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1章 異世界
2話 異世界召喚と記憶
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助けてくれ、と言った者達は、恐らく異世界の王族や貴族とかその辺りの人間達だろう。
「えーっと…………どういう状況か説明してくれませんか?」
優希が、皆を代表して言った。やっぱりイケメンは違うな。
「おぉ、そうじゃったな。すまんかった。話を聞かなければ何がどうなっておるのかわからんじゃろう。とりあえず、あの部屋に案内しよう。我々に着いてきてくれ」
国王風な老人が言った。威厳のあるそれは、とても美しく、張りのある声だった。
とりあえず付いて行くと、大きな広間のような一室に案内された。中央には巨大なテーブルがあり、そこに椅子が何席も用意されていた。テーブルには、大量の美味しそうな料理の数々が並べられている。
勇者様方と言ったのに加え、この椅子の数。恐らく複数人来る事は予め知っていたのだろう。まあ、召喚した人達なんだから流石に知っているだろうか。
全員が席に着くと、彼らは改めて話し始める。
「余は、この国“アーレスティア王国”国王のエルバ・アーレスティアである」
「アーレスティア王国公爵のアルシカ・アーレスティアです」
「アーレスティア王国侯爵のレヴィアス・オルトロシアです」
彼らの内、最も重要な人物らしき人達3人が自己紹介をする。
それに対し、俺達も1人ずつ名前を言った。
そして自己紹介が終わり、優希が国王に質問する。
「あの……ここってやっぱり別の世界……とかですか?」
「うむ。勇者様方の世界ではないな。ここはアナタシアと呼ばれる世界。今、この世界は危機に瀕していると言っても過言では無いのじゃ」
「危機っていうのは?」
優希の質問に対し、エルバ国王は語り始める。
「順を追って話そうか」
***
今から約1000年前まで、この世界はとても高度な文明を築き上げ、人々は平和に暮らしておった。
しかしある時、別の世界から邪神竜ヴォルガディウスとその配下達“邪神教団”がやってきたのじゃ。彼らはこの世界を破壊する事を目的としておった。『破壊こそ救済』という意思の元にな。
当然、人間や亜人、魔族は力を合わせ抵抗した。それぞれの種にいた勇者や魔王は勿論、一般人も含め世界の人口の7割程は抗戦に出陣した。しかし、やはり邪神教団、特に邪神竜の力はあまりにも強大で、とてもでは無いが勝てる見込みはなかったのじゃ。
そんなこのままではジリ貧だと思われた時、救いの手が降りてきた。
聖王龍様の事じゃ。聖王龍様は、この世界の守護神と呼ばれる龍神様で、度々勇者達の事を助けてくれていたとてもお優しいお方じゃ。
この時も、人類や亜人が危機に瀕していると知り、助けに来てくれたのじゃ。そこからは戦況が一気に変化した。
邪神教団は徐々に追い詰められ、邪神竜の眷属も次々と消滅。1ヶ月も経たぬうちに、ほとんどの邪神教団を葬ったのじゃ。
しかし、それでも邪神竜は強かった。戦いは邪神竜と聖王龍様で一騎打ちのようになる。その戦いの衝撃で地殻変動が起こったりして文明はほとんど崩壊したが……聖王龍様が自らの生命と引替えに邪神竜諸共葬った事で平穏が保たれた、という訳じゃ。その後は全人類が協力して文明を再建。こうして今のこの文明が出来上がったという訳じゃな。
さて。ここまでが1000年前の話である。
ここからが貴方達を召喚した理由に繋がってくる。
最近、その邪神竜の眷属の生き残りが不穏な動きを見せておってな。今までは大人しくしておったのじゃが……。それで、研究者の研究の結果、邪神竜が近いうちに復活するであろうからそれに対抗しうる戦力を整えておこうと思って召喚を検討したのじゃ。
それと、もう1つ理由があるのじゃ。これが召喚を決定した決定打になった。
50年前、魔族の新たな魔王が去年人類や他の亜人に宣戦布告をしてな。世界を征服すると言っておるのじゃ。
その魔王というのが強力な力をもつ天才だったらしく、このままでは危険ということで貴方達を召喚する事にした。
***
────というわけなのじゃ」
国王が、話し終えたとばかりに手元の水を飲む。
話をしている間にテーブルにあった料理はほとんど無くなっており、その片付けに侍女達が忙しなく動いている。
……………………ん?………………!!
その話を聞き終えた時、俺の身体に衝撃が走る。そうだ!思い出した!
俺、聖王龍だったんだった!そこからは芋づる式に全てを思い出していった。
前世が聖王龍だった事、前前世が魔王だった事、前前前世が日本生まれの賢者だった事。
そうか……俺、転生したのか……。あれほど転生したくないと願ってたのに……またもう1回人生やり直すとかキツすぎるだろ……てか4度目もこの世界と繋がりある転生かよ……。
しかも、記憶を取り戻した事で気付いたが、俺、全人生の記憶だけじゃなくて、全部の人生の能力と武器も持ってるようだ。……いや、なんでだよ……。
突然記憶が戻った事に驚く俺をよそに、優希が国王に質問する。
「なるほど……それで、協力するかしないかは別として僕達はどうしたらいいんでしょうか?」
「うむ。この城で3ヶ月鍛えたのち、我が国が誇る《アーレスティア魔法学院》に入学し、1年間能力を向上させる。その後に旅をする事で邪神竜の眷属の殲滅と魔王に対する対抗策を考案、実行して欲しいと思っておる」
「うーん……というか、今思ったんですけど。断ったとして、元の世界には帰れるんですか?」
「……すまん、元の世界に帰す方法はまだ研究中なのじゃ。そこは本当に申し訳ない。それと、断ったとしても追い出すとかそういう事はしないと約束する。ある程度自由に暮らせるくらいの支援はするし、元の世界に帰す方法もなんとか完成させよう」
「分かりました。……少し考えさせてください」
優希はそう言って俺達クラスメイトの方を向いて言った。
「どうする?みんな。というか、先生どうしますか?」
「……突然の事で大いに混乱しているが……まあ、私としては、生徒が危険な目に遭うのは辞めて欲しいがな。なんにせよ、私が何を言おうと君達が決めなければ行けない事だ。自らでどうするかを決めてくれ。ちなみに、私は協力しようと思っている。もし君らがやる事になったとして、教師である私が逃げるのはしのびないからな」
教師としてそれでいいのか。
「そうですか。……みんな、僕はこの世界の人達に協力してあげたいと思ってるんだ。困っている人を見捨てられないからね」
優希が、言った。「困っている人を見捨てられない」か。実に優希らしいな。
「優希くんらしいね。よし、優希くんが協力してあげたいなら、私も協力するよ!それに、私だってこの世界の人達の力になってあげたいしね!」
「そうだな。私も賛成だ。力になれるのならば協力は惜しまないよ」
優希の言葉に同調するように、楓と渚が立ち上がった。
それまで、不安げな表情を浮かべていたクラスメイト達だが、クラスの中心人物が協力すると言った途端、皆覚悟を決めたような表情になった。
「楓さんをお守りしなければ!」
「お姉様!一生ついて行きますわ!」
「きゃーー!優希くんカッコイイ!」
「俺……この世界を救ったら、楓さんに告白するんだ!」
「おい、それ死亡フラグだぞ」
「俺達もついに魔法が使えたり……!?」
と、騒ぎ始める。
まあ、俺としてもこの世界に出来れば留まっておきたい。何しろ、記憶が戻った上に力も取り戻したのだ。あちらに戻ってどんな影響があるか心配だし、それになにやらヴォルガディウスが関わっているようだしな。
そこについて情報を集めなければならない。
「エルバさん。僕達全員、協力します!」
「ありがとう。我々の事情だと言うのに協力を約束してくれたこと、感謝する。……さて、今日は色々な事があって疲れただろう。一人一人部屋を用意してある。侍女達に案内させよう」
エルバ国王がそう言って立ち上がる。
その後案内された部屋はとても広く豪華だったのだが、貧乏性か、少し居心地の悪さを感じたのは他のクラスメイト達も同じだっただろう。
「えーっと…………どういう状況か説明してくれませんか?」
優希が、皆を代表して言った。やっぱりイケメンは違うな。
「おぉ、そうじゃったな。すまんかった。話を聞かなければ何がどうなっておるのかわからんじゃろう。とりあえず、あの部屋に案内しよう。我々に着いてきてくれ」
国王風な老人が言った。威厳のあるそれは、とても美しく、張りのある声だった。
とりあえず付いて行くと、大きな広間のような一室に案内された。中央には巨大なテーブルがあり、そこに椅子が何席も用意されていた。テーブルには、大量の美味しそうな料理の数々が並べられている。
勇者様方と言ったのに加え、この椅子の数。恐らく複数人来る事は予め知っていたのだろう。まあ、召喚した人達なんだから流石に知っているだろうか。
全員が席に着くと、彼らは改めて話し始める。
「余は、この国“アーレスティア王国”国王のエルバ・アーレスティアである」
「アーレスティア王国公爵のアルシカ・アーレスティアです」
「アーレスティア王国侯爵のレヴィアス・オルトロシアです」
彼らの内、最も重要な人物らしき人達3人が自己紹介をする。
それに対し、俺達も1人ずつ名前を言った。
そして自己紹介が終わり、優希が国王に質問する。
「あの……ここってやっぱり別の世界……とかですか?」
「うむ。勇者様方の世界ではないな。ここはアナタシアと呼ばれる世界。今、この世界は危機に瀕していると言っても過言では無いのじゃ」
「危機っていうのは?」
優希の質問に対し、エルバ国王は語り始める。
「順を追って話そうか」
***
今から約1000年前まで、この世界はとても高度な文明を築き上げ、人々は平和に暮らしておった。
しかしある時、別の世界から邪神竜ヴォルガディウスとその配下達“邪神教団”がやってきたのじゃ。彼らはこの世界を破壊する事を目的としておった。『破壊こそ救済』という意思の元にな。
当然、人間や亜人、魔族は力を合わせ抵抗した。それぞれの種にいた勇者や魔王は勿論、一般人も含め世界の人口の7割程は抗戦に出陣した。しかし、やはり邪神教団、特に邪神竜の力はあまりにも強大で、とてもでは無いが勝てる見込みはなかったのじゃ。
そんなこのままではジリ貧だと思われた時、救いの手が降りてきた。
聖王龍様の事じゃ。聖王龍様は、この世界の守護神と呼ばれる龍神様で、度々勇者達の事を助けてくれていたとてもお優しいお方じゃ。
この時も、人類や亜人が危機に瀕していると知り、助けに来てくれたのじゃ。そこからは戦況が一気に変化した。
邪神教団は徐々に追い詰められ、邪神竜の眷属も次々と消滅。1ヶ月も経たぬうちに、ほとんどの邪神教団を葬ったのじゃ。
しかし、それでも邪神竜は強かった。戦いは邪神竜と聖王龍様で一騎打ちのようになる。その戦いの衝撃で地殻変動が起こったりして文明はほとんど崩壊したが……聖王龍様が自らの生命と引替えに邪神竜諸共葬った事で平穏が保たれた、という訳じゃ。その後は全人類が協力して文明を再建。こうして今のこの文明が出来上がったという訳じゃな。
さて。ここまでが1000年前の話である。
ここからが貴方達を召喚した理由に繋がってくる。
最近、その邪神竜の眷属の生き残りが不穏な動きを見せておってな。今までは大人しくしておったのじゃが……。それで、研究者の研究の結果、邪神竜が近いうちに復活するであろうからそれに対抗しうる戦力を整えておこうと思って召喚を検討したのじゃ。
それと、もう1つ理由があるのじゃ。これが召喚を決定した決定打になった。
50年前、魔族の新たな魔王が去年人類や他の亜人に宣戦布告をしてな。世界を征服すると言っておるのじゃ。
その魔王というのが強力な力をもつ天才だったらしく、このままでは危険ということで貴方達を召喚する事にした。
***
────というわけなのじゃ」
国王が、話し終えたとばかりに手元の水を飲む。
話をしている間にテーブルにあった料理はほとんど無くなっており、その片付けに侍女達が忙しなく動いている。
……………………ん?………………!!
その話を聞き終えた時、俺の身体に衝撃が走る。そうだ!思い出した!
俺、聖王龍だったんだった!そこからは芋づる式に全てを思い出していった。
前世が聖王龍だった事、前前世が魔王だった事、前前前世が日本生まれの賢者だった事。
そうか……俺、転生したのか……。あれほど転生したくないと願ってたのに……またもう1回人生やり直すとかキツすぎるだろ……てか4度目もこの世界と繋がりある転生かよ……。
しかも、記憶を取り戻した事で気付いたが、俺、全人生の記憶だけじゃなくて、全部の人生の能力と武器も持ってるようだ。……いや、なんでだよ……。
突然記憶が戻った事に驚く俺をよそに、優希が国王に質問する。
「なるほど……それで、協力するかしないかは別として僕達はどうしたらいいんでしょうか?」
「うむ。この城で3ヶ月鍛えたのち、我が国が誇る《アーレスティア魔法学院》に入学し、1年間能力を向上させる。その後に旅をする事で邪神竜の眷属の殲滅と魔王に対する対抗策を考案、実行して欲しいと思っておる」
「うーん……というか、今思ったんですけど。断ったとして、元の世界には帰れるんですか?」
「……すまん、元の世界に帰す方法はまだ研究中なのじゃ。そこは本当に申し訳ない。それと、断ったとしても追い出すとかそういう事はしないと約束する。ある程度自由に暮らせるくらいの支援はするし、元の世界に帰す方法もなんとか完成させよう」
「分かりました。……少し考えさせてください」
優希はそう言って俺達クラスメイトの方を向いて言った。
「どうする?みんな。というか、先生どうしますか?」
「……突然の事で大いに混乱しているが……まあ、私としては、生徒が危険な目に遭うのは辞めて欲しいがな。なんにせよ、私が何を言おうと君達が決めなければ行けない事だ。自らでどうするかを決めてくれ。ちなみに、私は協力しようと思っている。もし君らがやる事になったとして、教師である私が逃げるのはしのびないからな」
教師としてそれでいいのか。
「そうですか。……みんな、僕はこの世界の人達に協力してあげたいと思ってるんだ。困っている人を見捨てられないからね」
優希が、言った。「困っている人を見捨てられない」か。実に優希らしいな。
「優希くんらしいね。よし、優希くんが協力してあげたいなら、私も協力するよ!それに、私だってこの世界の人達の力になってあげたいしね!」
「そうだな。私も賛成だ。力になれるのならば協力は惜しまないよ」
優希の言葉に同調するように、楓と渚が立ち上がった。
それまで、不安げな表情を浮かべていたクラスメイト達だが、クラスの中心人物が協力すると言った途端、皆覚悟を決めたような表情になった。
「楓さんをお守りしなければ!」
「お姉様!一生ついて行きますわ!」
「きゃーー!優希くんカッコイイ!」
「俺……この世界を救ったら、楓さんに告白するんだ!」
「おい、それ死亡フラグだぞ」
「俺達もついに魔法が使えたり……!?」
と、騒ぎ始める。
まあ、俺としてもこの世界に出来れば留まっておきたい。何しろ、記憶が戻った上に力も取り戻したのだ。あちらに戻ってどんな影響があるか心配だし、それになにやらヴォルガディウスが関わっているようだしな。
そこについて情報を集めなければならない。
「エルバさん。僕達全員、協力します!」
「ありがとう。我々の事情だと言うのに協力を約束してくれたこと、感謝する。……さて、今日は色々な事があって疲れただろう。一人一人部屋を用意してある。侍女達に案内させよう」
エルバ国王がそう言って立ち上がる。
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