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kindle版 書き下ろし 試し読み
◆コンラートルート◆kindle版 書き下ろしエピソードの試し読み
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~~~~~~~~お知らせ~~~~~~~~~
電子書籍化に伴い書き下ろしたコンラートルートの一部を、試し読みとしてこちらに載せています。書き下ろし全編は、kindle版5巻に収録していますので、良かったら続きを読みに来てくださいね。コンラートルートは3万文字ほど書き下ろしたので、読みごたえあるかと思います。二人のハッピーエンドをお楽しみください♪
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8-22 コンラートver.「王子様と私」
クルルの急成長で、私たちパーティの冒険が一時中断となったのは、私にとっては歓迎すべきことだった。
溜まっている仕事を進めることができるし、それに、前から気になっていたこの世界のあれこれを勉強する時間を持てる。
何しろ私は、何も知らないのだ。この王国の歴史はもちろん、地理も、習慣も。この国を取り巻く世界の情勢や、他にはどんな国があるのかも、知らない。だからこの世界で生きていくなら、積極的に学ぶ必要がある。
その中でも一番早く覚えたいのは、この国の文字。
召喚によってこの異世界に飛ばされた私は、自動翻訳によってこの世界の人たちと不便なく会話ができるし、この世界の文字を読むこともできる。けれどこの自動翻訳機能、召喚と同じく魔法によるものなんだろうけど、なぜか中途半端で、私はこの世界の文字を書くことができないのだ。
そして当然ながら、私が書いた日本語はこの世界の人たちには読めない。そのため会話はまったく問題なく行えても、文字による伝達やコミュニケーションは一方通行になってしまうのだ。
初めの頃は「読めるんだからいいや」と気楽に思っていたんだけれど、この世界で暮らすうち、私は不便だな、と感じるシーンがどんどん増えていった。
まず伝言メモの利用ができないのが地味に不便だ。例えばみんなのために買ってきたちょっとしたお菓子を、さりげなく食堂の机の上に置いておいて、「好きに食べてね」とメモ書きを残したくても、できない。そういう、些細に見える不便は意外に多くて、だんだんと日常生活に差し障りが出てきた。
仕事における不便は、もっと顕著だ。
まずお客様とのやり取りはすべて会話だけとなる。注文受付書や領収書など、取り引きに必要な書類を用意するときは、誰かに代筆を頼まなきゃいけない。
お店が繁盛するにつれ、文字によるコミュニケーション不可のこの状況が、厄介で煩わしく感じるようになってきた私は、遂に真剣に、文字の習得に向き合うことにしたの。
私がそのことをみんなに告げると、コンラートがまっさきに応じてくれた。
「私が教えよう。皆の中では一番時間の都合がつくし、私は教え方に自信がある。実は、妹のユリアが勉強嫌いで、どんな教師も長続きせずやめてしまうため、ユリアに文字を教えたのは私なのだ」
コンラートの申し出をありがたく受けて、私はさっそく彼から文字を教わることにした。
「教え方に自信がある」とコンラートが自負する通り、彼の教え方はとてもわかりやすく、おかげで私はどんどん文字を覚えていった。
今日は、自分の名前と、今住んでいるこの家の住所を書けるように猛特訓しているところ。
コンラートの文字はとても綺麗で、その文字をお手本にした学習は楽しい。
この国の第一王子として最高の教育を受けた、ということもあるだろうけど、彼の文字の美しさには、彼自身の人柄がにじみ出ているように思う。コンラートの文字には、彼の品の良さや誠実さに加え、崇高な美しさまで漂っている。彼が紙の上にペンを滑らせると、まるで文字が香り立つように感じられた。
彼から文字を教わることが出来る私は、すごく幸運だと思う。
だけど……ひとつ、問題というか……ちょっとした……うん、ちょっとだよ、悩みがある……。
1階の共同スペースである、食堂兼居間――裏庭に面した窓から光がふりそそぎ、心地よい明るさで照らされたその部屋で、二人きりでコンラートに文字を教えてもらっている私は、うるさい自分の心臓の音に、だんだん辟易してきた。
コンラートと、至近距離、なのだ。
王族の彼には、衣装に香りをつける習慣があるみたいで、それが、ふわっと漂ってくる。嫌味の無い爽やかな、上品な香り。とてもい香り。
それに。
コンラートは私のすぐ左横に座って、私に書き文字の指導をしてくれているんだけど……始終、体が触れるの。
今も。
うまく書けない私の手を、コンラートがそっと握ってペンの動きを誘導する。
「失礼、ミト。力を抜いて。……そう、ここは、こう流す。さあ、もう一度」
二人の右手が重なり、紙の上にサラサラと美しい文字が綴られてゆく。まるで、尊い共同作業により生まれた結晶みたいに。
「……そう、最後はスッと力を抜く。ではもう一度。大丈夫、繰り返せばすぐできるようになる。練習あるのみだ。頭で色々考えるより体で覚えた方が、習得は早いものだ」
「う、うん……。が、がんばる……」
そう言いつつ、私は「がんばる」どころではなかった。
心臓が、心臓が、心臓が、うるさいのだ。
私の手は、コンラートの大きな逞しい手に、すっぽり包まれてしまっている。
落ち着け、コンラートは、私に文字を教えるために、してくれてるの!
ドキドキしてる場合じゃないのよ!
集中して、早く覚えて、コンラートの献身に応えなきゃ!
理性はそう叫んでいるんだけど。それとは裏腹に。
――すごい、コンラートの手、素敵。大きい。温かい。逞しい。ずっと握っててほしい。いや、だめ、これ以上触れられたら、気絶しそう。
――コンラートの声、男らしい低音で素敵。耳に響く。やめて、そんな近くで囁かれたら、息がかかる! コンラートったら獅子頭なのにどうしてそんなにセクシーなの?!
――ああ、コンラート、すごくいい香り。最高! 男の人の香水って臭いって思ってたけど、コンラートのつけてるのはナチュラルな感じで爽やかでいい匂い!
なんていうふうに、私の心は高鳴る興奮に爆発寸前の窮地に陥ってた。
ああ――だめだ。
顔が熱い。今にも口から心臓が飛び出しそう。
それにこの心臓の音、コンラートにばれているんじゃないだろうか。
このところ、私は変なのだ。
コンラートと一緒にいると、胸が苦しくなる。
もしかして、私は……、彼のことを……。
「あっ!」
ガリッとペン先が紙をひっかけ、インクが飛び散る。
「ごめん、コンラート。変に力、入れちゃった」
「ああ、謝る必要はない。この字は細かいカーブが続けて二度入るので、ペン先が裏返ってしまい、書きづらいのだ。最初はうまく書けなくても当然だ。コツを伝授しよう……こう……ゆっくり……」
深みと艶のある、滑らかな低音ボイスが、私の耳元で炸裂する。
私の心臓はもう、痛いくらいに跳ねだした。
「ここは、若干ペンを浮かせる。掠れてもよい。ペン先がわずかに触れるぐらいで……そう、上手だ、ミト。……次の、足の部分はほんの少し曲げて……、ああ、いい感じだ……綺麗だよ……ミト……」
息が、止まる。
少しでも呼吸したら、きっと、変な声、出る。
息を詰めてプルプルしている私に気付いてるのか気付いていないのか、コンラートは相変わらず私の手を優しく握り、顔を寄せ、うっとりするぐらいいい声で、囁く。
「もう一度。さあ……ペンと指が、一体化するような気持ちで……。私たちは今、一つだ……。大丈夫、上手にできるとも……あなたのその細い指先は、驚くほど器用で美しい……まるで、妙なる芸術品のようだ……そのあなたの指から生まれる文字の、なんと幸運なことか……。ああ……そうだよ、ミト……いいね……完璧に美しい……」
いやいやいやいやいや、あのあのあの、これ、あの、文字のレッスンですよね? わたわたわた、私、何考えてんだろう、なんか、違う、なんか、違うんですけど!!
どどどどど、どうしてそんな、甘い声で、囁いてくるの、コンラート?! セ、セクシー過ぎるんだけど!
ってか、私、私が、変なの?! いいいいいいいいい、意識し過ぎですか、私、もしかして、気持ち悪いくらい意識し過ぎじゃないですか?!
だだだだだ、だめだ、もうだめ!
気絶する!!
~~~この続きはkindle版でお楽しみください~~~
Amazonとの契約により、別サイトに掲載できる分量に制限がありますので、全部載せられなくてごめんなさい。
電子書籍化に伴い書き下ろしたコンラートルートの一部を、試し読みとしてこちらに載せています。書き下ろし全編は、kindle版5巻に収録していますので、良かったら続きを読みに来てくださいね。コンラートルートは3万文字ほど書き下ろしたので、読みごたえあるかと思います。二人のハッピーエンドをお楽しみください♪
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8-22 コンラートver.「王子様と私」
クルルの急成長で、私たちパーティの冒険が一時中断となったのは、私にとっては歓迎すべきことだった。
溜まっている仕事を進めることができるし、それに、前から気になっていたこの世界のあれこれを勉強する時間を持てる。
何しろ私は、何も知らないのだ。この王国の歴史はもちろん、地理も、習慣も。この国を取り巻く世界の情勢や、他にはどんな国があるのかも、知らない。だからこの世界で生きていくなら、積極的に学ぶ必要がある。
その中でも一番早く覚えたいのは、この国の文字。
召喚によってこの異世界に飛ばされた私は、自動翻訳によってこの世界の人たちと不便なく会話ができるし、この世界の文字を読むこともできる。けれどこの自動翻訳機能、召喚と同じく魔法によるものなんだろうけど、なぜか中途半端で、私はこの世界の文字を書くことができないのだ。
そして当然ながら、私が書いた日本語はこの世界の人たちには読めない。そのため会話はまったく問題なく行えても、文字による伝達やコミュニケーションは一方通行になってしまうのだ。
初めの頃は「読めるんだからいいや」と気楽に思っていたんだけれど、この世界で暮らすうち、私は不便だな、と感じるシーンがどんどん増えていった。
まず伝言メモの利用ができないのが地味に不便だ。例えばみんなのために買ってきたちょっとしたお菓子を、さりげなく食堂の机の上に置いておいて、「好きに食べてね」とメモ書きを残したくても、できない。そういう、些細に見える不便は意外に多くて、だんだんと日常生活に差し障りが出てきた。
仕事における不便は、もっと顕著だ。
まずお客様とのやり取りはすべて会話だけとなる。注文受付書や領収書など、取り引きに必要な書類を用意するときは、誰かに代筆を頼まなきゃいけない。
お店が繁盛するにつれ、文字によるコミュニケーション不可のこの状況が、厄介で煩わしく感じるようになってきた私は、遂に真剣に、文字の習得に向き合うことにしたの。
私がそのことをみんなに告げると、コンラートがまっさきに応じてくれた。
「私が教えよう。皆の中では一番時間の都合がつくし、私は教え方に自信がある。実は、妹のユリアが勉強嫌いで、どんな教師も長続きせずやめてしまうため、ユリアに文字を教えたのは私なのだ」
コンラートの申し出をありがたく受けて、私はさっそく彼から文字を教わることにした。
「教え方に自信がある」とコンラートが自負する通り、彼の教え方はとてもわかりやすく、おかげで私はどんどん文字を覚えていった。
今日は、自分の名前と、今住んでいるこの家の住所を書けるように猛特訓しているところ。
コンラートの文字はとても綺麗で、その文字をお手本にした学習は楽しい。
この国の第一王子として最高の教育を受けた、ということもあるだろうけど、彼の文字の美しさには、彼自身の人柄がにじみ出ているように思う。コンラートの文字には、彼の品の良さや誠実さに加え、崇高な美しさまで漂っている。彼が紙の上にペンを滑らせると、まるで文字が香り立つように感じられた。
彼から文字を教わることが出来る私は、すごく幸運だと思う。
だけど……ひとつ、問題というか……ちょっとした……うん、ちょっとだよ、悩みがある……。
1階の共同スペースである、食堂兼居間――裏庭に面した窓から光がふりそそぎ、心地よい明るさで照らされたその部屋で、二人きりでコンラートに文字を教えてもらっている私は、うるさい自分の心臓の音に、だんだん辟易してきた。
コンラートと、至近距離、なのだ。
王族の彼には、衣装に香りをつける習慣があるみたいで、それが、ふわっと漂ってくる。嫌味の無い爽やかな、上品な香り。とてもい香り。
それに。
コンラートは私のすぐ左横に座って、私に書き文字の指導をしてくれているんだけど……始終、体が触れるの。
今も。
うまく書けない私の手を、コンラートがそっと握ってペンの動きを誘導する。
「失礼、ミト。力を抜いて。……そう、ここは、こう流す。さあ、もう一度」
二人の右手が重なり、紙の上にサラサラと美しい文字が綴られてゆく。まるで、尊い共同作業により生まれた結晶みたいに。
「……そう、最後はスッと力を抜く。ではもう一度。大丈夫、繰り返せばすぐできるようになる。練習あるのみだ。頭で色々考えるより体で覚えた方が、習得は早いものだ」
「う、うん……。が、がんばる……」
そう言いつつ、私は「がんばる」どころではなかった。
心臓が、心臓が、心臓が、うるさいのだ。
私の手は、コンラートの大きな逞しい手に、すっぽり包まれてしまっている。
落ち着け、コンラートは、私に文字を教えるために、してくれてるの!
ドキドキしてる場合じゃないのよ!
集中して、早く覚えて、コンラートの献身に応えなきゃ!
理性はそう叫んでいるんだけど。それとは裏腹に。
――すごい、コンラートの手、素敵。大きい。温かい。逞しい。ずっと握っててほしい。いや、だめ、これ以上触れられたら、気絶しそう。
――コンラートの声、男らしい低音で素敵。耳に響く。やめて、そんな近くで囁かれたら、息がかかる! コンラートったら獅子頭なのにどうしてそんなにセクシーなの?!
――ああ、コンラート、すごくいい香り。最高! 男の人の香水って臭いって思ってたけど、コンラートのつけてるのはナチュラルな感じで爽やかでいい匂い!
なんていうふうに、私の心は高鳴る興奮に爆発寸前の窮地に陥ってた。
ああ――だめだ。
顔が熱い。今にも口から心臓が飛び出しそう。
それにこの心臓の音、コンラートにばれているんじゃないだろうか。
このところ、私は変なのだ。
コンラートと一緒にいると、胸が苦しくなる。
もしかして、私は……、彼のことを……。
「あっ!」
ガリッとペン先が紙をひっかけ、インクが飛び散る。
「ごめん、コンラート。変に力、入れちゃった」
「ああ、謝る必要はない。この字は細かいカーブが続けて二度入るので、ペン先が裏返ってしまい、書きづらいのだ。最初はうまく書けなくても当然だ。コツを伝授しよう……こう……ゆっくり……」
深みと艶のある、滑らかな低音ボイスが、私の耳元で炸裂する。
私の心臓はもう、痛いくらいに跳ねだした。
「ここは、若干ペンを浮かせる。掠れてもよい。ペン先がわずかに触れるぐらいで……そう、上手だ、ミト。……次の、足の部分はほんの少し曲げて……、ああ、いい感じだ……綺麗だよ……ミト……」
息が、止まる。
少しでも呼吸したら、きっと、変な声、出る。
息を詰めてプルプルしている私に気付いてるのか気付いていないのか、コンラートは相変わらず私の手を優しく握り、顔を寄せ、うっとりするぐらいいい声で、囁く。
「もう一度。さあ……ペンと指が、一体化するような気持ちで……。私たちは今、一つだ……。大丈夫、上手にできるとも……あなたのその細い指先は、驚くほど器用で美しい……まるで、妙なる芸術品のようだ……そのあなたの指から生まれる文字の、なんと幸運なことか……。ああ……そうだよ、ミト……いいね……完璧に美しい……」
いやいやいやいやいや、あのあのあの、これ、あの、文字のレッスンですよね? わたわたわた、私、何考えてんだろう、なんか、違う、なんか、違うんですけど!!
どどどどど、どうしてそんな、甘い声で、囁いてくるの、コンラート?! セ、セクシー過ぎるんだけど!
ってか、私、私が、変なの?! いいいいいいいいい、意識し過ぎですか、私、もしかして、気持ち悪いくらい意識し過ぎじゃないですか?!
だだだだだ、だめだ、もうだめ!
気絶する!!
~~~この続きはkindle版でお楽しみください~~~
Amazonとの契約により、別サイトに掲載できる分量に制限がありますので、全部載せられなくてごめんなさい。
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