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女騎士カメリィ
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ゴール:カメリィ……、なのか?
カメリィ:そうだ。
ゴール:見違えたな。
カメリィ:王属軍、炎の軍勢、第三士官になった。
ゴール:それは、おめでとう。
カメリィ:余計なお世話だ。
ゴール:その第三士官様が、お供の一人も連れずに、こんなところで、何をしている?
カメリィ:おまえを、とらえに来た。
ゴール:ほぅ?
カメリィ:まぁ、その前に……、そちらのお嬢さん。
スタート:はい?
カメリィ:少し、昔話など、いかがかな?
スタート:昔話……、ですか?
カメリィ:そう、そこのバカが、まだ、左腕があって、あなたくらい若くて、お城に仕えていた頃の話よ。
ト書き:間を開ける。
キャリーヌ:ゴール様ぁ、わたくし、キスカルの宝玉を手に入れましたの。
ゴール:あんまり、興味ねぇなぁ。
キャリーヌ:そうおっしゃらずに、ご覧になってみませんか?
ゴール:おい、カメリィ。なんか、珍しいもんが見られるらしいから、一緒に行こうぜ。
カメリィ:え?
キャリーヌ:その女も?
ゴール:構わないだろ?
キャリーヌ:え? ええ。もちろん。
カメリィ:ちょっと、ゴール。私は……。
ゴール:来い。
ト書き:間を開ける。
キャリーヌ:ほぅら、ゴール様、美しいでしょう?
ゴール:ああ、そうなんじゃねーの?
キャリーヌ:本当に、興味ないんですのね。ところで、その女の噂は、耳にしました?
ゴール:カメリィの?
カメリィ:キャリーヌ!
キャリーヌ:そう、カメリィが敵国に情報を流しているという……。
ゴール:興味ねーな。
キャリーヌ:興味ない?
ゴール:ああ、どうせ、嘘だから。
カメリィ:ゴール……。
キャリーヌ:なぜ、噓だと?
ゴール:さぁ? 噓の臭いがする。
キャリーヌ:……あなたという人は、本当に食えぬ男ですね……。
カメリィ:キャリーヌ?
キャリーヌ:皆が私のかわいさになびいた。皆が私の美しさにひざまずいた。
カメリィ:キャリーヌ? どうしたの?
キャリーヌ:金を積んでも、財宝を見せても、振り向かない。
カメリィ:キャリーヌ? キャリーヌ?
キャリーヌ:そして、私より、その女を信じると言う!
カメリィ:キャリ……ーヌ?
キャリーヌ:おまえは、なんなんだぁっ!
カメリィ:キャリーヌ? なんなの? その姿は?
ゴール:なにを、怒っているのかは、知らんが、答えは簡単だ。……俺は、おまえに、クソほど興味がない。
キャリーヌ:おまえを、こ・ろ・す!
カメリィ:ば、化け物?
キャリーヌ:化け物と呼ぶなぁっ!
ゴール:あーあ、おっかねーなぁ。
カメリィ:ゴール、分からないの? こいつ、いままで戦ったどんな魔物よりも、はるかに強い……。
ゴール:俺が、そんなことも、分からねぇほど、弱いと思ってんのか? 全身の毛穴がピリついて、冷や汗が止まらねぇ。
カメリィ:だったら……。
ゴール:だがな……。俺はこいつが、気に食わねぇ! だから、ぶっ飛ばす!
カメリィ:それじゃ、ただのバカでしょう!
ト書き:間を開ける。
カメリィ:そして、ゴールとキャリーヌの戦いは三日三晩続き、敷地内の城が一つ崩れ去って終わった。
スタート:はぁ。
カメリィ:ご感想は?
スタート:ゴールさんって、昔から、そういう人だったんですねぇ。
ゴール:で、おまえは、昔話をしに来たんだっけか?
カメリィ:いや、おまえを、とらえに来たんだが、もう一つ、伝えたいことがある。
ゴール:なんだ?
カメリィ:好きだ!
ゴール:トートツだな? おい。
カメリィ:おまえにとっては、唐突なんだろうが、私にとっては、長年の想いなのだ。
ゴール:今は、俺とおまえは、敵なんだ。「好きだ!」と叫ぶくらいなら、いっそ、死んでみたらどうだ?
カメリィ:望むところだ!
ゴール:かかって来い!
カメリィ:いやぁぁぁっ!
ゴール:おらぁっ!
カメリィ:剣を抜けぇっ!
ゴール:俺は、素手の方が、得意なんだよっ!
カメリィ:貴様ぁっ!
ゴール:おらぁっ!
カメリィ:いやぁぁぁっ!
スタート:やめてぇぇぇぇぇっ!
ト書き:間を開ける。
ゴール:スタートっ! スタートっ! バカっ! どうして、割って入ってきた?
カメリィ:わ、わた……、私の……、剣が……。
ゴール:冥府の王と天国の神っ! 時間の逆賊と運命の禁忌っ!
カメリィ:ゴール! いけないっ! その呪文を使ったら、あなたの命も……!
ゴール:構わないっ! 天寿の命脈と生命の息吹っ! かのものを蘇らせたまえっ!
ト書き:間を開ける。
ゴール:はぁっ。はぁっ。……スタート、どうして、あんなことを、したんだ?
スタート:……だって、そんなの悲しすぎるじゃないですか。
ゴール:はぁっ。はぁっ。……どうした? カメリィ? 今なら、俺をとらえることも、殺すことも、たやすいぞ……。
カメリィ:……今は、その娘が、何よりも、大切なんだね。それが、どんな言葉よりも、つらいよ。
スタート:……カメリィ……さん……は?
ゴール:行っちまった。
スタート:……そう……ですか。
ゴール:はぁっ。はぁっ。はぁっ。
スタート:……ゴール……さん。
ゴール:なんだ?
スタート:……もう……二度と……こんな……無茶は……しないで……下さいね。
ゴール:それは、こっちのセリフだ。バカ。
カメリィ:そうだ。
ゴール:見違えたな。
カメリィ:王属軍、炎の軍勢、第三士官になった。
ゴール:それは、おめでとう。
カメリィ:余計なお世話だ。
ゴール:その第三士官様が、お供の一人も連れずに、こんなところで、何をしている?
カメリィ:おまえを、とらえに来た。
ゴール:ほぅ?
カメリィ:まぁ、その前に……、そちらのお嬢さん。
スタート:はい?
カメリィ:少し、昔話など、いかがかな?
スタート:昔話……、ですか?
カメリィ:そう、そこのバカが、まだ、左腕があって、あなたくらい若くて、お城に仕えていた頃の話よ。
ト書き:間を開ける。
キャリーヌ:ゴール様ぁ、わたくし、キスカルの宝玉を手に入れましたの。
ゴール:あんまり、興味ねぇなぁ。
キャリーヌ:そうおっしゃらずに、ご覧になってみませんか?
ゴール:おい、カメリィ。なんか、珍しいもんが見られるらしいから、一緒に行こうぜ。
カメリィ:え?
キャリーヌ:その女も?
ゴール:構わないだろ?
キャリーヌ:え? ええ。もちろん。
カメリィ:ちょっと、ゴール。私は……。
ゴール:来い。
ト書き:間を開ける。
キャリーヌ:ほぅら、ゴール様、美しいでしょう?
ゴール:ああ、そうなんじゃねーの?
キャリーヌ:本当に、興味ないんですのね。ところで、その女の噂は、耳にしました?
ゴール:カメリィの?
カメリィ:キャリーヌ!
キャリーヌ:そう、カメリィが敵国に情報を流しているという……。
ゴール:興味ねーな。
キャリーヌ:興味ない?
ゴール:ああ、どうせ、嘘だから。
カメリィ:ゴール……。
キャリーヌ:なぜ、噓だと?
ゴール:さぁ? 噓の臭いがする。
キャリーヌ:……あなたという人は、本当に食えぬ男ですね……。
カメリィ:キャリーヌ?
キャリーヌ:皆が私のかわいさになびいた。皆が私の美しさにひざまずいた。
カメリィ:キャリーヌ? どうしたの?
キャリーヌ:金を積んでも、財宝を見せても、振り向かない。
カメリィ:キャリーヌ? キャリーヌ?
キャリーヌ:そして、私より、その女を信じると言う!
カメリィ:キャリ……ーヌ?
キャリーヌ:おまえは、なんなんだぁっ!
カメリィ:キャリーヌ? なんなの? その姿は?
ゴール:なにを、怒っているのかは、知らんが、答えは簡単だ。……俺は、おまえに、クソほど興味がない。
キャリーヌ:おまえを、こ・ろ・す!
カメリィ:ば、化け物?
キャリーヌ:化け物と呼ぶなぁっ!
ゴール:あーあ、おっかねーなぁ。
カメリィ:ゴール、分からないの? こいつ、いままで戦ったどんな魔物よりも、はるかに強い……。
ゴール:俺が、そんなことも、分からねぇほど、弱いと思ってんのか? 全身の毛穴がピリついて、冷や汗が止まらねぇ。
カメリィ:だったら……。
ゴール:だがな……。俺はこいつが、気に食わねぇ! だから、ぶっ飛ばす!
カメリィ:それじゃ、ただのバカでしょう!
ト書き:間を開ける。
カメリィ:そして、ゴールとキャリーヌの戦いは三日三晩続き、敷地内の城が一つ崩れ去って終わった。
スタート:はぁ。
カメリィ:ご感想は?
スタート:ゴールさんって、昔から、そういう人だったんですねぇ。
ゴール:で、おまえは、昔話をしに来たんだっけか?
カメリィ:いや、おまえを、とらえに来たんだが、もう一つ、伝えたいことがある。
ゴール:なんだ?
カメリィ:好きだ!
ゴール:トートツだな? おい。
カメリィ:おまえにとっては、唐突なんだろうが、私にとっては、長年の想いなのだ。
ゴール:今は、俺とおまえは、敵なんだ。「好きだ!」と叫ぶくらいなら、いっそ、死んでみたらどうだ?
カメリィ:望むところだ!
ゴール:かかって来い!
カメリィ:いやぁぁぁっ!
ゴール:おらぁっ!
カメリィ:剣を抜けぇっ!
ゴール:俺は、素手の方が、得意なんだよっ!
カメリィ:貴様ぁっ!
ゴール:おらぁっ!
カメリィ:いやぁぁぁっ!
スタート:やめてぇぇぇぇぇっ!
ト書き:間を開ける。
ゴール:スタートっ! スタートっ! バカっ! どうして、割って入ってきた?
カメリィ:わ、わた……、私の……、剣が……。
ゴール:冥府の王と天国の神っ! 時間の逆賊と運命の禁忌っ!
カメリィ:ゴール! いけないっ! その呪文を使ったら、あなたの命も……!
ゴール:構わないっ! 天寿の命脈と生命の息吹っ! かのものを蘇らせたまえっ!
ト書き:間を開ける。
ゴール:はぁっ。はぁっ。……スタート、どうして、あんなことを、したんだ?
スタート:……だって、そんなの悲しすぎるじゃないですか。
ゴール:はぁっ。はぁっ。……どうした? カメリィ? 今なら、俺をとらえることも、殺すことも、たやすいぞ……。
カメリィ:……今は、その娘が、何よりも、大切なんだね。それが、どんな言葉よりも、つらいよ。
スタート:……カメリィ……さん……は?
ゴール:行っちまった。
スタート:……そう……ですか。
ゴール:はぁっ。はぁっ。はぁっ。
スタート:……ゴール……さん。
ゴール:なんだ?
スタート:……もう……二度と……こんな……無茶は……しないで……下さいね。
ゴール:それは、こっちのセリフだ。バカ。
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