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❤︎密会❤︎真柴みひろ
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宇丈さんの手が伸びて、私の髪に触れる。髪だから感覚はないはずなのに、どきん、と…ときめいて。
彼の唇が、髪に触れた。その心地よさに思わず目を細める…胸がドキドキして、今にも爆発しそう。
肩を抱き寄せようとしてくる手から、逃れた。彼の思いが、触れられたところから立て続けに入ってくる…心臓がもたない…。
「みひろさん…」
宇丈さんが私の名を呼ぶとき、少し苦しそうに眉間にシワが寄る。それがすごく、すごく…好き。
「今日、泊まれます」
なんだか恥ずかしくて、背の高い彼に抱きつき、背伸びして耳元で言った。好きすぎて声も出ないなんて…私、好きが重すぎる…。
「本当に?旦那さんは?」
宇丈さんの声が、ぴくんと跳ね上がる。喜んで…くれた?
「出張です」
絡めていた腕を解いて、下を向く。照れてしまって、顔…見れない。
宇丈さんの指が、手の平が…すっぽりと私頬を包む。上を向かされて、見つめ合う。
男の人らしい骨っぽい感触と、柔らかな手の平の温かさが…心地いい。
ロビーで話してた女性は、お知り合いですか?
問いただしたいのに、そんなことしたら嫌がられるに決まってる。その葛藤の中で、結局は何も聞けないまま背伸びをした。
宇丈さんは自然に体をかがめてくれた。彼の唇に自分の唇を近づけると、気持ちが止められなくて…重ね、激しく吸ってしまった。
宇丈さんは、応えるように私の唇を吸い返してくれた。少しだけ開けられた唇のわずかな隙間から、思わず舌を差し入れる。
私、宇丈さんが思ってるような女じゃないんです。宇丈さんのこと、ずっと欲しくて…手に入れたくて。あなたを前にすると、自制が効かない…そう、告げてしまいたい衝動に駆られる。
「…指輪、はずしていただけますか」
彼の前に左手を出し、薬指からマリッジリングを引き抜いてもらう。
それが、スイッチ。
宇丈さんの前では、肩書きも何もない…他人の視線にも晒されない一人の女に、なって。
ただただ、宇丈さんを求めて、満たされることを望む。
「みひろさん」
「…さん、つけないで…」
「みひろ」
「宇丈さん…」
宇丈さんの顔を見上げると、瞳が潤んでて、頰が上気してて…男の人に対してこう思うのは失礼かもしれないけど、綺麗…って思ってしまう。
「シャワー、する?」
「…いいえ…」
宇丈さんの掠れた声。熱を帯びていて、吐息も熱い。
彼の耳元に口を寄せて、小さな声で返事した。
「このまま、抱いてください」
ふんわりしたスリーブのブラウスを、乱暴に脱がされ、下着を引き下ろされる。情熱のまま、余裕がないまま…荒々しく胸を揉まれる。
「痛っ…」
「ごめ…」
はっとしたように、手を止めて…今度はゆっくりと、優しく揉まれる。
固くなってきた先端を優しくつままれて、思わず声が漏れそうになるのを…我慢して。
抱き上げられ、ベッドに寝かされた。邪魔なものを全て脱いで、重ね合う肌。
宇丈さんの温もりも、感触も…全部、好き。熱く、とろけるキスをしながら、敏感な胸の先端に触れる彼の指が気持ちいい…。
「ん、ぁぁ…」
ぎゅっと目を瞑り、視覚を封印した。全ての感覚を肌に集中して、宇丈さんを100パーセント…感じたい。
彼の唇が、髪に触れた。その心地よさに思わず目を細める…胸がドキドキして、今にも爆発しそう。
肩を抱き寄せようとしてくる手から、逃れた。彼の思いが、触れられたところから立て続けに入ってくる…心臓がもたない…。
「みひろさん…」
宇丈さんが私の名を呼ぶとき、少し苦しそうに眉間にシワが寄る。それがすごく、すごく…好き。
「今日、泊まれます」
なんだか恥ずかしくて、背の高い彼に抱きつき、背伸びして耳元で言った。好きすぎて声も出ないなんて…私、好きが重すぎる…。
「本当に?旦那さんは?」
宇丈さんの声が、ぴくんと跳ね上がる。喜んで…くれた?
「出張です」
絡めていた腕を解いて、下を向く。照れてしまって、顔…見れない。
宇丈さんの指が、手の平が…すっぽりと私頬を包む。上を向かされて、見つめ合う。
男の人らしい骨っぽい感触と、柔らかな手の平の温かさが…心地いい。
ロビーで話してた女性は、お知り合いですか?
問いただしたいのに、そんなことしたら嫌がられるに決まってる。その葛藤の中で、結局は何も聞けないまま背伸びをした。
宇丈さんは自然に体をかがめてくれた。彼の唇に自分の唇を近づけると、気持ちが止められなくて…重ね、激しく吸ってしまった。
宇丈さんは、応えるように私の唇を吸い返してくれた。少しだけ開けられた唇のわずかな隙間から、思わず舌を差し入れる。
私、宇丈さんが思ってるような女じゃないんです。宇丈さんのこと、ずっと欲しくて…手に入れたくて。あなたを前にすると、自制が効かない…そう、告げてしまいたい衝動に駆られる。
「…指輪、はずしていただけますか」
彼の前に左手を出し、薬指からマリッジリングを引き抜いてもらう。
それが、スイッチ。
宇丈さんの前では、肩書きも何もない…他人の視線にも晒されない一人の女に、なって。
ただただ、宇丈さんを求めて、満たされることを望む。
「みひろさん」
「…さん、つけないで…」
「みひろ」
「宇丈さん…」
宇丈さんの顔を見上げると、瞳が潤んでて、頰が上気してて…男の人に対してこう思うのは失礼かもしれないけど、綺麗…って思ってしまう。
「シャワー、する?」
「…いいえ…」
宇丈さんの掠れた声。熱を帯びていて、吐息も熱い。
彼の耳元に口を寄せて、小さな声で返事した。
「このまま、抱いてください」
ふんわりしたスリーブのブラウスを、乱暴に脱がされ、下着を引き下ろされる。情熱のまま、余裕がないまま…荒々しく胸を揉まれる。
「痛っ…」
「ごめ…」
はっとしたように、手を止めて…今度はゆっくりと、優しく揉まれる。
固くなってきた先端を優しくつままれて、思わず声が漏れそうになるのを…我慢して。
抱き上げられ、ベッドに寝かされた。邪魔なものを全て脱いで、重ね合う肌。
宇丈さんの温もりも、感触も…全部、好き。熱く、とろけるキスをしながら、敏感な胸の先端に触れる彼の指が気持ちいい…。
「ん、ぁぁ…」
ぎゅっと目を瞑り、視覚を封印した。全ての感覚を肌に集中して、宇丈さんを100パーセント…感じたい。
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