Love affair〜ラブ アフェア〜

橘 薫

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❤︎密会❤︎真柴みひろ

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 午前中にエステの90分コースを受けて、ラウンジでお茶を頂いていた。
 後少ししたら、待ち合わせの時間…。私を待つ宇丈さんを見たくて、ロビーを見渡せるラウンジから彼を観察する。ああ…見惚れるくらいに、素敵…。

 ラウンジはロビーから見えなくなっているから、観察するには好都合。彼をじっくりと見たいがために約束の時間よりも少しだけ早くここに来て、そして…彼を待たせる。落ち着かなげに辺りを見回しているのが、可愛い。

 何かを見つけたのか、宇丈さんは立ち上がると歩き出した。
 どこに行くの?

 宇丈さんは小柄な美しい女性に声を掛けると、嬉しそうに腕を広げてハグをした。
 ずきん、と胸が痛む。頭に血が上ったかのように…クラクラして見ていられない。

 宇丈さんの笑顔。こんな笑顔、私といるときは見せたことがない…その人は誰なんですか?いつ、どこで…知り合った方なんですか?

 嫉妬で胸の中がドロドロと熱くなる。しばらく観察していると、まだ二十代前半くらいの若そうな男性が彼女の側に来た。宇丈さんと二言三言話し、そして…女性と一緒に去っていく。

 それを見届けて会計を済ませた。私を待つ彼の、背中側から近づく。
 立ち止まるのは、一瞬。宇丈さんにしか聞こえないように、告げる。
「5分後にきて。1605号室」
 ざわざわとした喧騒の中、聞こえたかどうかわからない。聞こえていなければ会えない…ただ、それだけのこと。

 振り向かずにエレベーターに乗り、16階へ。彼が来るのは五分後…私には、永遠かと思うほど長い時間。

 ロビーを出てきっかり五分後、部屋のドアが三回ノックされる。
 それが、彼が来た合図。細く開けたドアの隙間から、彼を確認する。
 宇丈さんは周りを見渡すと、隙間から入って来た。

 やっと、会えた…。一ヶ月ぶりのデートに、胸が高鳴る…。
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