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決壊
しおりを挟むついに、 ついに アクラム様に伝えてしまいました。
胸の鼓動が治まりません。
後は諸々の書類が届くのでしょうか。離縁された私はこれから1人で生きていかなければなりません。
兄ばかりに頼れません。
義姉にも迷惑になります。
色々・・・色々考えねばなりません。
でも 考えがまとまらないのです。
私はひたすら歩いていました。いつもの淑女としてのマナーを越えた速さです。
私は追い詰められたかのようにいつのまにか走っていました。
あの場所に行きたい。もう我慢が出来ない。
''内緒だよ''
私の小さな友人が教えてくれたあの場所なら...
私が感情を出してもいい場所。
そう思い 私は ある場所へ向かいました。
「グス... ウゥ... アクラムさまぁ」
私は うずくまって泣いておりました。
アクラム様を想い、離縁されたら二度会うことも名前を呼ばれることも
ない悲しみを…
しかし突然、頭に温もりを感じました。
涙でにじんで視界はぼやけていましたが、 私にはわかりました。
エーミル が いたのです。
「奥様がいないって皆びっくりしてたよ。
僕は ここに居るだろうなって思ったけど」
エーミル の温もりに安心した私は又泣いてしまいました。
「私 好きだったのぉ...
でも ... アクラム様は私のことなんて何とも思ってないだろうし、何で結婚できたか分からないし、皆には"お飾りの侯爵夫人なんて言われるし、家には誰もいないし・・・」
子供に何てこと聞かせているんだろうと
思いながらも一度決壊した
感情はあふれてしまいました。
「本当に... 本当に好きだったの...」
私の方がはるかに歳上なのに、
エーミルは黙って聞いてくれていました。
今は本当にそれがありがたかったのです。
ただ泣きすぎたのでしょうか....
視界が歪み、頭がぼうとしてきました。
「 奥様! 奥様!」
遠くでエーミルの声がしています。
それを最後に私の意識は途絶えました。
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