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♠︎相談♠︎弘田宇丈
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いつものように部屋番号を告げられ、彼女が去った五分後に部屋に行く。
ほんの少し開けられたドア。廊下に誰もいないことを確認して中に入れば…誰にも遠慮せず、見られることを気にせず、愛しい女を抱きしめられる。
「会いたかった」
「私もです…」
引き寄せて抱きしめ、唇を触れ合わせる。
元旦に思いがけず会えたものの、一月は結局連絡が来なくて会えなかった。その分…愛おしさが、増す。
柔らかな唇を味わって、舌を絡ませ、唾液を吸い合う。歯列をなぞる舌の動きに、みひろさんの吐息が熟れていく。
キスしながら髪に触れ、頬に触れ…身体の輪郭に沿って、指でなぞる。
指が触れるたび、ぴくん、と反応する…今日も感度がいい。
「ぁ…」
小さく漏れる吐息混じりの声は、オレが彼女の敏感なところに触れたから。
「…待って…」
唇を離してオレを見上げる彼女は、上気した頬と白い肌のコントラストがセクシーで。
少しだけ開いたバラ色の唇から漏れる吐息が切なく、甘く…オレの心を捉えて離さない。
「…待てないよ」
耳元で囁けば、身体をびくん、と大きく震わせる。
「だ、め…」
小さく囁く声は,ダメ、と言っていても決してオレに反抗できない。そのまま、もつれあうようにベッドに押し倒す。
「みひろさん…」
「宇丈さん」
オレの下に組み敷かれ、これから起こることを期待してるみひろさんは、目を潤ませ、頬を赤らめて…うっとりするほどに綺麗だ。
顎を持ち、少しだけ仰向かせる。白い喉が綺麗で…思わず見蕩れた。
もう一度彼女の唇を味わい、いやらしい吐息を上げさせる。
早く脱がして交わりたい。体中で、みひろさんへの愛を伝えたい、叫びたい…。
でも今日は、アオに言われたことを話し合わないと、と思った。
.
「みひろさん」
「…はい」
「今日は、さ。話したいことがあるんだ」
「…話したい、こと?」
「うん」
手を貸して、彼女を起き上がらせる。
「座ろっか」
ソファに座り、彼女を膝の上に座らせる。
「みひろさんさ…オレのこと、好き?」
「…はい、好き…です」
「好きなだけ?愛してない?」
「…愛して、ます…」
小さな声で応える彼女は、オレから目を逸らしたままだ。
「こっち向いて」
小さな顎を軽く持って、オレのほうを向かせた。
「いくつか聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「何ですか…」
もじ、とみひろさんが足を擦り合せる。それを見て、オレも…ぐっと中心が緊張する。
「みひろさん、オレに抱かれるの…好き?」
「…はい…」
「オレに抱かれるの、気持ちいい?」
「…はい…」
「じゃあなんで声、我慢すんの?」
「ぁ…」
「オレ、みひろさんのいい声聞きたいんだよね。我慢しないで思いっきり、声出して欲しい」
「…」
オレの言葉に何も返事せず、目を伏せる…。
まつ毛が長い。頬に陰が映る…。
「こういう仲になってもう二年近くだろ?」
「…はい」
「まだ…ほんとのみひろさんを見てない気がすんだよ。オレ…どんなみひろさんでも受け止めるつもりだからもっと素を出していいよ」
「…はい…」
はい、と言ってくれたものの、みひろさんは下向いて顔を上げない。追い詰めてしまっただろうか、と心配になる。
ほんの少し開けられたドア。廊下に誰もいないことを確認して中に入れば…誰にも遠慮せず、見られることを気にせず、愛しい女を抱きしめられる。
「会いたかった」
「私もです…」
引き寄せて抱きしめ、唇を触れ合わせる。
元旦に思いがけず会えたものの、一月は結局連絡が来なくて会えなかった。その分…愛おしさが、増す。
柔らかな唇を味わって、舌を絡ませ、唾液を吸い合う。歯列をなぞる舌の動きに、みひろさんの吐息が熟れていく。
キスしながら髪に触れ、頬に触れ…身体の輪郭に沿って、指でなぞる。
指が触れるたび、ぴくん、と反応する…今日も感度がいい。
「ぁ…」
小さく漏れる吐息混じりの声は、オレが彼女の敏感なところに触れたから。
「…待って…」
唇を離してオレを見上げる彼女は、上気した頬と白い肌のコントラストがセクシーで。
少しだけ開いたバラ色の唇から漏れる吐息が切なく、甘く…オレの心を捉えて離さない。
「…待てないよ」
耳元で囁けば、身体をびくん、と大きく震わせる。
「だ、め…」
小さく囁く声は,ダメ、と言っていても決してオレに反抗できない。そのまま、もつれあうようにベッドに押し倒す。
「みひろさん…」
「宇丈さん」
オレの下に組み敷かれ、これから起こることを期待してるみひろさんは、目を潤ませ、頬を赤らめて…うっとりするほどに綺麗だ。
顎を持ち、少しだけ仰向かせる。白い喉が綺麗で…思わず見蕩れた。
もう一度彼女の唇を味わい、いやらしい吐息を上げさせる。
早く脱がして交わりたい。体中で、みひろさんへの愛を伝えたい、叫びたい…。
でも今日は、アオに言われたことを話し合わないと、と思った。
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「みひろさん」
「…はい」
「今日は、さ。話したいことがあるんだ」
「…話したい、こと?」
「うん」
手を貸して、彼女を起き上がらせる。
「座ろっか」
ソファに座り、彼女を膝の上に座らせる。
「みひろさんさ…オレのこと、好き?」
「…はい、好き…です」
「好きなだけ?愛してない?」
「…愛して、ます…」
小さな声で応える彼女は、オレから目を逸らしたままだ。
「こっち向いて」
小さな顎を軽く持って、オレのほうを向かせた。
「いくつか聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「何ですか…」
もじ、とみひろさんが足を擦り合せる。それを見て、オレも…ぐっと中心が緊張する。
「みひろさん、オレに抱かれるの…好き?」
「…はい…」
「オレに抱かれるの、気持ちいい?」
「…はい…」
「じゃあなんで声、我慢すんの?」
「ぁ…」
「オレ、みひろさんのいい声聞きたいんだよね。我慢しないで思いっきり、声出して欲しい」
「…」
オレの言葉に何も返事せず、目を伏せる…。
まつ毛が長い。頬に陰が映る…。
「こういう仲になってもう二年近くだろ?」
「…はい」
「まだ…ほんとのみひろさんを見てない気がすんだよ。オレ…どんなみひろさんでも受け止めるつもりだからもっと素を出していいよ」
「…はい…」
はい、と言ってくれたものの、みひろさんは下向いて顔を上げない。追い詰めてしまっただろうか、と心配になる。
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