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伝説の3匹のリュウ
謎の少女
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レディスシティを出て3日。
僕らは広大な砂の海を前へ前へと進んでいた。
辺りは一面砂。砂。砂。
砂だらけである。
桜の召喚書で食料には困らない。
先頭を歩く彼方がふと、足を止めた。
「どうしたの。彼方。」
「桜。あそこに何か見えないか?」
彼方が指を差す。
200Mほど先に
小さな茶色いトリケラトプスが2匹、何かを食べようとしている。
「あれはチョコレートトリケラトプスですね。
竜属性と食属性の混合種です。」
「いや、それは分かるんだが、その前にある布切れみたいなのがどうしても気になってな。」
「召喚書!双眼鏡」
桜が双眼鏡を使って拡大した。
桜の目には布の先端からさらさらとした水色の毛らしきものが見えた。
(もしかしてあれって…)
「髪の毛!髪の毛が見える!人だよ!人が倒れてる。」
「マジか!早く助けねえと!
二人とも俺の肩にしっかり捕まっとけよ!」
「はい!」
「わかった」
「ブースト!」
ブーストを展開し、マッハの速度で砂の上を移動する。
「吹雪!ダイヤモンドダストを使ってくれ!
ナビはゴーグルを。」
「わかりました!」
《了解しました》
ゴーグルを装着する。
「桜は目を瞑っとけよ!」
わかった!と返事をして目を瞑る。
2匹の近くに近づいたとき、ダイヤモンドダストが発動した。
辺り一面に一瞬だけ白い閃光が走る。
チョコレートトリケラトプスはそれに驚き、逃げていった。
「ブーストオフ」
布切れに近づく。
危害は加えられてないようだ。
うつ伏せに倒れていた人を仰向けに寝かせ、布切れを剥ぐ。
「無事でいてくれ!」
ぐるぐる巻きにされた布を綺麗に剥ぎ取る。
その全貌が徐々に露になる。
顔、首、胴体にいきかけたとき、異変に気づく。
「この人、服を着てないじゃない!」
「そうみたいだ。何でこんな状態で」
彼方が首もとを触る。まだ微かだか脈はある。
「脈はあるみたいだ。」
「なら、僕たちで彼女を回復させましょう。
桜は医療セットを召喚してくれ。」
「俺も同じこと思った!
ナビ!この人の身体状況をスキャンしてくれ。」
《スキャンを開始します》
「一体何があったんでしょうね」
「この人私たちより幼いわよね。」
「そうだな。たぶんまだ16歳くらいだろう。
誰かに襲われたのは間違い無さそうだ。」
《スキャン完了。
この方の魔力残量1%
脳のブローカ運動性言語野辺りに魔力の分泌を抑制させる異物あり。
口封じの魔法と服従魔法にかかっている可能性99%
子宮内におよそ1ヶ月の子供を身籠っています。》
《ちなみにブローカ運動性言語野は簡単に言うと言葉を話すときに喉や唇を動かすために指令を出すところです!》
「口封じの魔法ですって!」
「知ってるのか?」
「知ってるも何も、超エリート魔法使いしか使えない高難易度の情報保護魔法よ。でも、今は禁止魔法に指定されているわ。」
「解除するにはどうすればいいんだ?」
「それを解除するには発動時に子宮に貼られる《口封じの札》を剥ぐ必要があるの。
でも、この人のなかには赤ちゃんがいるってことはお腹を切って回収するのは無理ね。」
「とりあえずそのブローカなんたらの異物を取り除こう!
魔力が分泌され始めたら何とか意識は回復するかもしれない!
俺が『超越した医療技術』でそれを取り除く。
ナビは俺に指示を!吹雪はモンスターが来ないか見張っててくれ!
桜は魔法が解除できそうならそっちを頼む!」
「了解!」
「わかりました」
《承知しました。》
「この子を助けるぞ!」
(おー!)
吹雪と一緒に少女を手術台に慎重に運び『超越した医療技術』を発動させた。
まず、即効性麻酔針を腕にうつ。
《頭のてっぺんから1センチ、メスで切れ込みを入れてください。
そのあと、『透視の目』とゴーグルを発動させますので
そのにある超極細レーザー機をゴーグルの赤い線に合わせて放射してください。
放射時間は3秒です》
ゴーグルが装填された。
メスを手に取り1センチ切り込みをいれる。
余計に傷つけないように慎重に。
そして、手元にあったレーザー機を手に取り、切り込み目掛けて放射する。
1、2、3!
頭蓋骨に小さな穴があいた。
《ここからは私が受け持ちます。》
兜から小さな管が出てくる。
その管が直径約1ミリの穴に入っていく。
透視の目の効果で頭の中まで丸見えだ。
なるべく傷つけないルートを選び管が進んでいく。
脳内のブローカ運動性言語野にある紫色に光る石のところまでたどり着くとレーザーを石目掛けて放射した。
石は溶けてなくなってしまった。
管は行きと同じルートを戻り出てきた。
《少し傷つけてしまい、この方の言葉を話すのに少し支障が出るかもしれませんがもう問題ありません。治癒魔法を使って傷口を塞いでください。傷も何もかも全完治できますので》
少女の頭に手をかざした。
先ほど開けた二つの穴が塞がった。
「ふぅ。とりあえず無事手術終了だな。」
《お疲れさまでした》
「桜、そっちはどうだ?」
「服従魔法はあと!まず、口封じの魔法から解除するわ。
二人とも!手伝ってくれる?」
「おーけー!」
桜には何か考えがあるようだ。
僕らは広大な砂の海を前へ前へと進んでいた。
辺りは一面砂。砂。砂。
砂だらけである。
桜の召喚書で食料には困らない。
先頭を歩く彼方がふと、足を止めた。
「どうしたの。彼方。」
「桜。あそこに何か見えないか?」
彼方が指を差す。
200Mほど先に
小さな茶色いトリケラトプスが2匹、何かを食べようとしている。
「あれはチョコレートトリケラトプスですね。
竜属性と食属性の混合種です。」
「いや、それは分かるんだが、その前にある布切れみたいなのがどうしても気になってな。」
「召喚書!双眼鏡」
桜が双眼鏡を使って拡大した。
桜の目には布の先端からさらさらとした水色の毛らしきものが見えた。
(もしかしてあれって…)
「髪の毛!髪の毛が見える!人だよ!人が倒れてる。」
「マジか!早く助けねえと!
二人とも俺の肩にしっかり捕まっとけよ!」
「はい!」
「わかった」
「ブースト!」
ブーストを展開し、マッハの速度で砂の上を移動する。
「吹雪!ダイヤモンドダストを使ってくれ!
ナビはゴーグルを。」
「わかりました!」
《了解しました》
ゴーグルを装着する。
「桜は目を瞑っとけよ!」
わかった!と返事をして目を瞑る。
2匹の近くに近づいたとき、ダイヤモンドダストが発動した。
辺り一面に一瞬だけ白い閃光が走る。
チョコレートトリケラトプスはそれに驚き、逃げていった。
「ブーストオフ」
布切れに近づく。
危害は加えられてないようだ。
うつ伏せに倒れていた人を仰向けに寝かせ、布切れを剥ぐ。
「無事でいてくれ!」
ぐるぐる巻きにされた布を綺麗に剥ぎ取る。
その全貌が徐々に露になる。
顔、首、胴体にいきかけたとき、異変に気づく。
「この人、服を着てないじゃない!」
「そうみたいだ。何でこんな状態で」
彼方が首もとを触る。まだ微かだか脈はある。
「脈はあるみたいだ。」
「なら、僕たちで彼女を回復させましょう。
桜は医療セットを召喚してくれ。」
「俺も同じこと思った!
ナビ!この人の身体状況をスキャンしてくれ。」
《スキャンを開始します》
「一体何があったんでしょうね」
「この人私たちより幼いわよね。」
「そうだな。たぶんまだ16歳くらいだろう。
誰かに襲われたのは間違い無さそうだ。」
《スキャン完了。
この方の魔力残量1%
脳のブローカ運動性言語野辺りに魔力の分泌を抑制させる異物あり。
口封じの魔法と服従魔法にかかっている可能性99%
子宮内におよそ1ヶ月の子供を身籠っています。》
《ちなみにブローカ運動性言語野は簡単に言うと言葉を話すときに喉や唇を動かすために指令を出すところです!》
「口封じの魔法ですって!」
「知ってるのか?」
「知ってるも何も、超エリート魔法使いしか使えない高難易度の情報保護魔法よ。でも、今は禁止魔法に指定されているわ。」
「解除するにはどうすればいいんだ?」
「それを解除するには発動時に子宮に貼られる《口封じの札》を剥ぐ必要があるの。
でも、この人のなかには赤ちゃんがいるってことはお腹を切って回収するのは無理ね。」
「とりあえずそのブローカなんたらの異物を取り除こう!
魔力が分泌され始めたら何とか意識は回復するかもしれない!
俺が『超越した医療技術』でそれを取り除く。
ナビは俺に指示を!吹雪はモンスターが来ないか見張っててくれ!
桜は魔法が解除できそうならそっちを頼む!」
「了解!」
「わかりました」
《承知しました。》
「この子を助けるぞ!」
(おー!)
吹雪と一緒に少女を手術台に慎重に運び『超越した医療技術』を発動させた。
まず、即効性麻酔針を腕にうつ。
《頭のてっぺんから1センチ、メスで切れ込みを入れてください。
そのあと、『透視の目』とゴーグルを発動させますので
そのにある超極細レーザー機をゴーグルの赤い線に合わせて放射してください。
放射時間は3秒です》
ゴーグルが装填された。
メスを手に取り1センチ切り込みをいれる。
余計に傷つけないように慎重に。
そして、手元にあったレーザー機を手に取り、切り込み目掛けて放射する。
1、2、3!
頭蓋骨に小さな穴があいた。
《ここからは私が受け持ちます。》
兜から小さな管が出てくる。
その管が直径約1ミリの穴に入っていく。
透視の目の効果で頭の中まで丸見えだ。
なるべく傷つけないルートを選び管が進んでいく。
脳内のブローカ運動性言語野にある紫色に光る石のところまでたどり着くとレーザーを石目掛けて放射した。
石は溶けてなくなってしまった。
管は行きと同じルートを戻り出てきた。
《少し傷つけてしまい、この方の言葉を話すのに少し支障が出るかもしれませんがもう問題ありません。治癒魔法を使って傷口を塞いでください。傷も何もかも全完治できますので》
少女の頭に手をかざした。
先ほど開けた二つの穴が塞がった。
「ふぅ。とりあえず無事手術終了だな。」
《お疲れさまでした》
「桜、そっちはどうだ?」
「服従魔法はあと!まず、口封じの魔法から解除するわ。
二人とも!手伝ってくれる?」
「おーけー!」
桜には何か考えがあるようだ。
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