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❤︎年末❤︎真柴みひろ
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ジャケットのホックをひとつずつ、ゆっくりと丁寧に外されて。脱いだジャケットをハンガーにかけてくれる。
「髪、上げて」
後ろに回った宇丈さんの、体温。背中で感じる、彼の存在。
髪を上げると、彼の大きな手が、指が。器用に留め金をいじって、ネックレスを外した。
そのまま…近づく吐息。え?と思ったときには…うなじにキスされていた。
だめ…。体が熱くなる。そのまま、離してくれなくて…強く吸い上げられた。
「ん…ふ…」
堪えきれない声。でも、ダメ…感じちゃ、ダメ…。
なのに、これだけでもう、立っていられない…。
「…ブラウスも、いい?」
「…はい…」
裾から入ってくる、宇丈さんの大きくて、奇麗で、長い指。この指で…今日はどんな風に、愛してくれるの?
彼を好きでいること、月に一回会うこと、愛し合うこと…。
すべて、背徳的なことで、私の心はいつも罪悪感を感じてる。なのに止められない…彼が、大好き。
祖母に折檻されたあのときと同じ。してはいけないこと。イヤらしいこと。
なのに嘘をついて、騙して…平然として。表向きは主人と仲睦まじい夫婦として過ごすのに。裏では…宇丈さんのことを思って、いつも…欲情してる。
宇丈さんに意地悪されると、罪悪感が少しだけ和らぐ気がする。自分のしていることを…償える気がして。
なのに、私の身体は更に感じてしまい、イヤらしい、淫らな身体だということを思い知らされる…。
「髪、上げて」
後ろに回った宇丈さんの、体温。背中で感じる、彼の存在。
髪を上げると、彼の大きな手が、指が。器用に留め金をいじって、ネックレスを外した。
そのまま…近づく吐息。え?と思ったときには…うなじにキスされていた。
だめ…。体が熱くなる。そのまま、離してくれなくて…強く吸い上げられた。
「ん…ふ…」
堪えきれない声。でも、ダメ…感じちゃ、ダメ…。
なのに、これだけでもう、立っていられない…。
「…ブラウスも、いい?」
「…はい…」
裾から入ってくる、宇丈さんの大きくて、奇麗で、長い指。この指で…今日はどんな風に、愛してくれるの?
彼を好きでいること、月に一回会うこと、愛し合うこと…。
すべて、背徳的なことで、私の心はいつも罪悪感を感じてる。なのに止められない…彼が、大好き。
祖母に折檻されたあのときと同じ。してはいけないこと。イヤらしいこと。
なのに嘘をついて、騙して…平然として。表向きは主人と仲睦まじい夫婦として過ごすのに。裏では…宇丈さんのことを思って、いつも…欲情してる。
宇丈さんに意地悪されると、罪悪感が少しだけ和らぐ気がする。自分のしていることを…償える気がして。
なのに、私の身体は更に感じてしまい、イヤらしい、淫らな身体だということを思い知らされる…。
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