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18話:帰還2
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異世界生活十日目
昨日は勝さんの〈殻〉の中で過ごした。
これまでずっと南国の熱気の中にいたせいか、ひんやりとした内部は本当に快適だった。
超古代の技術って、すごい。
寝転がると床がふわっと柔らかくなるし、必要なものは揃ってるし……まさに至れり尽くせりだ。
「やあ、恵ちゃん。起きたかい? 次元の穴とのリンクは、思った以上に疲れただろう?」
「はい。あのときは両親との別れに夢中で気づかなかったんですけど、戻ってきたらもうクタクタで……」
「ハハハ、一晩ゆっくり休んでよかったね。じゃあ、そろそろ浜辺の住処に帰ろうか」
「はい、お願いします!」
「カニが一晩過ごしても平気な〈殻〉とは、便利なもんじゃのう」
「僕も元気いっぱい! すごいねこの殻!」
ガザ爺もミコちゃんも、元気そうで安心した。
水辺じゃないこの場所では大丈夫かなって心配だったけど、さすが超古代パワー。カニたちにも優しいらしい。
「いやあ、〈殻〉が好評で、俺も鼻が高いよ! ……鼻ないけどね!」
勝さんって、こういうジョークわりと好きだよね……。
そんな感じで、帰り道も特に危険はなく、無事に浜辺へ戻ってきた。
ズシーーン。
勝さんがしゃがんで、私が降りやすいように姿勢を低くしてくれる。
外では、ベンケイガニさんたちが出迎えてくれていた。
「おお、王様が帰ってきましたぞ。これでメグミ殿とは本当にお別れしたのですなあ……」
「寂しい限りですね……こうして戻ってきた王の姿を見ると、実感が湧いてきます」
「オー、万が一帰ってくることに、ワタシは賭けて残ってイマシタガ……ダメでしたカ……」
みんなのしみじみとした念話が届いてくる。
……なんだか外に出づらい。
「メグミよ、ほれ、しゃっきり出ていかんかい。みんな待っとるぞい」
ガザ爺に背中を押されて、私はハッチを開け、外に出た。
「みんな……ただいま! 帰ってきちゃった!」
「「メグミ!!!」」
「メグミ殿、あれほどの覚悟で旅立たれたのに……戻ってこられたということは、まさか帰れなかったのですか?」
「うん……次元の穴が通れなくて、帰れなかったんだ。でも、もういいの。私はここで、みんなと幸せに暮らすって決めたから!」
「力強いお言葉ですぞ! 拙者、感動でハサミが小刻みに震えますぞ!」
「メグミが戻ってきてくれたので、ワタシも新作に力が入ります!」
ベンケイガニさんも、オオカイカムリさんも、みんな本当に喜んでくれてる。
「そこで私は、ここでずっと暮らしていく記念に、みんなにガザ爺みたいな“あだ名”をつけたいと思います!」
「「オオーーーー!!」」
思った以上の盛り上がりに、ちょっと驚いた。
「ではまず、いつも住処を豪華にしてくれるオカガニさん! あなたは“オカちゃん”!」
「おお! 力がみなぎる名前だぜ!」
「お水を管理してくれるサワガニさんは、“サワキさん”!」
「おお、流れるような名前だ! 気に入った!」
「戦闘でみんなを守ってくれるワタリガニさんは、“ワタルくん”!」
「おお私に名前が……フフフ、名前が……フフフ……メグミさんから名前を授かったぞ!」
ワタルくんのテンションが、ちょっとおかしなことになってる……まあ次いこう。
「水路を作ってくれたヤマトオサガニさんは、“ヤマトくん”!」
「単純で覚えやすい。気に入った」
「素敵な服を作ってくれるモクズショイさんは、“モクさん”!」
「む。我にも名が……我にも、名がついたのか……!」
「おしゃれな服を作ってくれるオオカイカムリさんは、“カムリさん”!」
「オー! これからは“カムリコレクション”、活躍しますヨ!」
「よし、これで……」
「待つんですぞ!! 拙者には名前がないではありませんか!!」
「あっ……ベンケイガニさんは一匹しかいないから、そのままでいいかなって……っていうのは嘘です! あなたは、“ケイちゃん”!」
「ウオーーーッ!! 拙者は“ケイちゃん”! これからもがんばりますぞ!!」
「うん、これからもみんな、よろしくね!」
「「オーーーー!!」」
そのあとは、みんなに思いっきりもみくちゃにされた。
昨日は勝さんの〈殻〉の中で過ごした。
これまでずっと南国の熱気の中にいたせいか、ひんやりとした内部は本当に快適だった。
超古代の技術って、すごい。
寝転がると床がふわっと柔らかくなるし、必要なものは揃ってるし……まさに至れり尽くせりだ。
「やあ、恵ちゃん。起きたかい? 次元の穴とのリンクは、思った以上に疲れただろう?」
「はい。あのときは両親との別れに夢中で気づかなかったんですけど、戻ってきたらもうクタクタで……」
「ハハハ、一晩ゆっくり休んでよかったね。じゃあ、そろそろ浜辺の住処に帰ろうか」
「はい、お願いします!」
「カニが一晩過ごしても平気な〈殻〉とは、便利なもんじゃのう」
「僕も元気いっぱい! すごいねこの殻!」
ガザ爺もミコちゃんも、元気そうで安心した。
水辺じゃないこの場所では大丈夫かなって心配だったけど、さすが超古代パワー。カニたちにも優しいらしい。
「いやあ、〈殻〉が好評で、俺も鼻が高いよ! ……鼻ないけどね!」
勝さんって、こういうジョークわりと好きだよね……。
そんな感じで、帰り道も特に危険はなく、無事に浜辺へ戻ってきた。
ズシーーン。
勝さんがしゃがんで、私が降りやすいように姿勢を低くしてくれる。
外では、ベンケイガニさんたちが出迎えてくれていた。
「おお、王様が帰ってきましたぞ。これでメグミ殿とは本当にお別れしたのですなあ……」
「寂しい限りですね……こうして戻ってきた王の姿を見ると、実感が湧いてきます」
「オー、万が一帰ってくることに、ワタシは賭けて残ってイマシタガ……ダメでしたカ……」
みんなのしみじみとした念話が届いてくる。
……なんだか外に出づらい。
「メグミよ、ほれ、しゃっきり出ていかんかい。みんな待っとるぞい」
ガザ爺に背中を押されて、私はハッチを開け、外に出た。
「みんな……ただいま! 帰ってきちゃった!」
「「メグミ!!!」」
「メグミ殿、あれほどの覚悟で旅立たれたのに……戻ってこられたということは、まさか帰れなかったのですか?」
「うん……次元の穴が通れなくて、帰れなかったんだ。でも、もういいの。私はここで、みんなと幸せに暮らすって決めたから!」
「力強いお言葉ですぞ! 拙者、感動でハサミが小刻みに震えますぞ!」
「メグミが戻ってきてくれたので、ワタシも新作に力が入ります!」
ベンケイガニさんも、オオカイカムリさんも、みんな本当に喜んでくれてる。
「そこで私は、ここでずっと暮らしていく記念に、みんなにガザ爺みたいな“あだ名”をつけたいと思います!」
「「オオーーーー!!」」
思った以上の盛り上がりに、ちょっと驚いた。
「ではまず、いつも住処を豪華にしてくれるオカガニさん! あなたは“オカちゃん”!」
「おお! 力がみなぎる名前だぜ!」
「お水を管理してくれるサワガニさんは、“サワキさん”!」
「おお、流れるような名前だ! 気に入った!」
「戦闘でみんなを守ってくれるワタリガニさんは、“ワタルくん”!」
「おお私に名前が……フフフ、名前が……フフフ……メグミさんから名前を授かったぞ!」
ワタルくんのテンションが、ちょっとおかしなことになってる……まあ次いこう。
「水路を作ってくれたヤマトオサガニさんは、“ヤマトくん”!」
「単純で覚えやすい。気に入った」
「素敵な服を作ってくれるモクズショイさんは、“モクさん”!」
「む。我にも名が……我にも、名がついたのか……!」
「おしゃれな服を作ってくれるオオカイカムリさんは、“カムリさん”!」
「オー! これからは“カムリコレクション”、活躍しますヨ!」
「よし、これで……」
「待つんですぞ!! 拙者には名前がないではありませんか!!」
「あっ……ベンケイガニさんは一匹しかいないから、そのままでいいかなって……っていうのは嘘です! あなたは、“ケイちゃん”!」
「ウオーーーッ!! 拙者は“ケイちゃん”! これからもがんばりますぞ!!」
「うん、これからもみんな、よろしくね!」
「「オーーーー!!」」
そのあとは、みんなに思いっきりもみくちゃにされた。
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