきリリに味方をしてくれたおじさんだ。
彼の名は、【智弘元保(ともひろもとやす)】。
陸上自衛隊で、幹部の1等陸佐として、第2警備地区(北海道方面)名寄駐屯地で指揮を執っている
エリート自衛官だ。
友愛「図書館・・・ですか?」
「たぶん、この城の主人であるお金持ちが、莫大な財産をかけて造ったのよ・・・私もチラッと見たけど
数え切れないほどの古本があったもの・・・」
今、喋っているのは、凄い気の強そうな美女だ・・・・彼女の名は【鍵山由衣(かぎやまゆい)】。
大人気女優である。
重い雰囲気の中でも、会話し続けながら、全員、図書室に辿り着いた・・・
開かれた図書室に入ってみると、感じるのは、かび臭い湿気たっぷりの異様な匂い・・・
そして、同じく湿気たっぷりのホコリが飛び散っている・・・
後は厄介なのは、クモの巣だ・・・
やはり明治、大正期に作られた建築物だけあって、室内の木はかなり腐っている。
一度も手入れ工事などが行われていないせいか、至る所に植物が顔を出しており、本棚にはコケまで生えている。
だが、昔の高級ペンが置かれていたり、錆びつき動かなくなった金の振り子時計などがあるところを見ると、やはり過去の栄華が感じられる。
麗太「お金持ちが住んでいたってのは、間違いなさそうだね・・・」
「し、しかし、こんなところへ来てどうするんだ? 見ろ、本なんて読めたものじゃないぞ!」
さっきから怯えてばかりの弁護士のおっさん、【小尾牧常平(こびまきつねひら)】が、古びた本のページをめくりながら言った。
確かに、本棚に敷き詰められた本は、どれも長い年月をかけて腐敗して茶色になっており、文字がところどころ見えなくなっている。
酷いものだと虫がページを食べてしまっている。
そして、そもそも昔に書かれた書物ならば、普通の現代人には読みにくい文字ばかりだ。
智弘「だけど、この城に関する情報収集をするならば、ここぐらいしかないだろ。俺たちは、この城に閉じ込められて、外から情報を得る手段は何もないのだからな。」
小尾牧「そうは言っても、読めない文字を読んだとしてもなあ・・・・」
リリ「では、なるべく腐敗が進んでいない、まだ新しめな本を探しましょう。昭和前期に書かれている書物があるならば、まだ私たちでも読める範囲の文字だと思いますよ。平仮名やカタガナも多用されているはずですし・・・」
智弘「なるほどな・・・確かに腐敗が進んでいない書物ほど、後の時代に作られたものだから・・・我々でも読めるものとなっている可能性があるということか・・・」
「おいおい・・・そんな子供の言うことを頼りに情報を収集するんですか?」
自動車会社の社長である【久世大智(くぜだいち)】という50代半ばのおっさんが、そう言う。
智弘「今は、一刻も早く、この危機から脱する答えが欲しい時です。子供だろうと何だろうと、生き残ることができそうな案を出してくれるなら、しがみつくのみですよ。」
智弘が、冷静にそう返した。
ということで、他の大人たちも渋々、本棚の周りを歩きながら、比較的新しめで、この城に関して何か書かれている本がないか調べ始める・・・
と、言うものの、ここの図書室はまるで迷路のようで、本棚がまるで無限のように続いている・・・
この無限の本の山から、【城に関することが書かれた比較的新しい本】を探すなんて
不可能に近い作業かもしれない・・・
気が遠くなるほどの時間がかかるだろうし、そんなことをやっていたら、あっという間に死の時間が
到来し、1人、また1人と次々に殺されていくだろう・・・
効率が悪い・・・どうにかしてパッと見つける方法はないのか・・・
そんなことをリリは、考えていると・・・
本棚の影から、リリの背中に近づく怪しい魔の手・・・
だが、リリが何かにひらめいたように、前を振り向くと
リリ「もしかして・・・・」
魔の手は悟られないよう、サッと隠れる・・・・
一体何者だ?
そんな怪しい影があることも気づかずに、リリは本棚の1つを見て何やら考え事をしている・・・
リリ「これって・・・」
何かに気付いたようだ・・・
リリは本棚にびっしりと詰まっている本の一部を全部、放り投げるように取り出して、棚の奥に手をやった・・・
リリ「やっぱり・・・・・」
棚の奥には、何かスイッチのようなものが・・・
カチ!!
その時だった!
リリが立っている木の床が、突如として無くなった!!
リリ「え?」
そして、蛇の顔の形に縁どられた大きな石穴が出現し、リリは、その中の深い深い暗闇に落ちていった・・・・
そう・・・仕掛け穴が・・・あったのだ・・・・
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