Love affair〜ラブ アフェア〜

橘 薫

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♠︎未来へ❤︎

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ー真柴みひろー

 宇丈さんの視線を背中で感じながらエレベーターに乗った。
 20階を押し、エレベーターが上昇する浮遊感を感じて目を閉じる。
 大丈夫…。私はちゃんと、私でいられる…。

 義母も主人も、まだ帰っていなかった。
 急いで荷ほどきし、洗濯機を回している間に部屋中を軽く掃除した。
 義母の好きな中国茶…は、ある。お茶請け、三浦で何か買ってくれば良かった…。

「みひろさん?みひろさん帰ってる?」 
 慌ただしく玄関の鍵が開けられ、義母と主人が入ってきた。
「お義母様、帰っております」
「母さん、みっともないからそんな大声出さないで」
 主人の狼狽している声に、ただならぬ事態だとピンと来た。まさか…宇丈さんといたこと、知られた…?

「おかえりなさいませ、お義母様、あなた」
「みひろ、すまない」
 主人の狼狽振りが尋常ではなく、義母もまた…怒りを抑えきれないでいる。その顔つきに内心びくりとしながらも、平常心でいるように務めた。

「今、お茶をお出しします」
「そんなものは後でいいから。みひろさん、ここに座りなさい」
「はい」
「これは何なのか説明なさい」
 義母がバッグから何枚もの紙を出して、テーブルに広げた。
 写っていたのは、私と宇丈さん…。秋谷の公園で歩いているところや、別荘に一緒に入っていくところを…撮られていた。

「どういう関係の方が、説明なさい!」
 義母の、怒りに満ちた声。取りなそうとする主人の、オロオロと狼狽した姿。私は…覚悟を決めた。
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