「幼馴染は、安心できる人で――独占する人でした」

だって、これも愛なの。

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第12話 ずっと隣に

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「ねぇ、レオン」

エリナは並んで歩きながら、小さな声で呼んだ。
夕暮れの風が頬を撫で、茜色の空に白い月が顔をのぞかせている。

「覚えてる? 小さい頃、わたしが言ったこと」
「……“お兄様みたいな人が好き”って?」

レオンの答えに、エリナは少しだけ恥ずかしそうに笑った。

「うん。あの時は、ただ安心できる人がいいなって思ってただけ。
 でも今は――違うの」

歩みを止め、エリナはまっすぐ彼を見上げた。
光を映す瞳に、確かな決意が揺れている。

「レオンだから、好き。あなたじゃなきゃ安心できないの」

言葉にした瞬間、胸の奥がすっと軽くなる。
ずっと自分をごまかしてきた気持ちが、ようやく形になった。

レオンは一瞬だけ目を伏せ、それから穏やかな笑みを浮かべる。
「……ありがとう」

そして、彼女の手をしっかりと握った。

「安心させたい。守りたい。ずっと隣にいたい。
 ――エリナの望む人でありたいし、エリナの大切な人でいたい」

低く確かな声が、胸に響く。
エリナは涙をにじませながら頷き、彼の手を強く握り返した。

「じゃあ約束ね。ずっと隣にいて」
「もちろん。離さないよ」

夕陽に染まった影がひとつに重なる。
幼い日の無邪気な言葉と、今の確かな想いが重なり合い、二人の未来を照らしていた。

安心と独占欲、無邪気さと強さ――すべてを抱きしめて。
二人の日常はこれからも、甘く優しく続いていく。
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