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♠︎理解♠︎弘田宇丈
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部屋に戻ってベッドに寝転んでも、気が高ぶっているからか眠気が訪れない。
うつらうつらしながら何度か寝返りを打っていたら、ドアがノックされた。
「アオ…どうした?」
「悪い、明日急遽予約入ってさ。」
「え?」
「午後一で来ることになっちまって、オレ、10時には出ないと」
「マジかよ?どうすんだよ?」
「真柴さんが休んでから五時間経ってるから…申し訳ないけど起こして、これから始められるか?」
「今から?」
「ああ」
「明日の予約ってさ…キャンセルできないの?」
「できたらそうしてる。こんな時間にお前の部屋に来ないよ」
「そうか、そうだよな」
オレは急いでみひろさんの部屋に行き、何度かドアをノックした。
「はい」と返事が聞こえしばらく待つと、パジャマにカーディガンを羽織ったみひろさんが出てきた。
「みひろさん、悪い」
「どうしました?何かありました?」
「明日、アオが昼前に帰らないといけなくなって、明日やる予定のことを今からできないかって」
「今からですか?」
心の準備ができてない。いや、できていたはずだ。だがこんな…こんな時間から。
みひろさんは、「少し待ってください」というと、服を着替えて出てきた。
「真柴さん、申し訳ないです」
リビングに行くとすでにアオがいて、みひろさんに向かって言った。
アオはセラピーで使うものを持ってくる、と言って二階に戻った。
オレとみひろさんは所在なげに立っている。
「宇丈さん…」
心細そうな声で呼ばれた。その肩を引き寄せ、腕の中に抱きしめる。
「大丈夫…オレと、アオを信じて」
「お待たせしました。じゃあ始めましょう」
アオは持ってきたものをテーブルに並べ始めた。
昼間使ったのと同じ目隠し。アロマオイル。そして…フカフカの、リストバンドのような…。
「これなに?」
そのフカフカのものを手に取って聞く。左右に分けることも出来るのかな…?連結部分は嵌められるようになってて、え?いや…まさか、これって…?
「それ、手枷。ソフトSMとかで使うオモチャ」
「て、手枷ですか?」
みひろさんの目に怯えが走る。
「大丈夫ですよ、使うかどうかはまだ分からないし、使うとしても素材が柔らかいので痣は残らないです」
痣が残らないとかそういう問題じゃないだろ!?アオ…何考えてんだよ…!?
うつらうつらしながら何度か寝返りを打っていたら、ドアがノックされた。
「アオ…どうした?」
「悪い、明日急遽予約入ってさ。」
「え?」
「午後一で来ることになっちまって、オレ、10時には出ないと」
「マジかよ?どうすんだよ?」
「真柴さんが休んでから五時間経ってるから…申し訳ないけど起こして、これから始められるか?」
「今から?」
「ああ」
「明日の予約ってさ…キャンセルできないの?」
「できたらそうしてる。こんな時間にお前の部屋に来ないよ」
「そうか、そうだよな」
オレは急いでみひろさんの部屋に行き、何度かドアをノックした。
「はい」と返事が聞こえしばらく待つと、パジャマにカーディガンを羽織ったみひろさんが出てきた。
「みひろさん、悪い」
「どうしました?何かありました?」
「明日、アオが昼前に帰らないといけなくなって、明日やる予定のことを今からできないかって」
「今からですか?」
心の準備ができてない。いや、できていたはずだ。だがこんな…こんな時間から。
みひろさんは、「少し待ってください」というと、服を着替えて出てきた。
「真柴さん、申し訳ないです」
リビングに行くとすでにアオがいて、みひろさんに向かって言った。
アオはセラピーで使うものを持ってくる、と言って二階に戻った。
オレとみひろさんは所在なげに立っている。
「宇丈さん…」
心細そうな声で呼ばれた。その肩を引き寄せ、腕の中に抱きしめる。
「大丈夫…オレと、アオを信じて」
「お待たせしました。じゃあ始めましょう」
アオは持ってきたものをテーブルに並べ始めた。
昼間使ったのと同じ目隠し。アロマオイル。そして…フカフカの、リストバンドのような…。
「これなに?」
そのフカフカのものを手に取って聞く。左右に分けることも出来るのかな…?連結部分は嵌められるようになってて、え?いや…まさか、これって…?
「それ、手枷。ソフトSMとかで使うオモチャ」
「て、手枷ですか?」
みひろさんの目に怯えが走る。
「大丈夫ですよ、使うかどうかはまだ分からないし、使うとしても素材が柔らかいので痣は残らないです」
痣が残らないとかそういう問題じゃないだろ!?アオ…何考えてんだよ…!?
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