✧姫と執事のやさしい恋物語✧ ― 穏やかな毎日が、宝物に変わる瞬間。

だって、これも愛なの。

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エピローグ 恋の余白に咲くもの

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――わたしの毎日は、きっと特別ではない。

朝になれば目を覚まし、ルイスの声で一日が始まる。
お茶会では甘いものをねだったり、時々わがままを言って彼を困らせたり。
夜には「おやすみ」と告げて眠りにつく。

それだけの、変わらない日々。

けれど、心の奥でわかっている。
その日常こそが、わたしにとってかけがえのない宝物なのだと。



お父様は「お前の幸せが何よりだ」と言ってくれた。
国の王としてではなく、一人の父として。
その言葉はわたしの背中をやさしく押してくれた。

そして、ルイス。
ずっとわたしを守ってくれて、支えてくれて。
「命に代えても」と誓ってくれた彼の想いは、誰よりも強くて、あたたかい。

昔はただ安心できる存在だった。
けれど今は――わたしの未来そのものになった。



これからも、きっといろいろなことがある。
国の務めも、責任も、わたしにできることは少なくない。

でも、怖くない。
だって隣にはルイスがいる。
その手を握って、笑い合えるから。



変わらない日常に、小さな恋が咲いた。
気づけばそれは、日常を彩る花となって、未来を明るく照らしてくれている。

「おやすみ、ルイス」
「おやすみなさいませ、姫様」

たったそれだけのやり取りが、わたしにとって永遠の約束のように響く。

――恋の余白に咲く花は、今日もそっと微笑んでいる。
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