推しを脅して犯す、ヤバいファン

なん

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#01

脅されている現在に戻る

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毎回気絶するまで身体の隅々まで触られる。
朝起きると身体中が痛い。腹部も気持ち悪い。
1人でベットから起き上がり急いで服を着る。

早く、帰りたい。
今日は昼前からweb雑誌の取材があるから、帰らせてくれるはず。
ただの性犯罪者で、そもそも俺にこういうことをさせるために近づいたらしい。
だが、昔から俺のファンだということは本当みたいだ。
部屋には俺の写真がたくさん飾ってあるし、俺の仕事の予定をドタキャンさせるようなことはしない。

こんな関係にならなければ、俺はこいつのことを本当の自分を認めてくれるファンだと思えたのに。

「おはよう、佐藤くん。コーヒー淹れたから飲みなよ。」

俺のゴソゴソしている音に気づきベッドルームに帰ってきた。

「いや・・・いいよ、帰る」

「そんなこと言って、佐藤くん、ヤッた次の日の朝、食べないでしょ。
今日は仕事もあるんだから、暖かい飲み物だけでも口に入れなきゃ」

そう言って昨日縛り上げた腕を強く引っ張る。痛い。

ベットルームを出て、キッチン兼リビングのダイニングテーブルの椅子に座らされた。

「はい、佐藤くんが好きだったハチミツカプチーノ。これ最初に出会った時に飲んだよね。覚えてる?」

「や、やめてよ」

思わず机から振り落とした。マグカップは丈夫だったのか割れなかった。液体だけが床に飛びっちった。

「あ・・・ごめんなさい」

「ううん、勝手に作ってごめんね。もう好みじゃなかった?」

そうやってキッチンの戸棚の方に向かった。
何か大きな箱を取り出し、こちらに持ってきた。

「僕ね、佐藤くんが好きなものなんでも知ってるよ。確かにハチミツカプチーノがブームだったのはちょっと前だね。
初めて会ったのもうそんなに前になるんだ。
あ、その次はロイヤルミルクティーにはまってたんだったけ?女の子みたいに甘いものが好きなの可愛いよね。
でもお酒も好きなのも知ってるよ。アルコール入れなかったら未成年も飲めるカクテルよくインライでも
作ってたよね。僕全部作れるんだから」

床に散ったコーヒーは片付けない。
代わりに机に一個一個、箱からお酒の瓶や調味料取り出して置いていった。
ダン、ダン、と衝撃が響く。

「ありがとう・・・今はいらないけど・・・」

刺激しないようにしないと

「うん、お仕事行かないとだもんね。いってらっしゃい。
今日のお仕事終わったら、床、掃除しに帰ってきてね。」

2日連続は初めてだ。

でも俺はこの人の幼馴染を殺してしまった。
だから従わないと、警察にチクられたら終わりだ。
せっかくweb雑誌の取材も入るようになって注目され始めた俺の活動が、全て台無しになってしまう。
それに踊って歌えなくなるのは嫌だ。

「わかった・・・ライブが終わったら行くね・・・」

「うん。ライブ頑張ってね。楽しみにしてるから!」



俺は歌って踊りたい。

今ここで警察に捕まったらもう2度とステージには立てなくなる。
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