異世界=勇者!じゃなくて魔王だっ!!

リーマンズ・ハイ

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 12話 魔王、城下街に入る

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 翌朝、シュベル一行は村を出た。
ここから帝国王都までは、戦闘の激しい
各国の城下を避け、
迂回しながらだと10日弱かかりそうだった。

 直線で真っすぐ、各国の城下を抜ければ
6日足らずで帝国に入れる距離だが、
極力、魔人兵との戦闘は避けたかった。

 理由は、数が多いということ。
シュベルが魔王全開で戦いに臨めば、
2~3万の魔人兵など敵ではないが、
リリアとパメラの手前、魔力はかなり抑えていた。

 そうなると2~3万相手に4人ではいささか
心もとない。
 ガルドと戦う前に消耗はなるべく
少なくしておきたかった。

 魔人兵が占拠している城下を避け迂回して
例え10日かかったとしても、
シュベルの計算では、ガルドの策略に
間に合うと思っていた。


「アカ、次の街か村までどれぐらいだ?」
 
「はい、もうすぐベルク国に入ります。
 城下はすでに魔人の手に落ちているかも
 知れません。
 迂回して、入らない方がよろしいかと。
 周辺の村も魔人どもに壊滅されている
 でしょう」

「あぁ、そうだなぁ、いくつかやられ
 てたもんな」

(お??てことわぁ~・・今日は野宿?
 うひっ!いいねぇ~!いいっ!
 寝るときはリリアの横キーープッ!!)
 
 ニヤついているシュベルをチラッと見て
アカが言った。

「ご安心ください、ヨースケ様。
 野宿でもテントはちゃんと『2つ』用意して
 ございますから」
 
「グッ!・・」

 シュベルは声を詰まらせ、アカを見た。
 
(・・・おい、お前、地味にケンカ売ってんのか)


「お・・おい!!あれは!?」

 パメラが遥か前方に見える土埃を指さした。
シュベルはすぐさま、遠目を使い凝視した。

(戦闘?魔人兵だなぁ・・誰とやってる?
 兵士だ!魔人化されていない兵士だ!)
 
「魔人兵と兵士が戦っているみたいだ!
 アカ、急げ!!手を貸すぞ!」
 
「ハッ!」

(ここでアカが竜になれないのが辛いとこだな
 飛べば一気にいけるのだが・・)
 
「リリア、パメラ、兵士達が押されている
 準備してくれ」
 
「はい!」
 
「承知!」

 近づいていくにつれ、全貌が段々見えてきた。
魔人は3000余り、対して兵士は1000余り。
取り囲まれていた。
健闘しているが、かなり押されてる。

 馬車が近くまで近寄った。
 
「いくぞ!」

 シュベルの掛け声と同時に、4人が走り出した。
 
 一番最初に戦闘の真っただ中に飛び込んだのは
リリアだった。
恐ろしく早い動きで、あっという間に、
十数人の魔人を片づけていた。

(さすがだな、指輪の効果満点だ!)

 あとは3人同時に戦闘に乗り込んだ。
突然の助っ人に、始めは戸惑っていた兵士達も
味方と確認すると

「すまない!!」

「恩に着る!」

 と、声を掛けてきた。
 
 このような集団戦は、連携などできない。
一人ひとりの戦闘能力がモノを言う。

 パメラは後方より、魔人兵を弓で
狙い撃ちしながら、襲い掛かって来る魔人兵を、
見事な足技で蹴散らしていた。

 アカは、もはや槍で無双状態。
 
 シュベルは一塊の魔人の集団を、
爆裂魔法で吹き飛ばしていた。

 ほどなく魔人兵は壊滅した。
シュベルの傍に一人の精悍な兵士が歩いてきた。
日焼けた肌に、彫りの深い男らしい顔立ちだった。
そしてシュベルらの前で直立不動で敬礼をした。

「助太刀、感謝する。私はベルク国の遊撃軍、
 第3師団隊長のチェスターと申します。
 貴公らは、冒険者なのですか?」 
                   
「あぁ、冒険者というより・・勇者のパーティ
 かな?・・あははは」
 
「なんと、貴公が勇者殿ですか!?」

「いやいや、違う。この隣にいる、美少女さ」

 リリアは、顔を赤くした。
 
「ヨースケ様・・いや、さん。
 び・・美少女って・・」
 
(たっ!たまらんっ!!そのモジモジーッ!!) 
 
「おぉ!このお方が!先ほどの目にも止まらぬ
 剣捌き、お見事でございました!」
 
 シュベルが尋ねる 
 
「しかし、なんでこんなとこで魔人と?」

「はい。我らの城下はここからしばらく行った
 ところなのですが、ここのところ魔人ども
 の夜襲攻撃が激しく、城壁際の戦闘では埒が
 明かないので、我ら遊撃軍が外に出て
 魔人兵をみつけ、戦っている次第です」
 
 チェスターは答えた。 
 
「では貴公らの国は、
 魔人に陥落されていないのか?」
 
 パメラが尋ねた。
 
「はい、辛うじて。しかしこれ以上続くと・・」 

 チェスターは、言葉を濁した。
 
「チェスターさん、昼間は攻撃してこないのかな?」

 シュベルが聞いた。

「はい、昼間は攻撃してきません。
 いつも夜襲ですね。
 ですから、少しでも数を減らすため
 我々が昼間、魔人兵を見つけ、討伐して
 おります」
 
(ははーん。。さすがバンパイアの魔力
 夜の方が元気ってか?
 ま、オレも夜は元気だけどぉ、ウヒッ♡)
 
「アカ!」
 
 シュベルは念話でアカに呼びかけた。

「ハッ」

「意外と、各国の城下は、陥落してないかも
 だぞ?」

「は・・はぁ・・それは?」

「ガルドはバンパイアだろ?
 あいつは昼間でも平気だけど、
 アイツの魔力の影響下の奴らは、
 そうでもないってことさ」

「なるほど・・」

「夜襲は強烈だけど、反面、
 昼間は安全なのさ」

「そのように対応している国は落ちて
 いないと?」

「そうだ。各国の軍もバカじゃない。
 夜襲ばかりだと、おかしいと思うだろ?」
 
「そうですね」

「取りあえず、今晩、確かめてみよう」

「承知しました」

 シュベルは念話を切った。
 
「チェスターさん、オレたち、ベルク国の
 城下に入ってもいいかな?」
 
「もちろんでございます。先ほどの御礼も
 したいと思います。ぜひぜひ、お立ち寄り
 ください。
 我々が先導いたします」
 
「リリア、パメラどうだ?」

「はい。お任せいたします」

 リリアが言った。

「異存はない、我らも武具の手入れが必要だ。
 弓矢の補充もせねばならん。
 チェスター殿、武具屋はありますか?」

 パメラが聞いた。 
 
「ございます。最優先で手入れをさせましょう」

「かたじけない」
 

 シュベルらは、チェスターの先導で、
ベルク国城下に入った。

 ファデラ王国の王都程ではないが、
賑やかな雰囲気であった。
 
 チェスターの計らいで、普段貴族達が
使うような上等な宿を用意してくれた。

 もちろん、2部屋だ。 
 
「アカ」

「ハッ」

「夜になって、夜襲が来たら、空を飛ぶぞ」

「承知しました」

「上から光魔法をぶっぱなしてやる。
 奴らがクタバッタら、昼間は
 ダイジョブってことだ。
 昼間オンリー、直線で帝国を目指すぞ!
 最短距離で!」
 
「承知しました」

「さ、夜までヒマだし、城下でも
 ぶらつくか!」

「ハッ!」

 二人は宿を出た。
リリアとパメラは、もう武具屋に向かって
いるようだった。

「しかし、いきなり武具屋かよ!
 あの二人、真面目だよなー・・・
 まぁ、お前も真面目だけどさ」
 
「恐れながらシュベル様、これが普通です」

「なんでだよぉ、もっと旅を楽しめって!
 カワイコちゃんと、美人との4人旅だぞぉ?
 他のパーティからしたら羨望の的よ?」
 
「シュベル様は、いつも緊張感が足りませぬ」

「オレにはシリアスは似合わねーよ」

「しかし、魔王たるもの・・」

「なんだよぉ、説教かよぉ。
 オメーもオレとそこそこ長い付き合い
 なんだからわかるだろぉっ?
 ったく、レイグリッドの影響が
 デカすぎっての!」
 
 二人がケンカをしながら歩いていると
とある店の前で立ち止まって
なにかを凝視しているリリアとパメラがいた。


「リ・・リリア・・・」

「は・・はい」

「こ・・このフワフワした雪のようなモノが
 乗っているモノは・・なんだ?」
 
「わ・・わかりません」

「甘そうだな・・」

「はい。甘そうです・・」

「いい匂いだな・・」

「いい匂いです・・」

 二人はジーーーーーッと見つめ
固まっていた。

 シュベルが声を掛ける
 
「あれぇ?どうしたの?」

 ハッと我に返えり二人は振り返った。
 
「いいい・・いやぁ、なんか珍しいモノが・・」

 パメラが顔を赤らめて言った。

「ん?なんだ?」

 シュベルが覗いてみると、ガラスのショーケース
のようなものの中に、白い、ホールのケーキの
ようなモノがあった。

 白い生クリームみたいなモノでコーティングされ
上にはラズベリーと思われる果物が乗っていた。

(おっ?ケーキじゃん!この世界で初めて見たっ!)

「これ、ケーキじゃん、二人とも知らないの?」

 リリアとパメラは溢れそうなヨダレをこらえ
ブンブンと横にクビを振った。

「あはっ!へーー知らないんだぁ。これウマいぞぉ!
 甘くてぇ、クリームが舌の上で溶けてぇ・・」
 
 リリアとパメラの瞳がキラキラ輝く。
 
「食ってみる?」

 二人は、うんうんうんうん!!!!と無言で
大きく頷いた。
 
 4人でブラッセリに入った。
ホールごとケーキと飲み物を頼んだ。

この世界ではケーキではなく
『ケイク』と呼ぶらしい。

適当に切り分け、食べる。

「いただきます」

「いただきます」

 リリアとパメラが不思議そうな顔をして
シュベルらを見た。
 
「あ・・あぁ!こ・・これはねオレの国で昔から
 伝わる風習でね、食事をするときに言うんだ。
 食べ終わったら、『ゴチソウサマ』ってね」
 
 リリアとパメラも、マネをして、一斉に食べた。
 
(さぁ、この世界のケーキは、どうかなぁ??)

 シュベルが一口ほお張った。
 
「!!!!!!!!!!!!!んまっ!!」

 大したことないだろうと高をくくっていたが
衝撃的な旨さだった。

(考えてみれば、そうだよな。
 原料のミルクも砂糖も小麦も卵も無添加の
 しかも有機栽培だもんなぁ・・コクが違う!)
 
 まさしくシュベルの言う通りだった。
 
 リリアとパメラは、感動のあまり言葉もなく
しかも、涙目になっている。

アカは、なんのリアクションもなく、一口で
「アムッ!」と食べ終わってた。

(アカ、テメェには肉しかねーのかよ!!)

 ホールケーキは一気に4人の胃袋へと
消えていった。
 
「はぁ~~我は・・こんなの初めて食べたぁ」

 パメラは気が抜けたように、ため息をついた。
 
「わ・・私もです。
 甘そうなモノというのはわかりましたけど・・
 こんなにおいしいとわ・・」
 
 アカは勝手に肉を追加で頼んで、一人モクモクと
食ってた。

「いやぁ、マジ、うまかった。オレもこんなの
 初めてだわ」
           
「でも、ヨースケさんは、ケイクを知ってたの
 ですよね?ファデラのどこかにあったん
 ですか?」

 リリアが、すごーく真っ当な質問をした。
 
「いやぁ、そうじゃないけど。
 オレの生まれた国では、昔からあったよ」

「そういえば、ヨースケ殿、出自は
 どちらの国だ?」

 パメラが聞いてきた。
 
(あ!!ヤッベー!!なんの設定もしてなかった!)

「えっ・・・・とー」

 シュベルは言葉に詰まった。

 アカがチラッとシュベルを見た。
すると突然、アカが立ち上がって、外を指さした。

「あっ!!あれはなんだ?hf9うdしwpうぇ!」

 パメラが反応した
 
「ななな・・何っ!!どうしたアカ殿!!!」

「fhだうjふぇw9おfp0えうぃ!!!」

「えぇいっ!口の中のを飲み込んでから言えっ!!」

 パメラはアカに怒鳴った。

「い・・一体!どうしたと言うのだ!?」

 パメラが慌てた。

 アカは口から肉をぶら下げながら、指を指して

「h9dふぃfぱr-----ッ!!!!」

 と喚きながら、店を走って出ていった。

「リリア!なんかあったぞっ!追うぞっ!!」

「はいっ!」

 2人が、アカを追って出て行った。


 
 ・・・・シュベルは一人残された・・・・
 
(・・・・アカ・・・グッジョブ・・・・)



 夜になった。
アカはパメラを、適当にごまかして
紛らわしい事をするな!と怒られ、帰ってきた。

「アカ、すまねー助かったわ」

「シュベル様、気をつけてください。
 ここは、魔王国ではないんですから・・」
 
「気を付けるよ。すまん」

「さぁ、シュベル様、そろそろですかね?」

「あぁ、来るか来ないかわからんが、取りあえず
 空で待機しよう」
 
 二人は、リリアとパメラに気づかれぬよう
注意しながら、宿を出て、人目の無いところで
アカは竜となり、シュベルを背に、上昇した。


「さぁ、見渡せるとこまで来たが、どの方向から
 来るかだな」
 
「そうですね、奴らは夜目が効きますから、
 松明なしで動けますからね。見つけにくいです」

「音を拾おう」

 シュベルとアカは聴力を上げた。
 
「ん?」

「気づかれましたか?」

「あぁ、南西の方向から来ている。数は・・・」

「3000てとこですか・・」

「そうだな」

 二人は南西に向かった。

「城下に近すぎたらマズイ。距離を置いたところで
 待ち伏せしよう」

「承知しました」

 ある程度の所までくると、魔人兵がワサワサと
行進しているのが見えた。

「森の陰で、全体を把握しにくいな」

「見晴らしの良いところまで追い立てますか?」

「そうしよう。無音で急降下して追い立てろ」

「承知しました」

 アカはステルススキルを使い、森へ急降下した。
 
  ブォーンッ!!
  
 頭上からの風圧に魔人兵たちは驚き、一斉に南の
開けた草原に向かった。

 「来たぞぉ!来た来た!!」

 魔人兵の集団が集まり、一塊になった。
 
「やるぞ!アカッ!」

「ハッ!」

 集団の真上にシュベルらは止まった。
 
「さぁ、ホーリーライティングと、
 灼熱のオマケ付きを食らえっ!!」

 一瞬、集団の辺りが眩い光に包まれた。
同時に太陽の熱のような灼熱が魔人兵を襲う!

 シュゥゥウゥルゥウーーーースパァッ!!!
 ドドォオォオオオオー!!!!!
 
「ウギャァッ!!」「ギャギャギャアーッ!!!」

 3000の魔人兵は一瞬のウチに跡形もなく
灰となった。
風が灰をチラチラと運んでいく。
焦げた臭いが辺りを包んだ。

「思った通りだったな」

「はい。これで早く帝国に着けますね」

「あぁ!昼間、気を遣わずにガンガン行こうぜ!!」

 二人は月明りを背に、城下へと帰っていった。
 
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