親友面した女の巻き添えで死に、転生先は親友?が希望した乙女ゲーム世界!?転生してまでヒロイン(お前)の親友なんかやってられるかっ!!

音無砂月

文字の大きさ
55 / 63
第3章ゲーム開始?時期じゃないでしょう

第54話 全ては予定通り

お茶会は何度も開催された。私はその度にアイルの命令で招待客を選んだ。アイルに相応しいと思われる人物を。
いつもなら面倒だと思う仕事だけど、今回ばかりは好都合だった。
お茶会を開催する場合、本来ならホスト側が準備をしなくてはいけない。もちろん、招待する人間の厳選も。でも、面倒臭がりなアイルがそれらを私にやらせるのは明白。仮に他の侍女にやらせるにことになったとしても王女宮の侍女は私を嫌っている。だから絶対に「公爵令嬢なんだから得意でしょ」とか言って私にお鉢が回ってくることも分かっていた。
そして、その読みは当たっていた。馬鹿で、忠誠心のない連中で良かったと心から思ったよ。
「気に入った殿方はいましたか、殿下?」
「いたわっ!さすがはミキちゃん。私の親友だけあって、私の好みを熟知しているわね。私はミキちゃんみたいな友人思いの友人を持てて本当に幸せだよ」
「・・・・・」
「お茶会って正直、興味がなかったんだよねぇ。だってさぁ、日本と違ってジュースとかないしぃ。作法とかもうるさいじゃん。私、紅茶よりもジュース派何だよねぇ。ケーキとか、クッキーもいいけどさぁ、たまにはスナック菓子とか食べたくなるし。正直、話もつまんないんだよねぇ」
「・・・・・」
そういう世界をお前が選んだんだろうが。なのに文句?殴っていい?あんたのせいで死んだ挙句、あんたの我儘のせいでこんな世界に転生させられた私にはあんたを殴る資格ぐらいあるよねぇ?
・・・・・・いったん落ち着こう。中身はマヤでも、外側は最高権力者の娘だ。殴った瞬間に死刑確定。
冗談じゃない。どうして、私がこんな馬鹿女のせいで死刑にならないといけないの?
世の中ってマジで理不尽だよねぇ。
ああ、マジで殴りてぇ。
「だけど、いろんな人とお喋りできるのも案外悪くないかもって最近思い始めたわけよ」
「ちなみにですが、気に入った中から攻略する人は決まりましたか?」
「何人かはピックアップしているわ」
アイルに教えてもらった人物名を聞いて私は顔がニヤけそうになった。
なぜなら、アイルが選んだのは私がこっそりと数回のお茶会に分けて混ぜたトラップだったから。
見た目もよく、地位も財力もある。だけど、女癖の悪い人だったり、見た目と地位はあるけど、実は借金まみれの家とかね。
みんな上手に隠してるけどそんなの公爵家の力を使えば簡単に調べられる。そして、そういう奴は口が上手かったり、借金をチャラにするために必死で王女であるアイルに媚を売る。
誰かにチヤホヤされたいだけのアイルなら当然靡くと思った。だって、無愛想な本当の攻略対象者よりも攻略対象者っぽいでしょう。
それに、認めたくはないけどアイル、マヤの男の好みは熟知している。
アイル、誰もあなたに教えない。あなたが選んだのがどんな連中か。だって、度重なる無礼なお茶会の招待に怒っている子息令嬢は多いし、関わり合いになりたくないって思っている人も多いから。
あなたは貴族を敵に回しすぎたのよ。
学校は社交界の縮図。子供を通して親は情報を得る。特に注目度の高い王女に関して。ただ疑問なのは既に王の耳にも入っていてもおかしくはない情報なのに何の動きもないこと。
王女に関してポンコツな王が楽観視しているとかだと良いんだけど。一応、警戒だけはしておこう。
「後はどう攻略するかですね。どうしますか?」
「ミキちゃん、テンポよく攻略するにはねイベントを利用するのが一番なの。ちょっと、色々とゲームと違うけどまぁ、問題ないはないでしょう。だって、ここは私のための世界だから」
「・・・・そうですか」
だから破滅するのよ、マヤ。私があなたを破滅させてあげる。
私の人生を滅茶苦茶にした報いをここで、この世界で受けさせる。そう、決めたの。
感想 4

あなたにおすすめの小説

【完結】不協和音を奏で続ける二人の関係

つくも茄子
ファンタジー
留学から戻られた王太子からの突然の婚約破棄宣言をされた公爵令嬢。王太子は婚約者の悪事を告発する始末。賄賂?不正?一体何のことなのか周囲も理解できずに途方にくれる。冤罪だと静かに諭す公爵令嬢と激昂する王太子。相反する二人の仲は実は出会った当初からのものだった。王弟を父に帝国皇女を母に持つ血統書付きの公爵令嬢と成り上がりの側妃を母に持つ王太子。貴族然とした計算高く浪費家の婚約者と嫌悪する王太子は公爵令嬢の価値を理解できなかった。それは八年前も今も同じ。二人は互いに理解できない。何故そうなってしまったのか。婚約が白紙となった時、どのような結末がまっているのかは誰にも分からない。

【完結】子育ては難しい~廃嫡した息子が想像の斜め上にアホだった件~

つくも茄子
ファンタジー
リオン王国には、バークロッド公爵家、アーガイル公爵家、ミルトン公爵家の三大公爵家が存在する。 三年前に起きたとある事件によって多くの貴族子息が表舞台から姿を消した。 各家の方針に従った結果である。 その事件の主犯格の一人であるバークロッド公爵家の嫡男は、身分を剥奪され、市井へと放り出されていた。 親のであるバークロッド公爵は断腸の思いで決行したのだが、とうの本人は暢気なもので、「しばらくの辛抱だろう。ほとぼりが冷めれば元に戻る。父親たちの機嫌も直る」などと考えていた。 よりにもよって、元実家に来る始末だ。 縁切りの意味が理解できていない元息子に、バークロッド公爵は頭を抱えた。 頭は良いはずの元息子は、致命的なまでに想像力が乏しかった。

「君の代わりはいくらでもいる」と言われたので、聖女をやめました。それで国が大変なことになっているようですが、私には関係ありません。

木山楽斗
恋愛
聖女であるルルメアは、王国に辟易としていた。 国王も王子達も、部下を道具としか思っておらず、自国を発展させるために苛烈な業務を強いてくる王国に、彼女は疲れ果てていたのだ。 ある時、ルルメアは自身の直接の上司である第三王子に抗議することにした。 しかし、王子から返って来たのは、「嫌ならやめてもらっていい。君の代わりはいくらでもいる」という返答だけだ。 その言葉を聞いた時、ルルメアの中で何かの糸が切れた。 「それなら、やめさせてもらいます」それだけいって、彼女は王城を後にしたのだ。 その後、ルルメアは王国を出て行くことにした。これ以上、この悪辣な国にいても無駄だと思ったからだ。 こうして、ルルメアは隣国に移るのだった。 ルルメアが隣国に移ってからしばらくして、彼女の元にある知らせが届いた。 それは、彼の王国が自分がいなくなったことで、大変なことになっているという知らせである。 しかし、そんな知らせを受けても、彼女の心は動かなかった。自分には、関係がない。ルルメアは、そう結論付けるのだった。

夫に欠陥品と吐き捨てられた妃は、魔法使いの手を取るか?

里見
恋愛
リュシアーナは、公爵家の生まれで、容姿は清楚で美しく、所作も惚れ惚れするほどだと評判の妃だ。ただ、彼女が第一皇子に嫁いでから三年が経とうとしていたが、子どもはまだできなかった。 そんな時、夫は陰でこう言った。 「完璧な妻だと思ったのに、肝心なところが欠陥とは」 立ち聞きしてしまい、失望するリュシアーナ。そんな彼女の前に教え子だった魔法使いが現れた。そして、魔法使いは、手を差し出して、提案する。リュシアーナの願いを叶える手伝いをするとーー。 リュシアーナは、自身を子を産む道具のように扱う夫とその周囲を利用してのしあがることを決意し、その手をとる。様々な思惑が交錯する中、彼女と魔法使いは策謀を巡らして、次々と世論を操っていく。 男尊女卑の帝国の中で、リュシアーナは願いを叶えることができるのか、魔法使いは本当に味方なのか……。成り上がりを目論むリュシアーナの陰謀が幕を開ける。 *************************** 本編完結済み。番外編を不定期更新中。

私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜

AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。 そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。 さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。 しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。 それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。 だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。 そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。 ※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。

転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ

karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。 しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。

学園首席の私は魔力を奪われて婚約破棄されたけど、借り物の魔力でいつまで調子に乗っているつもり?

今川幸乃
ファンタジー
下級貴族の生まれながら魔法の練習に励み、貴族の子女が集まるデルフィーラ学園に首席入学を果たしたレミリア。 しかし進級試験の際に彼女の実力を嫉妬したシルヴィアの呪いで魔力を奪われ、婚約者であったオルクには婚約破棄されてしまう。 が、そんな彼女を助けてくれたのはアルフというミステリアスなクラスメイトであった。 レミリアはアルフとともに呪いを解き、シルヴィアへの復讐を行うことを決意する。 レミリアの魔力を奪ったシルヴィアは調子に乗っていたが、全校生徒の前で魔法を披露する際に魔力を奪い返され、醜態を晒すことになってしまう。 ※3/6~ プチ改稿中

【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした

きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。 全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。 その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。 失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。