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第3章ゲーム開始?時期じゃないでしょう
第57話 スタンピード
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結局、何の情報もなく、対処方法もなく、説得もできずに今日を迎えてしまった。
聞かされたのが昨日なので、昨日ブチギレて自棄を起こさなくても何もできなかった可能性は大きいけど。
「・・・・ああ、憂鬱だ」
しかも、先ほどからアイルの姿が見つからない。校外学習で何かするつもりなら絶対に、どこかにいるはずなのに。
「レイファ、殿下は見つかった?」
アシュベルとカーディルが来た。二人にはアイルが何かしでかすかもしれないことを話している。いざという時に対処しやすくするために。
一応、二人と相談して引率の教師も話したがあまり取り合ってくれなかった。王女は問題のある行動が目立つが、さすがにモンスター討伐という命の危険がある場所で何かしでかすような愚かな真似はしないだろうとのこと。
本来であればそうだろう。アシュベルとカーディルも協力をしてはくれているけど教師ほどではなくても、今日何かする可能性は低いのではと思っているようだった。
普通はそうだ。私も、何も知らない、ただアイルに振り回されるだけの存在ならばそう思っただろう。
でも、私は知っている。アイルはこの世界をゲームだと思っている。現実だと分かっていると言ってはいるけど、本当の意味で分かっていない。
死=ゲームオーバーという認識なのだ。本当の意味で死ぬことを理解していない。一度、死んで、この世界に転生したにも関わらず。
あまりにも突然の死は本人も認識できず幽霊となるケースがあるという話をオカルト番組で観たことがある。少し違うけど、似たようなケースなのかもしれない。
私もどこか、自分が死んだのだという感覚がない。
突然だったし、死ぬ瞬間の記憶がないからだろう。壮絶な死というわけでもなかった。寝て、覚めたらレイファ・ミラノになっていたという感覚だ。だからこそ、アイルは余計に現実とこの世界を乖離させているのかもしれない。
それがどれほど危険なことなのか自覚もないまま。
「自滅なら、一人でやってよ」
「何か言った?」
「何でもないわ、アシュベル」
「そう」
「それより、どうする?仮にあの女がここに来ていたとして、生徒はここに全員集まっている。いないということは一人で森に入ったことになるが?」
カーディルの言いたいことは分かる。世間知らずの王女が一人で森に入るなんてあり得ない。でも、彼女は根っからの王女じゃない。だからこそ、行動が読めないのだ。
「そろそろ授業が始まる。一旦はそっちに集中しよう。絶対に何かが起こるというわけでもないし」
「・・・・そうね」
アシュベルの言うことも一理ある。気にはなるけど、こちらに影響のない状態でイベントが発生して、終わる可能性だってある。
いくら低級モンスターとは言え、気を抜けば怪我程度ではすまなくなる。アイルばかりを気にしてはいられないな。頼むからこんな時に周りを巻き込むようなトラブルを起こすなよ。
私の願いが届いたかのように授業は順調に進んだ。先生はモンスターの種類や弱点、生態などを説明しながら一人一人、討伐を問題なく行えているか見て回っていた。
このまま何もなく終わるのではないかとさえ思えた。しかし、世の中、そんなに甘くはないのが現実である。
授業も終盤に差し掛かった頃、鳥たちが一斉に飛び立っていく光景が見えた。その異様さに生徒たち教師も異変を感じたのだろう。息を潜めるように何かがその場に立ち尽くす。
すると、地響きが起こり、大量のモンスターがやって来た。
「スタンピードだっ!」
誰かが叫び、阿鼻叫喚の渦に教師の指示はかき消された。完全にパニック状態だ。
まさか、アイルがこれを起こしたの?
「皆さん、落ち着いてっ!そちらに行ってはいけません」
どうする?騎士団に要請をしても来るまでに時間がかかる。その間に全員死ぬ。ましてやこんなパニック状態では、魔物ではなく逃げ惑う生徒に踏み殺されることだってある。
《全員、停止しろっ!!》
脳内に直接響く、カーディルの命令に体が反応する感覚があった。他の生徒も同じようで、あんなにパニックになっていたのが嘘のように動きが止まった。
「カーディル、今のは?」
「皇族に伝わる固有魔法みたいなものだ。それよりもアシュベル、その結界、いつまでもつ?」
「十分ももたないよ。残念ながら僕は魔力量があまりないからね。レイファは?」
「範囲が広すぎる。全員がもっと近くに寄ってくれた範囲も狭くなって一時間程度なら何とか」
「分かった。先生」
カーディルの意思を汲み、先生は生徒に指示を出し始めた。
「皆さん、既に信号弾を打っているのでこのことは学校に伝わっています。騎士団の到着までまもなくです。それまではここで時間稼ぎをする必要があります。レイファさんが結界を張ってくれているので、彼女の消耗を抑えるためにも近くに寄ってください」
カーディルの魔法が効いているのか、騎士団が来るという安心感からか先ほどのパニックが嘘のように全員が教師の指示に従う。魔法師団志望が揃っているだけある。
「アシュベル君は結界魔法を解いてください。レイファさんは結界に集中を。他の者は使える魔法を駆使して可能な限りモンスターの討伐を」
それぞれが得意な魔法を駆使してモンスターを狩り取っていく。モンスターの攻撃は私の結界で防げるので取り敢えず大丈夫だ。
ただ、中からの攻撃は防げないので同士討ちにならないよう私を中心に個々が円状の陣形を取って攻撃に挑んでいる。
「おい、あれ」
「・・・・・大きい」
「無理だ」
「もう、魔力が」
「先生」
「・・・・どうすれば・・・・」
森の奥から禍々しいオーラと共に現れたのは上級の更なる上、S級ランクに該当し、騎士団の討伐でも全滅を覚悟しなくてはならない存在がやって来た。
「・・・・オークジェネラル」
その存在だけで全員の心が折れた。
「・・・・・いゃ、いや、いやよ、死にたくない」
「よせ、結界内から出るなっ!」
「カーディル殿下、もう一度先ほどの魔法を」
「無理だ!脳内に直接叩き込むから負担が大きい。一人に対して一日一度のみ。それ以上は脳に障害を残す」
「くそっ」
「きゃあぁっ」
「いやぁ」
パニックになった生徒が次々に結界から出て、逃げ惑い始めた。そして逃げた者から殺されていった。それが余計にパニックを煽った。
「生徒の保護を優先しろっ」
「・・・・・騎士団、騎士団が到着した」
「殿下、こちらに」
この授業にはカーディル殿下も参加している。もちろん、安全だからこその参加だった。この状況は完全な想定外だ。本当ならスタンピードの周期はまだ先だった。
「ああ」
「レイファ、結界を解け。最早、無意味だ。殿下と生徒を先に逃す。オークジェネラルを牽制しろ」
「了解、隊長」
「気をつけろよ、レイファ」
「はい、殿下。後で会いましょう」
カーディルは騎士団に協力し、生徒を逃すアシュベルに視線を向けた。本当なら残り、共に戦いたいのだろう。でも、自分の立場を考えればここに留まるわけにはいかない。もし、何かあれば国際問題に発展するからだ。
この授業にカーディル殿下が参加するのだって一悶着あった。何があっても絶対に自分の身を優先することが条件で彼は参加した。だからこそ、彼はここに残るわけにはいかないのだ。
聞かされたのが昨日なので、昨日ブチギレて自棄を起こさなくても何もできなかった可能性は大きいけど。
「・・・・ああ、憂鬱だ」
しかも、先ほどからアイルの姿が見つからない。校外学習で何かするつもりなら絶対に、どこかにいるはずなのに。
「レイファ、殿下は見つかった?」
アシュベルとカーディルが来た。二人にはアイルが何かしでかすかもしれないことを話している。いざという時に対処しやすくするために。
一応、二人と相談して引率の教師も話したがあまり取り合ってくれなかった。王女は問題のある行動が目立つが、さすがにモンスター討伐という命の危険がある場所で何かしでかすような愚かな真似はしないだろうとのこと。
本来であればそうだろう。アシュベルとカーディルも協力をしてはくれているけど教師ほどではなくても、今日何かする可能性は低いのではと思っているようだった。
普通はそうだ。私も、何も知らない、ただアイルに振り回されるだけの存在ならばそう思っただろう。
でも、私は知っている。アイルはこの世界をゲームだと思っている。現実だと分かっていると言ってはいるけど、本当の意味で分かっていない。
死=ゲームオーバーという認識なのだ。本当の意味で死ぬことを理解していない。一度、死んで、この世界に転生したにも関わらず。
あまりにも突然の死は本人も認識できず幽霊となるケースがあるという話をオカルト番組で観たことがある。少し違うけど、似たようなケースなのかもしれない。
私もどこか、自分が死んだのだという感覚がない。
突然だったし、死ぬ瞬間の記憶がないからだろう。壮絶な死というわけでもなかった。寝て、覚めたらレイファ・ミラノになっていたという感覚だ。だからこそ、アイルは余計に現実とこの世界を乖離させているのかもしれない。
それがどれほど危険なことなのか自覚もないまま。
「自滅なら、一人でやってよ」
「何か言った?」
「何でもないわ、アシュベル」
「そう」
「それより、どうする?仮にあの女がここに来ていたとして、生徒はここに全員集まっている。いないということは一人で森に入ったことになるが?」
カーディルの言いたいことは分かる。世間知らずの王女が一人で森に入るなんてあり得ない。でも、彼女は根っからの王女じゃない。だからこそ、行動が読めないのだ。
「そろそろ授業が始まる。一旦はそっちに集中しよう。絶対に何かが起こるというわけでもないし」
「・・・・そうね」
アシュベルの言うことも一理ある。気にはなるけど、こちらに影響のない状態でイベントが発生して、終わる可能性だってある。
いくら低級モンスターとは言え、気を抜けば怪我程度ではすまなくなる。アイルばかりを気にしてはいられないな。頼むからこんな時に周りを巻き込むようなトラブルを起こすなよ。
私の願いが届いたかのように授業は順調に進んだ。先生はモンスターの種類や弱点、生態などを説明しながら一人一人、討伐を問題なく行えているか見て回っていた。
このまま何もなく終わるのではないかとさえ思えた。しかし、世の中、そんなに甘くはないのが現実である。
授業も終盤に差し掛かった頃、鳥たちが一斉に飛び立っていく光景が見えた。その異様さに生徒たち教師も異変を感じたのだろう。息を潜めるように何かがその場に立ち尽くす。
すると、地響きが起こり、大量のモンスターがやって来た。
「スタンピードだっ!」
誰かが叫び、阿鼻叫喚の渦に教師の指示はかき消された。完全にパニック状態だ。
まさか、アイルがこれを起こしたの?
「皆さん、落ち着いてっ!そちらに行ってはいけません」
どうする?騎士団に要請をしても来るまでに時間がかかる。その間に全員死ぬ。ましてやこんなパニック状態では、魔物ではなく逃げ惑う生徒に踏み殺されることだってある。
《全員、停止しろっ!!》
脳内に直接響く、カーディルの命令に体が反応する感覚があった。他の生徒も同じようで、あんなにパニックになっていたのが嘘のように動きが止まった。
「カーディル、今のは?」
「皇族に伝わる固有魔法みたいなものだ。それよりもアシュベル、その結界、いつまでもつ?」
「十分ももたないよ。残念ながら僕は魔力量があまりないからね。レイファは?」
「範囲が広すぎる。全員がもっと近くに寄ってくれた範囲も狭くなって一時間程度なら何とか」
「分かった。先生」
カーディルの意思を汲み、先生は生徒に指示を出し始めた。
「皆さん、既に信号弾を打っているのでこのことは学校に伝わっています。騎士団の到着までまもなくです。それまではここで時間稼ぎをする必要があります。レイファさんが結界を張ってくれているので、彼女の消耗を抑えるためにも近くに寄ってください」
カーディルの魔法が効いているのか、騎士団が来るという安心感からか先ほどのパニックが嘘のように全員が教師の指示に従う。魔法師団志望が揃っているだけある。
「アシュベル君は結界魔法を解いてください。レイファさんは結界に集中を。他の者は使える魔法を駆使して可能な限りモンスターの討伐を」
それぞれが得意な魔法を駆使してモンスターを狩り取っていく。モンスターの攻撃は私の結界で防げるので取り敢えず大丈夫だ。
ただ、中からの攻撃は防げないので同士討ちにならないよう私を中心に個々が円状の陣形を取って攻撃に挑んでいる。
「おい、あれ」
「・・・・・大きい」
「無理だ」
「もう、魔力が」
「先生」
「・・・・どうすれば・・・・」
森の奥から禍々しいオーラと共に現れたのは上級の更なる上、S級ランクに該当し、騎士団の討伐でも全滅を覚悟しなくてはならない存在がやって来た。
「・・・・オークジェネラル」
その存在だけで全員の心が折れた。
「・・・・・いゃ、いや、いやよ、死にたくない」
「よせ、結界内から出るなっ!」
「カーディル殿下、もう一度先ほどの魔法を」
「無理だ!脳内に直接叩き込むから負担が大きい。一人に対して一日一度のみ。それ以上は脳に障害を残す」
「くそっ」
「きゃあぁっ」
「いやぁ」
パニックになった生徒が次々に結界から出て、逃げ惑い始めた。そして逃げた者から殺されていった。それが余計にパニックを煽った。
「生徒の保護を優先しろっ」
「・・・・・騎士団、騎士団が到着した」
「殿下、こちらに」
この授業にはカーディル殿下も参加している。もちろん、安全だからこその参加だった。この状況は完全な想定外だ。本当ならスタンピードの周期はまだ先だった。
「ああ」
「レイファ、結界を解け。最早、無意味だ。殿下と生徒を先に逃す。オークジェネラルを牽制しろ」
「了解、隊長」
「気をつけろよ、レイファ」
「はい、殿下。後で会いましょう」
カーディルは騎士団に協力し、生徒を逃すアシュベルに視線を向けた。本当なら残り、共に戦いたいのだろう。でも、自分の立場を考えればここに留まるわけにはいかない。もし、何かあれば国際問題に発展するからだ。
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