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第1章/レゾット王国
第2話/レゾット王国の英雄
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魔王との戦闘のあと、僕は負傷した兵隊たちと王国に帰っていた。
「今日はありがとう、来てくれて。
そういえば、名前を聞いていなかったね。
僕はリーダーのエーレルだ。」
疲れきった表情で、彼はそう言った。
「いいえ、とんでも無いです。
自分がやりたくてやった事です。
僕の名前は、ライメルです。
実は、今日この国に来たばかりで…
色々教えてもらえませんか?」
「なんと、そうなのか…
分かった。国に帰ってひと段落つい
たら、王国について教えるとしよう。」
「そうですか、感謝します。」
僕がそう言うと、エーレルやその他の兵隊
たちは、続けてこう言った。
「いいや、感謝したいのはこちらだ。
君が来てくれなかったら、とっくに私達
は全滅していた…」
僕は、たくさんの兵隊たちに感謝された。
感謝されるのは、悪い気分じゃない。
~レゾット王国~
この、レゾット王国から魔王城まで、かなりの距離がある。
魔王城から丸一日かけて、王国まで帰還してきた。負傷した者たちの体力は、すでに限界を迎えていた。
「すぐに治療してくれ。」
兵隊のリーダーは、王国の医者たちにそう言ってから、国王に魔王城での戦いの結果を
報告しに行った。
さて、僕はどうしようか。
僕は今日、初めてこの王国に来たばかり。
「とりあえず、今日泊まれる場所を探して
みようかな…」
探してみると、色々な場所が見つかった。
更に探すと、1ヶ月間部屋を借りれる店も
見つかった。
「よし、ここにしよう。」
この店の名前は、ナルバス。
中は意外と大きくて、室内もかなり綺麗だ。
最近できたばかりなのだろうか。
「すみません、1ヶ月間、部屋を貸して
頂けませんか?」
「おお、兄ちゃん、旅人かい?
良いよ、代金は60エリーだ。」
(1エリー=1000円)
そう言って、店の人は、部屋に案内してくれた。その後、僕は魔王との戦いの後、一日中
歩いて王国まで来たから、体力の限界を迎えていたため、今日はすぐに眠れた。
~翌朝~
この店は朝と夜に無料でご飯が食べられる。
バイキングだ。
「美味しい!前いた国よりも、この国の
ご飯の方が好きだなぁ。」
僕はゆっくりとご飯を楽しんだ後、昨日の
夜に、エーレルと別れる前に聞いておいた
住所を頼りに、彼の仕事場に向かった。
「こんにちは、エーレルという人に会いた
いのですが…」
僕がそう尋ねた時、1人の男性が建物から
出てきた。
「君がライメルかい?
エーレルから話は聞いている。
おーいエーレル、客人だぞ。」
すると、奥からエーレルが出てきた。
「おお、来たか!ライメル。」
「はい、お世話になります。」
昨日の魔王との戦いで見た、疲れている
様な感じは全くなく、とても明るく迎えて
くれた。
しかも、よく見ると目は二重だし、顔も綺麗
だし、かっこいいな。
「じゃ、早速行こうか。」
「それでは、よろしくお願いします!」
~王都 アリア~
エーレルは、兵隊のリーダーという事もある
からか、あまり暇ではない。
だから、今日案内できるのは、王都だけだと
いう事らしい。
それでも、十分ありがたい。
「それじゃ、早速王都を紹介する。」
最初に案内してくれたのは、この国で1番
人気がある飲食店だ。
店名は”ユグレン”。
「どう、この店で少しご飯を食べないか?」
エーレルはそう言ってきたが、僕はさっき、
朝ごはんを食べたばかりだから、あまりお腹は空いていない。
だから、あまり気は乗らなかったが、せっかくなので、一緒にご飯を食べることにした。
「へぇ、かなり種類がありますね!
どれも美味しそう…」
特に僕がそそられたのは、ハンバーグだ。
このハンバーグは、この世界で1番高級な
肉を使用しているらしく、平民はあまり
食べる事が出来ない、高級料理らしい。
「どうせなら、美味しいのを食べたい…
これ食べます!」
僕はノリノリで店員さんにそう言った。
魔王城で、たくさんの兵隊を救ったから、
その分のお金は貰えるはずだし、少しくらい
良いもの食べても、良いよね…?
その後、僕はハンバーグの量が思ったよりも
多くて、食べきれずに店を出ることになって
しまった。
本当に失敗した…
次に紹介してくれたのは、エーレルが気に入っている装備店。
装備店というより、鍛冶屋といった方が
良いかもしれない。
彼は毎回、この店で装備を揃えているらしい。
「マスター、居るかい?
今日は連れも一緒なんだよ。」
「おお?エーレルじゃねえか!
久しぶりだなぁ、魔王との戦いはどう
だったんだよ。」
この店のマスターは、思ったよりもラフな
人だった。鍛冶屋のマスターといったら、
筋肉ゴリラを想像したが、この店のマスターは、筋肉はあるものの、ゴツくはなかった。
「魔王との戦いの事だぁ?
そんな事聞かなくても新聞で分かって
いるだろ?
この少年、ライメルが助けてくれた。」
エーレルとマスターが楽しそうに話をして
いる。魔王と戦った後とは思えない。
「そうだ、ライメルって言ったか?
今日は、装備を見にきたんだろ?
何が欲しいんだ。」
「あ、いいえ、今日は王都を案内して
もらってるだけです。
でも、せっかくだから、この剣が欲しい
んですけど、いくらですか?」
丁度、僕の使っている剣も、古くなってきて
いたところだ。
ここで出来るだけ、武器を調達しよう。
「え、お前って、魔術師だよな。
なんで剣なんて使うんだよ。」
エーレルは首を傾げて僕に聞いてきた。
「あぁ、僕は魔術師でありながら、剣士でも
あるわけです。
だから、剣が欲しくて…」
僕がその話をすると、横でこっそりと聞いて
いたマスターが、僕に言った。
「凄いな、剣術も使えるのか!
こりゃ、頑張らねぇとなぁ。
この国英雄の為だ!」
英雄?誰のことだろうか…
「すみません、英雄って誰ですか?」
するとマスターは、不思議そうな目を僕に向けてこう言った。
「なんだ、知らないのか?
お前は今この国で、魔王から兵隊達を救
った英雄として、新聞で大々的に取り上
げられているんだよ。」
僕が、この国の英雄?
「とんでもない、僕はそんな事を言われる
程の事はしていない。
当たり前のことをしただけだ。」
その話を聞いたエーレルは、僕に言って
くれたのだ。
「お前にとっては当たり前かもしれない。
でもそれは、他の人にとっては、凄く
難しいことなんだ。
だからこそ、お前は英雄って言われてる
んだよ。」
そうだ、もっと自分に自信を持て。
僕は凄いんだと、自分に言い聞かせろ。
* * *
その後、僕は剣を買ってから、この店を後に
した。
「この剣、カッコいいな…
しかも、自分の魔力量を少しだけ上昇
してくれるのか…
これは、普段から身につけておいた方が
良さそうだな。」
そして、いつの間にか日は沈んで、すっかり
夜になってしまった。
「じゃ、今日はこれでお終いだ。
また時間があったら、案内してやる。」
「はい、色々ありがとうございます!
いい剣も買えましたし!」
そう言うと、エーレルは僕に笑顔を向けて
くれた。
そして、宿に帰ろうとした時、エーレルが
僕に言った。
「そうだ、お前は冒険者だろ?
それなら、一度、冒険者協会に行くと
良いだろう。
そこでパーティを組めば、更に冒険は
楽になるはずだ。」
そうか、パーティを組めるのか…
これからの事を考えると、やっぱり仲間は
必要不可欠だからな…
「はい、分かりました。
明日は協会に行ってみることにします。」
そう言って、今度こそ本当にそれぞれ帰路に
ついたのだった。
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「今日はありがとう、来てくれて。
そういえば、名前を聞いていなかったね。
僕はリーダーのエーレルだ。」
疲れきった表情で、彼はそう言った。
「いいえ、とんでも無いです。
自分がやりたくてやった事です。
僕の名前は、ライメルです。
実は、今日この国に来たばかりで…
色々教えてもらえませんか?」
「なんと、そうなのか…
分かった。国に帰ってひと段落つい
たら、王国について教えるとしよう。」
「そうですか、感謝します。」
僕がそう言うと、エーレルやその他の兵隊
たちは、続けてこう言った。
「いいや、感謝したいのはこちらだ。
君が来てくれなかったら、とっくに私達
は全滅していた…」
僕は、たくさんの兵隊たちに感謝された。
感謝されるのは、悪い気分じゃない。
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この、レゾット王国から魔王城まで、かなりの距離がある。
魔王城から丸一日かけて、王国まで帰還してきた。負傷した者たちの体力は、すでに限界を迎えていた。
「すぐに治療してくれ。」
兵隊のリーダーは、王国の医者たちにそう言ってから、国王に魔王城での戦いの結果を
報告しに行った。
さて、僕はどうしようか。
僕は今日、初めてこの王国に来たばかり。
「とりあえず、今日泊まれる場所を探して
みようかな…」
探してみると、色々な場所が見つかった。
更に探すと、1ヶ月間部屋を借りれる店も
見つかった。
「よし、ここにしよう。」
この店の名前は、ナルバス。
中は意外と大きくて、室内もかなり綺麗だ。
最近できたばかりなのだろうか。
「すみません、1ヶ月間、部屋を貸して
頂けませんか?」
「おお、兄ちゃん、旅人かい?
良いよ、代金は60エリーだ。」
(1エリー=1000円)
そう言って、店の人は、部屋に案内してくれた。その後、僕は魔王との戦いの後、一日中
歩いて王国まで来たから、体力の限界を迎えていたため、今日はすぐに眠れた。
~翌朝~
この店は朝と夜に無料でご飯が食べられる。
バイキングだ。
「美味しい!前いた国よりも、この国の
ご飯の方が好きだなぁ。」
僕はゆっくりとご飯を楽しんだ後、昨日の
夜に、エーレルと別れる前に聞いておいた
住所を頼りに、彼の仕事場に向かった。
「こんにちは、エーレルという人に会いた
いのですが…」
僕がそう尋ねた時、1人の男性が建物から
出てきた。
「君がライメルかい?
エーレルから話は聞いている。
おーいエーレル、客人だぞ。」
すると、奥からエーレルが出てきた。
「おお、来たか!ライメル。」
「はい、お世話になります。」
昨日の魔王との戦いで見た、疲れている
様な感じは全くなく、とても明るく迎えて
くれた。
しかも、よく見ると目は二重だし、顔も綺麗
だし、かっこいいな。
「じゃ、早速行こうか。」
「それでは、よろしくお願いします!」
~王都 アリア~
エーレルは、兵隊のリーダーという事もある
からか、あまり暇ではない。
だから、今日案内できるのは、王都だけだと
いう事らしい。
それでも、十分ありがたい。
「それじゃ、早速王都を紹介する。」
最初に案内してくれたのは、この国で1番
人気がある飲食店だ。
店名は”ユグレン”。
「どう、この店で少しご飯を食べないか?」
エーレルはそう言ってきたが、僕はさっき、
朝ごはんを食べたばかりだから、あまりお腹は空いていない。
だから、あまり気は乗らなかったが、せっかくなので、一緒にご飯を食べることにした。
「へぇ、かなり種類がありますね!
どれも美味しそう…」
特に僕がそそられたのは、ハンバーグだ。
このハンバーグは、この世界で1番高級な
肉を使用しているらしく、平民はあまり
食べる事が出来ない、高級料理らしい。
「どうせなら、美味しいのを食べたい…
これ食べます!」
僕はノリノリで店員さんにそう言った。
魔王城で、たくさんの兵隊を救ったから、
その分のお金は貰えるはずだし、少しくらい
良いもの食べても、良いよね…?
その後、僕はハンバーグの量が思ったよりも
多くて、食べきれずに店を出ることになって
しまった。
本当に失敗した…
次に紹介してくれたのは、エーレルが気に入っている装備店。
装備店というより、鍛冶屋といった方が
良いかもしれない。
彼は毎回、この店で装備を揃えているらしい。
「マスター、居るかい?
今日は連れも一緒なんだよ。」
「おお?エーレルじゃねえか!
久しぶりだなぁ、魔王との戦いはどう
だったんだよ。」
この店のマスターは、思ったよりもラフな
人だった。鍛冶屋のマスターといったら、
筋肉ゴリラを想像したが、この店のマスターは、筋肉はあるものの、ゴツくはなかった。
「魔王との戦いの事だぁ?
そんな事聞かなくても新聞で分かって
いるだろ?
この少年、ライメルが助けてくれた。」
エーレルとマスターが楽しそうに話をして
いる。魔王と戦った後とは思えない。
「そうだ、ライメルって言ったか?
今日は、装備を見にきたんだろ?
何が欲しいんだ。」
「あ、いいえ、今日は王都を案内して
もらってるだけです。
でも、せっかくだから、この剣が欲しい
んですけど、いくらですか?」
丁度、僕の使っている剣も、古くなってきて
いたところだ。
ここで出来るだけ、武器を調達しよう。
「え、お前って、魔術師だよな。
なんで剣なんて使うんだよ。」
エーレルは首を傾げて僕に聞いてきた。
「あぁ、僕は魔術師でありながら、剣士でも
あるわけです。
だから、剣が欲しくて…」
僕がその話をすると、横でこっそりと聞いて
いたマスターが、僕に言った。
「凄いな、剣術も使えるのか!
こりゃ、頑張らねぇとなぁ。
この国英雄の為だ!」
英雄?誰のことだろうか…
「すみません、英雄って誰ですか?」
するとマスターは、不思議そうな目を僕に向けてこう言った。
「なんだ、知らないのか?
お前は今この国で、魔王から兵隊達を救
った英雄として、新聞で大々的に取り上
げられているんだよ。」
僕が、この国の英雄?
「とんでもない、僕はそんな事を言われる
程の事はしていない。
当たり前のことをしただけだ。」
その話を聞いたエーレルは、僕に言って
くれたのだ。
「お前にとっては当たり前かもしれない。
でもそれは、他の人にとっては、凄く
難しいことなんだ。
だからこそ、お前は英雄って言われてる
んだよ。」
そうだ、もっと自分に自信を持て。
僕は凄いんだと、自分に言い聞かせろ。
* * *
その後、僕は剣を買ってから、この店を後に
した。
「この剣、カッコいいな…
しかも、自分の魔力量を少しだけ上昇
してくれるのか…
これは、普段から身につけておいた方が
良さそうだな。」
そして、いつの間にか日は沈んで、すっかり
夜になってしまった。
「じゃ、今日はこれでお終いだ。
また時間があったら、案内してやる。」
「はい、色々ありがとうございます!
いい剣も買えましたし!」
そう言うと、エーレルは僕に笑顔を向けて
くれた。
そして、宿に帰ろうとした時、エーレルが
僕に言った。
「そうだ、お前は冒険者だろ?
それなら、一度、冒険者協会に行くと
良いだろう。
そこでパーティを組めば、更に冒険は
楽になるはずだ。」
そうか、パーティを組めるのか…
これからの事を考えると、やっぱり仲間は
必要不可欠だからな…
「はい、分かりました。
明日は協会に行ってみることにします。」
そう言って、今度こそ本当にそれぞれ帰路に
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