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続編 第四話 月明かりの庭へ帰る
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久しぶりに月の庭を訪れると、夜風に揺れる白い花々が静かに迎えてくれた。
空には丸い月が浮かび、淡い光を惜しみなく注いでいる。
――あの夜と同じ光景。けれど今は、胸に小さな緊張を抱えていた。
「……セレナ」
声に振り向くと、そこにはルカが立っていた。
稽古を積んだせいか、以前より引き締まった姿。
けれど、まっすぐに見つめてくる瞳は、あの頃の少年と変わらない。
「最近、庭に来られなくて……ごめん」
「ええ。……少し寂しかったわ」
思わず口にした言葉に、ルカの顔がぱっと明るくなる。
「セレナがそう言ってくれるの、初めてだね」
「……言わせたのは、あなたでしょう?」
照れ隠しに視線を逸らすと、ルカは小さく笑った。
だがその表情はすぐに真剣さへと変わる。
「僕は強くなりたい。君を守れるように。……でもね、本当は怖かったんだ」
「怖かった?」
「どれだけ努力しても、君に届かないんじゃないかって。……それでも、諦めたくなかった」
胸の奥に温かさが広がる。
子どもの頃、泣き虫で彼女にしがみついてきたあの少年が、今は努力の意味を語っている。
セレナはそっと彼の手を取った。
「ルカ。あなたが強くなろうとしていること、その気持ちが……もう十分に私を支えているのよ」
「セレナ……」
「幼いころから、あなたの真っ直ぐさに救われてきたの。努力の先にある姿だけじゃなくて、今のあなたも……愛おしいのよ」
ルカの瞳が揺れ、大きく見開かれる。
やがて震えるような笑みが広がった。
「……僕、泣きそうだ」
「泣かなくてもいいわ。ここは、あなたの庭でもあるのだから」
白い花々が風に揺れ、月の光がふたりを包み込む。
幼い日の記憶から続く道が、今また静かに重なっていく。
――月の庭は、ふたりが帰るべき場所だった。
空には丸い月が浮かび、淡い光を惜しみなく注いでいる。
――あの夜と同じ光景。けれど今は、胸に小さな緊張を抱えていた。
「……セレナ」
声に振り向くと、そこにはルカが立っていた。
稽古を積んだせいか、以前より引き締まった姿。
けれど、まっすぐに見つめてくる瞳は、あの頃の少年と変わらない。
「最近、庭に来られなくて……ごめん」
「ええ。……少し寂しかったわ」
思わず口にした言葉に、ルカの顔がぱっと明るくなる。
「セレナがそう言ってくれるの、初めてだね」
「……言わせたのは、あなたでしょう?」
照れ隠しに視線を逸らすと、ルカは小さく笑った。
だがその表情はすぐに真剣さへと変わる。
「僕は強くなりたい。君を守れるように。……でもね、本当は怖かったんだ」
「怖かった?」
「どれだけ努力しても、君に届かないんじゃないかって。……それでも、諦めたくなかった」
胸の奥に温かさが広がる。
子どもの頃、泣き虫で彼女にしがみついてきたあの少年が、今は努力の意味を語っている。
セレナはそっと彼の手を取った。
「ルカ。あなたが強くなろうとしていること、その気持ちが……もう十分に私を支えているのよ」
「セレナ……」
「幼いころから、あなたの真っ直ぐさに救われてきたの。努力の先にある姿だけじゃなくて、今のあなたも……愛おしいのよ」
ルカの瞳が揺れ、大きく見開かれる。
やがて震えるような笑みが広がった。
「……僕、泣きそうだ」
「泣かなくてもいいわ。ここは、あなたの庭でもあるのだから」
白い花々が風に揺れ、月の光がふたりを包み込む。
幼い日の記憶から続く道が、今また静かに重なっていく。
――月の庭は、ふたりが帰るべき場所だった。
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