星灯の下で、ふたりの願いは重なる

だって、これも愛なの。

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第13話『ふたりの儀式』

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その夜、星商店に届いたのは、ひときわ大きな願い星だった。
淡い青色の光が、瓶の中でゆっくりと脈打っている。
これは、夜空に解き放つ儀式が必要な星だ。

「澪さん、一緒に行こう」
悠真が作業台から顔を上げる。
こういう時は、ひとりではなく必ず二人で行うのが店の決まりだった。

屋上に上がると、街の明かりが遠くに瞬き、その上に無数の星が広がっている。
夜風が頬を撫で、瓶の光が揺れた。

「この蓋を開けると、すぐに空へ昇っていくから」
悠真が私の手に瓶を渡し、ふたりで蓋に指をかける。
その指先が触れ合った瞬間、胸の奥がきゅっと鳴った。

「せーの」
蓋を開けると、光がふわりと宙に舞い、空へ吸い込まれていく。
青い輝きが星座の間を縫うように走り、やがて夜空の一部になった。

見上げたまま、私は息をつく。
隣で悠真が小さく笑った。
「……きれいだな。澪さんと一緒だと、余計にそう思う」

不意に向けられた言葉に、心臓が跳ねる。
返事はできなかったけれど、夜空の下で彼と並んでいることが、何よりも特別だと感じていた。
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