浜辺のスローライフ~カニさんたちとの異世界生活日誌~

かにすごくうまい

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98話:果物大捜索!

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異世界生活百三十六日目



昨日食べたカキは非常に美味しかった、だがやはり酸味がこの共同体には足りない。



そう考えたわたしはみんなを大ホールに集めていた。



「これから、果物大捜索会を行います!ミコちゃんに、わたしが知ってる限りの、美味しい果物のイメージを送るので、みんなで捜索しましょう!」



「「おー!」」



「ではイメージを送ります!むーん!」



わたしはまずは柑橘類、レモンやオレンジを思い浮かべ、そのあとに南国でとれそうな、パイナップルや、マンゴーといった果物を想像した。ただ想像しているうちに色々食べたくなったので、少しノイズが入ったかもしれない。



「ほうほう、なるほどのう。いくつかは、わしも、見たことがある気がするのう」



「メグミさん、闇雲に森を探されると、また環境破壊されてしまうので、いくつかのグループに分かれて、そのグループごとに我々の誰かを付けてください!」



派手ガニさん達からの主張はもっともなので、その通りにしよう。



「えーっとでは、ガザ爺チーム、ヤッシーチーム、ナイトくんチーム、センシくんチームで捜索してもらいます。各チームには、ハロさん、バンさん、スラさん、デビさんが帯同して自然破壊が行き過ぎないかチェックします。また持ち帰ってきた果物はまず、ベススさんの毒物鑑定を通してください!勝手に食べないでね!じゃあ捜索開始!」



サササッー。



皆は続々と森に分け入っていった。



「メグミ様、我々は手伝わなくていいのですか?」



「キワミ君が出発したら、徹くんが森に行くかもしれないでしょ?」



「わかりました、確かに、徹様が森に入ったら、環境破壊確定ですからね」



「メグミ、最近俺への扱いが雑じゃないか?ちょっと悲しいぞ」



「徹くんは立派すぎるから、こういう捜索には向かないだけだよ。みんなが果物見つける間に徹くんはヤマトくんと、大釜を作ってもらいたいんだ」



「大釜!俺の電撃炉が活躍するという事だな!任せておけ!」



「鋳型の設計は昨日のうちにやっておいたから、徹くんが良ければすぐ制作に取り掛かれるぞ」



「ヤマト君は仕事が早いねえ」



「趣味だからな」



「オカちゃんは竈の土台を作って欲しいんだ。結構大きいから調理場の拡張もいるかも」



「あー、だから俺は留守番だったのか、任せておけ!」



みんなに指示を出し終わって、てぶらになったので、お昼のみんな用におにぎりを握っておこう。



今までは塩おにぎり一択だったけど、買ってきた醤油がまだあるので、おかかおにぎりを作ろう。



あ、みんなに梅も探してもらえばよかったかな?紫蘇とかもあったらうれしいよね。



また東方にお買い物に行って、色んな食べ物の見本を手に入れてこようかなぁ。



そんなことを考えていると、ケイちゃんの元気な声が聞こえてきた。



「メグミ殿~レモンを手に入れましたぞ~」



「早いね、ケイちゃん。どれどれ、ベススさんチェック!」



「これは、酸っぱいな!が……無毒だ!」



「おお!いきなり本命が見つかった!ケイちゃんエライ!」



「照れますぞ~。それでは鶏の世話があるのでここで失礼しますぞ」



「みんなが帰ってきたら、お昼にするからね~」



「わかりましたぞ~」



次に帰ってきたのはヤッシーだった。



「ケイちゃんが先に帰って手柄を独り占めしたっす~」



「そうだ、チーム分けして行ってたんだから、ケイちゃんが帰ってきたら、リーダーのヤッシーも帰ってくるのが普通だよね」



「まあ、でも途中でトゲトゲ果物を見つけれたっすよ」



ヤッシーが持っているのは、パイナップルみたいに見える。とりあえずベススさんチェックだ。



「うむ、これは……甘酸っぱいな!無毒だ!」



「おお、今のところ当たりばかりだ!パイナップルは肉料理にも使えるので助かる!」



「ほかのチームもたくさん見つけれるといいっすね~」



「メグミさん戻りましたよ~」



「あ、ワタルくんってことはガザ爺チームだね。どうだった?」



「わしらは、この橙の物を仕入れてきたぞ!」



「みかんか、オレンジかな?皮が分厚いからオレンジかなあ」



「無毒!たまには毒物を拾ってきてくれ」



「ベススさん……」



「おーうメグミ!帰ってきたぞ!」



「あ、センシくん、お帰り!」



「俺たちは中身が派手な果物を採ってきたぜ!」



「ぱっと見は、マンゴーっぽいね」



「うーん、これは痺れる!毒だ!!しかもかなり強力だぞ!」



「ベススさんが大喜びしてるから、これは絶対食べちゃダメな奴だね……」



「カーッ、食えないやつ見つけちまったか~。」



「曖昧なイメージで探させてるからね、仕方ないよ」



「あとは、ナイトくんチームが帰ってきたらお昼ご飯かな」



「なんでもそつなくこなす、ナイトくんが一番遅いなんて珍しいな」



「そうだねえ」



ガサガサ。



ナイトくんとブルークラブたちのチームが帰ってきた。なんかメロンとかスイカみたいなもの、ブドウみたいなものまで持ってきている。全部食べれる奴だったら大発見だ。



「ぐぬぬぬ、無毒!無毒!無毒!」



ベススさんがどんどん判定していく。



「どうして悔しそうなの……」



「センシくんの持ち帰ってきた毒果物は非常に良かった。あとで生えてたところを聞こう」



「ナイトくん、いろいろ持ち帰ってきたね」



「いえ、皆で力を合わせた結果です。スラさんの助言も良かったですね」



「今日で沢山果物が増えたので、今後果樹園を作ったり、果物ジュースを作ったりしようね!」



「楽しみですね!」



皆でお昼のおにぎりをほうばりながら、今後の予定を話し合うのであった。
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