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第二部
番外編 喧嘩と仲直り
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王宮の廊下。
イザベラとラウレンスの声が響いていた。
「参謀殿! なぜ止めるのですか!」
「無茶をするからだ」
「無茶ではありません! ただ舞踏会で誰よりも目立つ演出を──」
「それを“無茶”という」
イザベラは頬をふくらませ、扇子で床をぱしんと打つ。
「あなたはいつも冷静ぶって、わたくしの情熱を否定なさる!」
「冷静さがなければ政務も舞踏会も混乱する」
「ふんっ!」
ぷいと横を向くイザベラ。
怒っているのに、瞳は潤んでいる。
「……泣くのか?」
「泣きません。泣いたら一番じゃなくなってしまいますから」
「……またそれか」
ラウレンスは深くため息をつき、そっと彼女の腕を取った。
「イザベラ」
「な、なんですの……」
彼は低く、しかし真っ直ぐに言葉を落とした。
「君の情熱を否定しているわけじゃない。ただ──心配なんだ」
その声に、イザベラの瞳がぱちりと揺れた。
「心配……してくださるの?」
「ああ。無茶をして倒れられたら、私はどうすればいい」
イザベラの頬がみるみる薔薇色に染まる。
「……責任を取るって言いましたのに。やっぱり参謀殿は卑怯ですわ」
「卑怯?」
「そうですわ。そんなふうに仰られては……仲直りするしかないではありませんか」
ラウレンスは小さく笑みを漏らし、彼女を抱き寄せた。
「なら、もう少しだけ卑怯でいよう」
「まあ……ずるい方」
言いつつも、イザベラの扇子はもう閉じられていた。
イザベラとラウレンスの声が響いていた。
「参謀殿! なぜ止めるのですか!」
「無茶をするからだ」
「無茶ではありません! ただ舞踏会で誰よりも目立つ演出を──」
「それを“無茶”という」
イザベラは頬をふくらませ、扇子で床をぱしんと打つ。
「あなたはいつも冷静ぶって、わたくしの情熱を否定なさる!」
「冷静さがなければ政務も舞踏会も混乱する」
「ふんっ!」
ぷいと横を向くイザベラ。
怒っているのに、瞳は潤んでいる。
「……泣くのか?」
「泣きません。泣いたら一番じゃなくなってしまいますから」
「……またそれか」
ラウレンスは深くため息をつき、そっと彼女の腕を取った。
「イザベラ」
「な、なんですの……」
彼は低く、しかし真っ直ぐに言葉を落とした。
「君の情熱を否定しているわけじゃない。ただ──心配なんだ」
その声に、イザベラの瞳がぱちりと揺れた。
「心配……してくださるの?」
「ああ。無茶をして倒れられたら、私はどうすればいい」
イザベラの頬がみるみる薔薇色に染まる。
「……責任を取るって言いましたのに。やっぱり参謀殿は卑怯ですわ」
「卑怯?」
「そうですわ。そんなふうに仰られては……仲直りするしかないではありませんか」
ラウレンスは小さく笑みを漏らし、彼女を抱き寄せた。
「なら、もう少しだけ卑怯でいよう」
「まあ……ずるい方」
言いつつも、イザベラの扇子はもう閉じられていた。
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