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第30話 『無限のピエロ』チャムラップ
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「久し振りだなクソピエロ、、、答えろ、誰の命令で此処へ来た」
ルチアーノは振り返る事無く背後で自分を見ている存在に話掛ける。
その存在とは先程上半身と下半身を切り離された筈のピエロ『チャムラップ』であり、彼は内臓を零したまま地面に転がっている自分の死体を人差し指で突いていた。
「言ったら怒られるから言わな~い。所で君に会った事有るっけ? 若しかして、昔の知り合いの呈で近づく新手のナンパ? そんなんじゃ私の心は動かされないわよッ、どうせ身体が狙い何だわこのケダモノッ!!」
チャムラップが狂言を叫んだ瞬間、今度は頭頂から股間に掛けて真っ二つに両断される。
「あらやだ、ちょっとキュンとしちゃった☆ アヘ~」
身体が真っ二つにされているにも関わらずチャムラップは一切気にする様子を見せず、表情を楽しそうに歪めながら両手でピースを作る。
そして身体の右半身と左半身が重力によって引き剥がされ、再び血をまき散らしながら二枚おろしにされて地面に落ちた。
「クソッ、、、そう言えばコイツ話通じないんだったな。自力で親玉を見つけてぶっ殺すしか方法は無いって事かッ、、、」
「そんな事無いよ、お話し~ましょッ!!」
ルチアーノが発狂ピエロから情報を聞き出すことが不可能であったと思い出し、苛立ちからガリガリと頭を掻いた瞬間、背中に突如質量を感じる。
そして素早く首と瞳を回して背後を確認すると、其処にはおぶさる様に抱きつくチャムラップの姿があり眩い光を放ち始めていた。
「さようなら天さん、、、、、、どうか死なないで」
その言葉がルチアーノの耳に届いた瞬間には既に手遅れ、チャムラップの身体から溢れ出した光は熱とエネルギーに変化して部屋全てを破壊する大爆発が発生した。
チャムラップが自分の身体ごと爆発したのである。
凄まじい爆風はディーノの子供部屋に付いていた中庭に面する窓ガラスを全て吹飛ばし、煙がモクモクと溢れ出た。
そしてその煙に紛れて服をボロボロにしたルチアーノが室外に脱出する。
(チッ、完全に不意を突かれてダメージが貫通しやがった。あの狂人ピエロが次どんな行動を取るのか先読みする事は不可能、、、行動を先読みして対処するのでは無く0.1秒以内に事後対応して圧倒するしか方法は無いかッ)
ルチアーノは爆音によってキーンという高音に聴覚を塞がれたまま対チャムラップ用の戦略を立てる。
常に想像の外側から攻撃してくるこの様なタイプの人間に対して思考力によって立ち向かう事は最悪手、瞬発力とセンスを信じて後出しジャンケンの戦法で戦う。
その時、ルチアーノの身体を覆い尽くしていた粘着質な灰色の煙が消える。
煙の外側、ルチアーノが現在飛び降りて体勢を立て直そうとしている裏庭の様子が見えてきたのだが、、、
(マジかよッ、、、何だこの光景。地獄でももう少しマシな光景が広がってるぞ!!)
視界が晴れたルチアーノの両目に映ったのは、中庭の緑が見えない程大量に自分を待ち構えているチャムラップの姿であった。
その数はおよそ5~600人のピエロがニヤニヤしながらルチアーノを見上げている。
「『アマノムラクモ』」
ルチアーノは余りにも心臓に悪すぎる地獄絵図を見てコンマ何秒か思考停止してしまったが、即座に精神を立て直してこの状況下での最適解を叩き出す。
中庭一帯を斬撃の津波によって一掃し、大量のピエロを一瞬でミンチ肉に変える大技『アマノムラクモ』を打ち込んだ。
「「「「「「「「「「「「ボッ、、、ボボボッ、ンボッ、、この川ッ深いッ、、、ボボボボボボッボッ!!」」」」」」」」」」」
数百人のチャムラップが同じ狂言を放って、次々に斬撃の波に呑まれながら細切れにされていく。
斬撃の波はピエロを全てを呑み込んでも依然止まらず、ルチアーノとディーノの思い出が詰まった屋敷の半分を切り刻み半壊させて漸く停止した。
そして津波が通過した後に残ったのは拳大まで細かく刻まれたチャムラップの死骸のみで、斬撃の圧力によって巻き上げられルチアーノの元まで飛んできた。
何故か死骸の一つにルチアーノは注意を引かれる、その死骸とは元々口であったであろう唇や歯が綺麗に残った肉片である。
その肉片の口がゆっくり動いて、ルチアーノの鼓膜を擦れた隙間風の様な声で揺らした。
「さよう、、、なら、天さん、、、どうか、死なないで」
「なッ!? まさかッ、、、、!!」
ルチアーノはその言葉の意味を理解し、即座に則によってエネルギーを制御し防御体勢に入ろうとする。
しかし今回も後一歩遅かった、既に細切れにされた肉片の一つ一つが眩い光を放ち始め爆発寸前。
(ダメだッ!! 間に合わないッ!!)
ルチアーノの表情が数年ぶりに驚愕とに歪む。
そして肉片が放つ光が一段強くなり、次の瞬間先程の爆発とは比べ物に成らない様な大爆発が発生して中途半端だった防御を貫通し皮膚を熱が焦がした。
数百メートル先まで空気を揺らした程の爆発は、中庭に面していた外壁全てを破壊して屋敷の窓ガラス全てを吹飛ばす。
そして何よりも重要な事実は、数年間殆ど無傷を貫いたルチアーノが流血しダメージを負ったという事である。
ルチアーノは振り返る事無く背後で自分を見ている存在に話掛ける。
その存在とは先程上半身と下半身を切り離された筈のピエロ『チャムラップ』であり、彼は内臓を零したまま地面に転がっている自分の死体を人差し指で突いていた。
「言ったら怒られるから言わな~い。所で君に会った事有るっけ? 若しかして、昔の知り合いの呈で近づく新手のナンパ? そんなんじゃ私の心は動かされないわよッ、どうせ身体が狙い何だわこのケダモノッ!!」
チャムラップが狂言を叫んだ瞬間、今度は頭頂から股間に掛けて真っ二つに両断される。
「あらやだ、ちょっとキュンとしちゃった☆ アヘ~」
身体が真っ二つにされているにも関わらずチャムラップは一切気にする様子を見せず、表情を楽しそうに歪めながら両手でピースを作る。
そして身体の右半身と左半身が重力によって引き剥がされ、再び血をまき散らしながら二枚おろしにされて地面に落ちた。
「クソッ、、、そう言えばコイツ話通じないんだったな。自力で親玉を見つけてぶっ殺すしか方法は無いって事かッ、、、」
「そんな事無いよ、お話し~ましょッ!!」
ルチアーノが発狂ピエロから情報を聞き出すことが不可能であったと思い出し、苛立ちからガリガリと頭を掻いた瞬間、背中に突如質量を感じる。
そして素早く首と瞳を回して背後を確認すると、其処にはおぶさる様に抱きつくチャムラップの姿があり眩い光を放ち始めていた。
「さようなら天さん、、、、、、どうか死なないで」
その言葉がルチアーノの耳に届いた瞬間には既に手遅れ、チャムラップの身体から溢れ出した光は熱とエネルギーに変化して部屋全てを破壊する大爆発が発生した。
チャムラップが自分の身体ごと爆発したのである。
凄まじい爆風はディーノの子供部屋に付いていた中庭に面する窓ガラスを全て吹飛ばし、煙がモクモクと溢れ出た。
そしてその煙に紛れて服をボロボロにしたルチアーノが室外に脱出する。
(チッ、完全に不意を突かれてダメージが貫通しやがった。あの狂人ピエロが次どんな行動を取るのか先読みする事は不可能、、、行動を先読みして対処するのでは無く0.1秒以内に事後対応して圧倒するしか方法は無いかッ)
ルチアーノは爆音によってキーンという高音に聴覚を塞がれたまま対チャムラップ用の戦略を立てる。
常に想像の外側から攻撃してくるこの様なタイプの人間に対して思考力によって立ち向かう事は最悪手、瞬発力とセンスを信じて後出しジャンケンの戦法で戦う。
その時、ルチアーノの身体を覆い尽くしていた粘着質な灰色の煙が消える。
煙の外側、ルチアーノが現在飛び降りて体勢を立て直そうとしている裏庭の様子が見えてきたのだが、、、
(マジかよッ、、、何だこの光景。地獄でももう少しマシな光景が広がってるぞ!!)
視界が晴れたルチアーノの両目に映ったのは、中庭の緑が見えない程大量に自分を待ち構えているチャムラップの姿であった。
その数はおよそ5~600人のピエロがニヤニヤしながらルチアーノを見上げている。
「『アマノムラクモ』」
ルチアーノは余りにも心臓に悪すぎる地獄絵図を見てコンマ何秒か思考停止してしまったが、即座に精神を立て直してこの状況下での最適解を叩き出す。
中庭一帯を斬撃の津波によって一掃し、大量のピエロを一瞬でミンチ肉に変える大技『アマノムラクモ』を打ち込んだ。
「「「「「「「「「「「「ボッ、、、ボボボッ、ンボッ、、この川ッ深いッ、、、ボボボボボボッボッ!!」」」」」」」」」」」
数百人のチャムラップが同じ狂言を放って、次々に斬撃の波に呑まれながら細切れにされていく。
斬撃の波はピエロを全てを呑み込んでも依然止まらず、ルチアーノとディーノの思い出が詰まった屋敷の半分を切り刻み半壊させて漸く停止した。
そして津波が通過した後に残ったのは拳大まで細かく刻まれたチャムラップの死骸のみで、斬撃の圧力によって巻き上げられルチアーノの元まで飛んできた。
何故か死骸の一つにルチアーノは注意を引かれる、その死骸とは元々口であったであろう唇や歯が綺麗に残った肉片である。
その肉片の口がゆっくり動いて、ルチアーノの鼓膜を擦れた隙間風の様な声で揺らした。
「さよう、、、なら、天さん、、、どうか、死なないで」
「なッ!? まさかッ、、、、!!」
ルチアーノはその言葉の意味を理解し、即座に則によってエネルギーを制御し防御体勢に入ろうとする。
しかし今回も後一歩遅かった、既に細切れにされた肉片の一つ一つが眩い光を放ち始め爆発寸前。
(ダメだッ!! 間に合わないッ!!)
ルチアーノの表情が数年ぶりに驚愕とに歪む。
そして肉片が放つ光が一段強くなり、次の瞬間先程の爆発とは比べ物に成らない様な大爆発が発生して中途半端だった防御を貫通し皮膚を熱が焦がした。
数百メートル先まで空気を揺らした程の爆発は、中庭に面していた外壁全てを破壊して屋敷の窓ガラス全てを吹飛ばす。
そして何よりも重要な事実は、数年間殆ど無傷を貫いたルチアーノが流血しダメージを負ったという事である。
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