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第59話 孤独と空腹
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凄まじい嵐は数分で終わったが、翌日もドンヨリとした鼠色の雲が空を覆い尽くしていた。
下界に降り注ぐ光は非常に微弱で、清々しい朝とは口が裂けても言えない日差しを受けてディーノは薄目を開ける。
「こッ、此処は?」
両目を少しずつ開けると其処は小さな小石やゴミが散乱している河原であった。
どうやら激流に呑み込まれた後運良くこの場所に打ち上げられ、気絶したまま一夜を過ごして現在に至る様だ。
(さッ、寒いッ!! 背中がゾクゾクして頭痛がするッ!!)
ディーノの身体は冬場の冷水と夜冷えによってキンキンに冷やされ、体調は絶不調であった。
確実に風邪を引いていて熱も有る。
身体を動かすと至る所が悲鳴を上げ、頭を動かすと途端に平衡感覚が失われ目眩がし猛烈な吐き気が襲ってきた。
堪えきれずに河原の上に嘔吐する。
「ブウェエエエエエッ、プッエエエ!! ゲボゲボ……オエッ」
ディーノは止まる事無く連続で腹の中を吐き出す。
しかし何も固形物は出てこず、黄色い胃液だけが止まる事無く排出され続けた。
そしてその嘔吐という行為によって、脳が意図的に忘れさせようとしていた悪夢の様な記憶が蘇る。
ディーノの脳内で気絶する直前にみた光景、トムハットの身体に何発も弾丸が撃ち込まれて最後は爆発に呑み込まれる光景がフラッシュバックした。
トムハットの終わりを受け入れて未来に託そうとする妙に清々しい表情と、最後の魂の叫びが頭の奥で木霊し再び嘔吐する。
しかし嗚咽の音が出るだけで何も出てこない。
どうやら胃の中の全てを吐き出してしまった様だ。
だが一向に気分は晴れない。
「何が側に居るだよッ僕を置いて死んじゃったくせに! 嘘つき、トムハットは嘘つきだ! 約束したじゃん……」
途轍もなく悲しかったが涙は出なかった。
そしてディーノは生まれて初めて腹の中が焼け焦げてしまいそうな、マグマを腹の中に抱えている様な感覚を覚えた。
ディーノは数年後この感覚が殺意であると知る。
世界の全てが憎かった。
自分達の幸せな暮らしをぶち壊した襲撃者の正体も分からず、トムハットの身体を打ち抜いた兵士の顔も分からず、何故自分の大切な人が次々と居なくなるのか分からなかった。
しかし殺意だけが渦巻き、その抽象的で漠然とした憎しみは世界の全てに対して向けられた。
自分にこの様な過酷極まりない運命を背負わせた世界が憎い。
その時、腹がグウ~ッという地鳴りの様な音を上げた。
腹の中が全くの空っぽに成った事で胃が栄養を求めて泣き叫び、次の瞬間人生で一度も体験したことが無い様な空腹感に襲われる。
(お腹空いた……何か食べたい。何でも、何でも良いから口に放り込みたいッ)
ディーノは全力で警鐘を鳴らす生存本能に従って立ち上がった。
身体が錆び付いてしまったかの様に重く動かし辛い。
そして少し動かしただけで凄まじい目眩と吐き気が襲ってくるが、どんな手を使ってでも腹を満たせという生存本能の叫びで無理矢理歩みを進める。
何もかもが苦痛に満ちていた。
「此処はぁ…何処なんだろう?」
ディーノは河原からヨロヨロと歩き出て、直ぐ近くに広がっていた街に入っていく。
全く見ず知らずの街ではあったが人が多く居る街の近くに打ち上げられたのは不幸中の幸いであった。
いや、若しかすると彼の身にこれから待ち受けている多くの悲劇を考えると人気の無い森で餓死し、オオカミの餌と成った方が幸せであったかも知れない。
(ボロボロな街だな。空気が淀んでて、悲しい気持ちが充満している街だ)
ディーノが入った街は活力が無く、すれ違った人の多くは酷く痩せて口を固く閉ざしていた。
何人か身なりの良い人物ともすれ違ったが、その人達も固く口を閉ざして欲の炎を反射させギラギラと輝く獣の様な瞳をしている。
空気が途轍もなく重いのだ。
しかし今のディーノにその事は大して重要で無い。
今は何を差し置いても食べ物を口に入れて咀嚼する事しか頭が無く、考える事は全て食べ物をどうやって入手するかという事であった。
(ごはんって、どうやったら手に入るんだろう? 確かトムハットがお金を払えば大抵の物は交換して貰えるって言ってたな。でも僕お金なんて全く持ってないよ……)
ディーノは急に虚しく惨めな気持ちに成ったが、涙はやはり全く流れなかった。
幼くまだ未熟な脳味噌をフル回転させてどうやって食べ物を手に入れるか考え、地獄の様な空腹の苦しみから脱する方法を探したのである。
(買えないなら分けてもらうしか無い。いろんな人にお願いしてみようッ)
金が無いならもう他人の慈悲に縋るしかない。
そう判断したディーノは街行く人に対して手当たり次第に話掛け、そして食べ物を恵んでくれる様にお願いした。
「済みませんッ食べ物を分けてくれませんか!! お腹が減ってるんです! 済みませんッ済みませんッ済みませんッ済みません…………」
ディーノは街行く人全ての話し掛けるが、誰も話しを聞くどころか足すら止めてはくれない。
皆虚な目で前だけを見て、まるで自分が透明になって視界に入れていない様に感じる。
しかし30分近く話掛け続けると漸く一人の老人が足を止めてくれた。
「君は、随分と小さいね? 何歳だい?」
老人はディーノの余りに小さな背丈と物乞い慣れていない様子に違和感を感じ、心配して足を止めてくれた様だった。
色々な意味でディーノはこの街の異分子である。
「僕は9ッ……じゃなくて、昨日で10歳」
「10歳か。其れじゃあお父さんとお母さんは?」
「ママは昔に死んでる。パパには今会えないんだ……お爺さん何か食べ物持ってない? 僕お腹が空いて死んじゃいそうなんだ」
ディーノは我慢できなくなって老人に食べ物をせがんだ。
礼儀が成っていない下品な行動であるとは分かっているが、空腹を堪えきれず口を開くとつい食べ物を求める言葉が漏れてしまう。
しかし老人はその言動に怒るでも無く、唯哀れみの満ちた瞳でディーノを見ている。
「済まないが私も食べ物は一切持っていなくてね、君には何も分けてあげられない。この辺りは私の様に貧しくその日の食事もままならない連中で一杯だ。もっと金持ちが多く居る場所に行った方が良い」
老人は食べ物はくれなかったが親切心だけで助言を与えてくれた。
自分が食べる食料も無い様な人達に声を掛け続けるよりも、金銭的余裕のある人間が集まる場所に移動して金持ちに話掛けた方が成功確率は上がるだろう。
非常に有力な助言であった。
「ありがとうお爺さん!! 其れじゃあ、そのお金持ちが一杯集まる場所って何処なの?」
「そうじゃなあ……レストランや高級酒場、この辺りだと新聞屋が一番近いかの? 新聞屋はこの通りを真っ直ぐ進めば直ぐに見つかる筈じゃ」
老人は顎に蓄えた真っ白の髭を指でいじくり回しながらそう教えてくれた。
物事には何でも順序という物がある。
人間は金が無い順に先ずは食料を求め、次は衣服を求め、次は住処を求め、次は娯楽を求め、最後は情報を求める生き物だ。
新聞は食うか食わずの人間には価値のない紙屑だが、金持ちからしてみれば値千金の貴重な情報源である。
必然的に新聞屋には金銭的余裕の人間が集まるのだ。
「そっか、じゃあ新聞屋さんに行ってみるよ。ありがとうお爺さん、何時か恩返しするよ!」
「はは、構わんよ。生き残って立派な大人になったら顔を見せに来ておくれ、死んじゃ成らんよ」
老人は優しい笑みを浮かべて応じ、頭を優しく撫でてくれた。
ディーノは自分が立派な大人になったら大量の真っ白なパンを持ってこのお爺さんに恩返しをしに来ようと心に誓った。
久し振りに感じた人の優しさに少しだけ元気が出て、胸の奥が熱くなる。
「うん分かった。じゃあ僕行ってくるよ」
「ああ、がんばれよ」
ディーノと老人は互いに手を振り、そしてディーノは新聞屋があると言われた方向へ向かって真っ直ぐに走ってく。
老人は暫く心配そうにディーノの背中を見ていたが、数秒で反対方向を向いて歩き消えてしまった。
下界に降り注ぐ光は非常に微弱で、清々しい朝とは口が裂けても言えない日差しを受けてディーノは薄目を開ける。
「こッ、此処は?」
両目を少しずつ開けると其処は小さな小石やゴミが散乱している河原であった。
どうやら激流に呑み込まれた後運良くこの場所に打ち上げられ、気絶したまま一夜を過ごして現在に至る様だ。
(さッ、寒いッ!! 背中がゾクゾクして頭痛がするッ!!)
ディーノの身体は冬場の冷水と夜冷えによってキンキンに冷やされ、体調は絶不調であった。
確実に風邪を引いていて熱も有る。
身体を動かすと至る所が悲鳴を上げ、頭を動かすと途端に平衡感覚が失われ目眩がし猛烈な吐き気が襲ってきた。
堪えきれずに河原の上に嘔吐する。
「ブウェエエエエエッ、プッエエエ!! ゲボゲボ……オエッ」
ディーノは止まる事無く連続で腹の中を吐き出す。
しかし何も固形物は出てこず、黄色い胃液だけが止まる事無く排出され続けた。
そしてその嘔吐という行為によって、脳が意図的に忘れさせようとしていた悪夢の様な記憶が蘇る。
ディーノの脳内で気絶する直前にみた光景、トムハットの身体に何発も弾丸が撃ち込まれて最後は爆発に呑み込まれる光景がフラッシュバックした。
トムハットの終わりを受け入れて未来に託そうとする妙に清々しい表情と、最後の魂の叫びが頭の奥で木霊し再び嘔吐する。
しかし嗚咽の音が出るだけで何も出てこない。
どうやら胃の中の全てを吐き出してしまった様だ。
だが一向に気分は晴れない。
「何が側に居るだよッ僕を置いて死んじゃったくせに! 嘘つき、トムハットは嘘つきだ! 約束したじゃん……」
途轍もなく悲しかったが涙は出なかった。
そしてディーノは生まれて初めて腹の中が焼け焦げてしまいそうな、マグマを腹の中に抱えている様な感覚を覚えた。
ディーノは数年後この感覚が殺意であると知る。
世界の全てが憎かった。
自分達の幸せな暮らしをぶち壊した襲撃者の正体も分からず、トムハットの身体を打ち抜いた兵士の顔も分からず、何故自分の大切な人が次々と居なくなるのか分からなかった。
しかし殺意だけが渦巻き、その抽象的で漠然とした憎しみは世界の全てに対して向けられた。
自分にこの様な過酷極まりない運命を背負わせた世界が憎い。
その時、腹がグウ~ッという地鳴りの様な音を上げた。
腹の中が全くの空っぽに成った事で胃が栄養を求めて泣き叫び、次の瞬間人生で一度も体験したことが無い様な空腹感に襲われる。
(お腹空いた……何か食べたい。何でも、何でも良いから口に放り込みたいッ)
ディーノは全力で警鐘を鳴らす生存本能に従って立ち上がった。
身体が錆び付いてしまったかの様に重く動かし辛い。
そして少し動かしただけで凄まじい目眩と吐き気が襲ってくるが、どんな手を使ってでも腹を満たせという生存本能の叫びで無理矢理歩みを進める。
何もかもが苦痛に満ちていた。
「此処はぁ…何処なんだろう?」
ディーノは河原からヨロヨロと歩き出て、直ぐ近くに広がっていた街に入っていく。
全く見ず知らずの街ではあったが人が多く居る街の近くに打ち上げられたのは不幸中の幸いであった。
いや、若しかすると彼の身にこれから待ち受けている多くの悲劇を考えると人気の無い森で餓死し、オオカミの餌と成った方が幸せであったかも知れない。
(ボロボロな街だな。空気が淀んでて、悲しい気持ちが充満している街だ)
ディーノが入った街は活力が無く、すれ違った人の多くは酷く痩せて口を固く閉ざしていた。
何人か身なりの良い人物ともすれ違ったが、その人達も固く口を閉ざして欲の炎を反射させギラギラと輝く獣の様な瞳をしている。
空気が途轍もなく重いのだ。
しかし今のディーノにその事は大して重要で無い。
今は何を差し置いても食べ物を口に入れて咀嚼する事しか頭が無く、考える事は全て食べ物をどうやって入手するかという事であった。
(ごはんって、どうやったら手に入るんだろう? 確かトムハットがお金を払えば大抵の物は交換して貰えるって言ってたな。でも僕お金なんて全く持ってないよ……)
ディーノは急に虚しく惨めな気持ちに成ったが、涙はやはり全く流れなかった。
幼くまだ未熟な脳味噌をフル回転させてどうやって食べ物を手に入れるか考え、地獄の様な空腹の苦しみから脱する方法を探したのである。
(買えないなら分けてもらうしか無い。いろんな人にお願いしてみようッ)
金が無いならもう他人の慈悲に縋るしかない。
そう判断したディーノは街行く人に対して手当たり次第に話掛け、そして食べ物を恵んでくれる様にお願いした。
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非常に有力な助言であった。
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「そうじゃなあ……レストランや高級酒場、この辺りだと新聞屋が一番近いかの? 新聞屋はこの通りを真っ直ぐ進めば直ぐに見つかる筈じゃ」
老人は顎に蓄えた真っ白の髭を指でいじくり回しながらそう教えてくれた。
物事には何でも順序という物がある。
人間は金が無い順に先ずは食料を求め、次は衣服を求め、次は住処を求め、次は娯楽を求め、最後は情報を求める生き物だ。
新聞は食うか食わずの人間には価値のない紙屑だが、金持ちからしてみれば値千金の貴重な情報源である。
必然的に新聞屋には金銭的余裕の人間が集まるのだ。
「そっか、じゃあ新聞屋さんに行ってみるよ。ありがとうお爺さん、何時か恩返しするよ!」
「はは、構わんよ。生き残って立派な大人になったら顔を見せに来ておくれ、死んじゃ成らんよ」
老人は優しい笑みを浮かべて応じ、頭を優しく撫でてくれた。
ディーノは自分が立派な大人になったら大量の真っ白なパンを持ってこのお爺さんに恩返しをしに来ようと心に誓った。
久し振りに感じた人の優しさに少しだけ元気が出て、胸の奥が熱くなる。
「うん分かった。じゃあ僕行ってくるよ」
「ああ、がんばれよ」
ディーノと老人は互いに手を振り、そしてディーノは新聞屋があると言われた方向へ向かって真っ直ぐに走ってく。
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