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第7章 8日間戦争編
68話 なにも変わらぬ日常
しおりを挟むミューズ城には、初夏の風が吹いている。
ヴルスト・アステロイドは、大きなあくびを零した。
若芽の色は深みを増し、ゆっくりと木の実は膨らみ始める。ふと空を見上げれば、綿飴のような雲が悠々と流れていく。のんびりと木陰で涼みながら、氷菓子でも食べたくなるような陽気だ。
「ふわぁ……眠ぃ」
休憩時間が終わり、そろそろ午後の鍛錬の時間だ。
ヴルストはリクの不在中、鍛錬の監督を任されていた。毎日、魔族たちの鍛錬に付き合うせいで、書類を裁くのは日が沈んでからになってしまう。それも、自分の分だけでなく、リクや他に王都へ向かった魔族たちの分まで引き受けてしまったせいで、時間が足りないのだ。
昼は全力で動き回り、夜は書類を睨みつける毎日。そろそろ身体が壊れても不思議ではないと思う。
「まったく、早く目を覚ませよな……あの馬鹿娘が」
ヴルストは、水筒を取り出しながら文句を口にした。
リクは王都から帰ってきたが、依然として目を覚まさない。
よって、この日もヴルストは朝から喉がかれるまで魔族兵たちに鍛錬をつけていたのだった。
「……はぁ。愚痴言っても仕方ねぇか」
ヴルストは水筒の蓋に軽く噛みつくと、器用に開け放った。冷たい水が、叫び疲れた喉に染み渡っていく。この日、初めてヴルストはホッと一息ついた。
どこまでも、和やかな陽気。
だが、暖かな日和であったとしても、仕事を放り出すわけにはいかない。今日の午後も魔族兵たちと鍛錬し、きっと今日も、昨日までと変わらぬ時間を消費するだけで終わるのだろう。それはそれで平和な証拠であり、なにも問題ないし、不平を言うつもりはない。
それに、魔族側は人間の姫をさらったのだ。報復のため、いつ攻め込んできても不思議ではない。平和でも気を引き締め、戦に備えなければならない。
ヴルストは、気合を入れ直すように顔を叩いた……そのときだった。
「ひぃぃぃ……!」
「怯むな! 奴は手負いだ!! それに、人間だぞ!」
「馬鹿、勝てるわけねぇっぺ!」
誰かが叫ぶ声が、ヴルストの耳に飛び込んできた。
鍛錬場の方から、情けない声と一緒に激しい剣戟の音が響いてくる。
「ったく、なにが起きたんだ?」
ヴルストは腑抜けた思考を瞬時に切り替えると、まっすぐ鍛錬場へ走った。
叫び声の中には「人間」という言葉が出てきた。
十中八九、人間……つまり、退魔師が現れたに違いない。
このミューズ城は、退魔師の手に落ちかけたことがある。
場所が割れている以上、今この瞬間にでも退魔師が乗り込んでくるかもしれない。だが、ミュー樹上を護る砦が落ちたという報告がない以上、攻めてきたのは大軍ではなく、せいぜい退魔師たちの1人や2人。その程度の数ならば、簡単に屠ることができるだろう。
「それが苦戦してるとなりゃ、どんな奴が来たんだよ」
ヴルストは鼻を動かし、空気の臭いを嗅いでみる。だか、知らぬ臭いは感じられない。
そうなると、必然的に魔族の誰かの仕業になってくる。
「おい、何が起きた……ん?」
ヴルストは鍛錬場を覗き込んだ瞬間、目が点となった。
ミューズ城を拠点とする第2、3師団の魔族兵たちは、日夜鍛錬で肉体及び技術の強化に励んでいる。
生半可な敵に倒される魔族ではないだが、屈強な魔族兵たちは為す術もなく地面に伸びている。戦える魔族も、1人、また1人と崩れ落ち、屍の山の一員となっていた。
哀れなくらい簡単に倒れる魔族兵たちをみて、この状況を作り出した張本人が微笑んでいる。
「どうしたの? 私がいないからって、さぼっていたんじゃないわよね?」
屈強な魔族兵たちは、たった1人の赤髪の悪魔によって、完全制圧されていたのであった。
「なにやってんだよ、嬢ちゃん」
ヴルストは疲れも忘れ、気が付くと叫んでしまっていた。
「きたのね、ヴルスト少尉。休み時間は終わったのかしら?」
「バーカ。てめぇのせいで、早く切り上げるはめになったんだよ!
つーか、病み上がりだろ? なに部下を血祭りにあげてんだ!!」
ヴルストは、腹を抱えた。
じくじくと胃が痛む。
ヴルストは、リクのことを少なからず心配していた。片腕を失ったことや、気絶して帰ってきたことなど、どうやって励まそうかと悩んでいた自分が馬鹿であった。
「思った以上に元気じゃねーか。ったく、起き上がってそうそう兵士潰しかよ」
「鍛錬よ。早く調子を戻さないといけないからね」
リクはハルバートを軽く振ると、その先端をヴルストに向けた。
「ヴルストもどう? ひと勝負しない?」
「いや、遠慮しておく。嬢ちゃんとやりあう気分じゃねぇよ」
ヴルストは降参したように両腕を上げながら、鍛錬場を見渡した。
魔族兵たちは、誰も彼もが地面に伏せっている。無事なのは、リクの逆鱗に巻き込まれまいと遠巻きに見ていた一部の連中だけであった。危険なことに、首を突っ込まない。とても懸命な判断だ、と内心頷いていると、リクが話しかけてきた。
「ヴルスト少尉、明日から魔都に行くから。支度しなさい」
「へいへいっと……ん、魔都? 明日か?」
ヴルストは、思わず聞き返してしまった。
片腕をなくして、3日間も意識を失い、起き上がってすぐに兵士を完膚なきまでに倒したかと思えば、魔都に行くと言ってきたのだ。
ヴルストは何かの冗談だろうと思ったが、リクは真面目な顔のままだ。
「ええ。少将就任と同時に議会の開催があるの。護衛を連れていく必要あるから、同伴しなさい」
リクは、とんでもないことを当然のように口にした。
王女誘拐を成功させれば、少将に就任できると聞いてはいたが、これほど早いとは考えもしなかった。いや、それよりもヴルストが頭を悩ませたのは「護衛」という言葉だった。ヴルストにも「仕事」がある。徹夜をすれば片付くかもしれないが、出張の前日はベッドで眠りたい。
「へー早いじゃねぇか。就任、おめでとさん。ってか、嬢ちゃんは護衛なんていなくても問題ないだろ」
「ゴルトベルク中将曰く、少将らしい威厳が必要なのよ、威厳」
リクは即答すると、ハルバードを背負った。ヴルストの意志など関係なく、決定が覆ることはないらしい。それでも、ヴルストは悪あがきしようと口を開いた。
「威厳、ねぇ……で、誰を連れていくんだ? それに、ゴルトベルク中将も留守にするんだろ? ここの指揮はどうするんだ」
「ミューズはゴルトベルクの部下と、アスティに任せるわ。緊急時の連絡係でロップも置いていくつもり」
「……」
リクの脳内で、もう計画は立てられてしまっているらしい。
実際のところ、ヴルストよりもアスティの方が階級が高く、留守を任せられるだろう。
「あーあ、徹夜だ」
「そう、頑張りなさい。それから、今から呼ぶ兵も連れて行くわ。名前を呼ばれた兵は、早朝、城門前に集合すること。日が上ったのと同時に出発するわ」
ヴルストの嘆きを余所に、リクはテキパキと地面に転がった兵の間を歩く。
「ベアー・アップルフィールド、サーモン・マッケンジ、ハニー・ハント……」
名前を呼ばれた魔族兵たちの反応は、それぞれ異なっていた。
ある者は、光栄そのものと言わんばかりに顔を輝かせ、ある者はヴルストのように疲れたような眼をしている。だが、リクに嫌悪の視線を向ける者はいない。ヴルストは兵たちの様子を眺めながら、奇妙なことに気がついた。
「グリズリー・アラスカ以上、50名。私についてきなさい」
「「「はい」」」
その返事を聞くと、リクは鍛錬場を出て行った。
ヴルストは慌ててリクの小さな背中を追いかけ、さきほど気づいたことについての説明を求めた。
「なぁ、いいのかよ、今のメンバーで」
「ええ、いいわ。今日、戦った中で、まぁまぁに強かった兵よ」
「そりゃ、そうかもしれねぇけどさ……ゼーリック中将とこ出身の奴ら、けっこういたぞ?」
ヴルストは、リクに囁きかける。
もちろん、龍鬼隊時代からリクを認めていた魔族や、ここに来てから付き従うようになった魔族も多く混ざっている。しかし、その中に何故かゼーリックに忠誠を誓っていた魔族が混ざっていたのだ。それも、リクを認めた魔族ではなく、最後まで反抗している反リク派の魔族だ。
「威厳っていってもさ、奴らが威厳を損ねるような真似をしでかすかもしれねぇぜ?」
「その心配は無用よ」
ヴルストが顔を覗き込むと、リクは薄らとした微笑みを浮かべていた。
「だって、彼らは私を認めているもの」
「認めてる?」
「自慢じゃないけど、私は片腕をなくしても、ここの兵士を皆倒せるくらい強い」
リクは淡々と言葉を続ける。
「そうだな、はっきりいって、嬢ちゃんより強いのは隊長くらいだ。で、それが何か関係あるのか?」
「……エドガー・ゼーリック中将は、脳筋男。そこで育った兵士たちも、同じ性質を受け継いでいる」
ヴルストは口から「お前が言うな」という言葉が出かかった。だが、リクが何を言いたいのか気になる。下手に機嫌を逆なで、話さなくなることだけは避けたい。そう思うと、ヴルストは無理やり言葉を飲み込んだ。
「……まぁ、事実だな。ゼーリック中将は『力こそすべて! 魔族の力、至上主義!』って感じだった」
「つまり、私が力で圧倒すれば屈服する。もっと言うなら、その上で相手の力量を認めれば、完全に支配下における」
リクは、普段と変わらぬ声色のまま話し続けた。
ヴルストは、リクの説明に唸ってしまう。 確かに、ゼーリックの下についていた魔族が「リクを認めない」と叫んでいた理由は、「リクが人間だから、自分たちの上に立つことを認めたくない」という類のモノだった。
リクが起きてすぐに鍛錬場へ向かったのは、力づくでゼーリックの配下を屈服させ、手懐けるためだったのだろう。
片腕になっても、いとも簡単に魔族を倒しつくした力量には敵うわけがない。そんな相手が、魔都への護衛として連れて行くほど自分を「信頼」してくれている。ヴルストは「そんな簡単な理由で、あいつらが叛意を抱かなくなるのか?」と疑問に思ったが、ゼーリックの部下だった魔族だったことを思い出して納得する。彼らは、良くも悪くも「単純」な奴らだった。
「それに……私が連れて行くと言っても、誰も文句を言わなかったでしょ?」
「まぁな。面倒くさそうな顔してた奴らも、一応従ってた」
なんやかんや、「はい」と了承の意を示していた。
ヴルストのように内心の所、文句はあるだろう。だが、それでも従うのはリクを認めているからであり、従属しているからだ。
ヴルストは、少し肌寒いものを覚えた。
魔王軍は、大きく分類すると4つの師団がある。
レーヴェン率いる龍鬼隊……第4師団は、ピグロまで行方不明になったせいで、上層部がいない。おそらく、リクが少将就任と同時に龍鬼隊へ呼び戻されて、一時的に指揮を執るようになるのだろう。
そして、そのリクはミューズに駐屯する第3師団と第2師団を完全に支配下に置いた。
ここの指揮官のゴルトベルクは、リクを大層可愛がっている。ミューズの部隊は、リクの一声で動くことになるはずだ。
……残りは、シャルロッテ魔王代行率いる第1師団。
魔王軍の生え抜きが集まった精鋭部隊だが、その分、他の師団と比べて数が少ない。
シャルロッテは、リクが半数以上の軍事権を握ってしまっている状況をどう考えているのだろう。
「……なぁ、まさか嬢ちゃん……魔都に乗り込んで、シャルロッテ魔王代行を暗殺とかしねぇよな?」
「まさか」
ヴルストが恐々尋ねてみると、リクは鼻で笑った。
「暗殺は、レーヴェン隊長から禁じられてるわ」
「あー、そういえば、デルフォイで言われてたっけ」
まだ1年も経過していないことなのに、遠い昔のように想えた。
デルフォイと言えば、……盲目の予言者がリクに告げた予言は、まだ続いているのだろうか。それとも、シビラはリクが片腕を失った時の血を観ただけだったのだろうか。後者ならば、もう心配することはない。だが、まだ予言が続いていた場合、これからもリクは用心し続けなければならない。
ヴルストが予言について忠告しようとする前に、リクが思い出したかのように口を開いた。
「そういえば、もし……シャルロッテが退任するようなことが起きた時、誰が後任になるのかしら?」
「シャルロッテ魔王代行だ。それに、退任なんて不吉なことを言うんじゃねぇよ」
ヴルストは、リクの背中を軽く叩いた。
そこまで強い力で叩いたつもりではなかったのだが、リクは前のよろけてしまう。おそらく、片腕のせいで身体の重心が上手くとれていないのだろう。リクは体勢を整えると、恨み籠った視線を向けてきた。
「……なにするの?」
「いや、別に。
まぁ、退任したら成り手はいねぇな。魔王様の兄弟は末の弟のプルートス様しかいねぇし、プルートス様は政治に興味のない文化人だ」
魔王の親族は、かなり少ない。
最強の魔族である「龍」の力を受け継ぐ魔族は、魔王がほとんど滅ぼしてしまっている。残されたのは、レーヴェンの一族とプルートスの一族くらいだ。
だが、レーヴェンの意識が回復する見込みが立たない以上、必然的にプルートス自身か、その息子の遊び人どもの誰かが継ぐことになる。そうなったら、魔王軍は終わりだろう。
「だから、いねぇよ」
ヴルストは、ぶっきらぼうに言い放つ。
ヴルストは、リクがシャルロッテのことを嫌いだと知っている。レーヴェンから「暗殺なんて真似はよせ」と言われているが、あくまで「暗殺」に限定されている。リクのことだから、「暗殺じゃなくて、正々堂々正面から殺しに行く」と言ってしまうかもしれない。
その可能性は、早いうちから摘んでおこう。
「いまは、シャルロッテ魔王代行に従うしかねぇ。分かったか、嬢ちゃん?」
ヴルストは、リクに言い聞かせるように赤髪を軽く撫でた。
リクは何も答えることなく、ただ黙って前を向いている。
「分かったか、って言ってんだよ!」
「……ええ、今は従うしかないわ。だから、ちゃんと議会にも出席するんじゃない」
リクは不満の色全快な声で、ぽつりと呟いた。
「よろしい」
ヴルストはリクの髪から手を放し、にかっと笑う。
リクが奇妙な真似をしたら、止めるのは教育係の自分である。だが、軍規に背く行動をする前に止める必要があるのだ。
「あー、あれじゃあ午後の鍛錬は中止だな。嬢ちゃん、氷菓子でも食べねぇか? 倉庫に残ってるはずだ」
「書類仕事は大丈夫なの?」
「別に平気だっての。どうせ徹夜だ」
そう言えば、ややあってからリクは頷いた。彼女の横顔は、心なしか機嫌が良いように見える。
「よし、じゃあ決まりだ!」
ヴルストは氷菓子の味を思い浮かべながら、倉庫へ急ぐ。リクも、早く氷菓子を食べたいのか、普段よりも早く歩いていた。
リクは、普段と何も変わらない。そんな彼女を見て、「これで当面安心だろう」とヴルストは一安心するのだった。
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