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8、失恋と旅行
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「流助、お前ははえらいよ」
「えらいです立派です」
「ってか、なんで連絡しないんだよ。ぼくらはずっと待ってた」
「本当ですよ」
「流助のいない寂しさで死にかけたんだからな?」
「一人で子どもを産んだとか、本当に勘弁してください……」
「信じられない。仕事もして子どもも育ててすごいよ、流」
「無理ばっかりして……ほんと、一人でがんばりすぎです」
「せめて実家頼れよ。お義父さん、心配してたよ?」
流助は、最初きょとんとして、それから眉をよせた。
「なにいってんの二人とも」
「流助」
「流助さん」
「俺、二人を捨てたんだよ? 忘れたのかよ」
「ばーか!」
イオが突然大きな声を出す。流助はビクリとしてイオを見る。
「浮気と失恋」
「は?」
「それくらいなんだよ。超ありふれてるよ。偉そうにしてんじゃねえよ」
「なんだよそれ……。バカにしてんの? 『運命の番』だったんだよ?」
「はいはい運命運命、運命ったってただの恋愛だろ? ほんっと、αやΩってことさら自分らは特別ですって態度、あー鼻につくー」
イオはフンと鼻をならす。流助の声は思わず尖ってしまう。
「イオ、なんだそれ、何が言いたいんだよ?」
「あのね、みんなそんなへなちょこな恋愛、一つや二つ経験してんだよ。俺なんか結婚するまでは不倫番長で、人の家庭クラッシャーだったんだよ。きれいきれいで生きてないし」
流助はぽかんとした顔をして、そして耐え切れず声をあげた。
「うっわ、イオ、最低だ」
流助が反応をみせると、イオは調子づいた。
「鳥飼さんもあるでしょ。ほら言っちゃいなよ。いろいろあるよね、ぼくらくらいの年齢になると」
鳥飼はいきなり話をふられて言葉につまるが、腹をくくった。
「あ、ええと、うう、ここだけの話、ええと、5股、最高5股やっちゃいました……」
鳥飼はヤケクソ気味にはははと笑った。しかし笑ったのは鳥飼一人だけだった。イオと流助はドン引きして、白い目で鳥飼を見た。
「え、ちょ、それ、思い切って白状したのに、それはなくないですか!」
「……最低」
「人としてアウト」
「えらいです立派です」
「ってか、なんで連絡しないんだよ。ぼくらはずっと待ってた」
「本当ですよ」
「流助のいない寂しさで死にかけたんだからな?」
「一人で子どもを産んだとか、本当に勘弁してください……」
「信じられない。仕事もして子どもも育ててすごいよ、流」
「無理ばっかりして……ほんと、一人でがんばりすぎです」
「せめて実家頼れよ。お義父さん、心配してたよ?」
流助は、最初きょとんとして、それから眉をよせた。
「なにいってんの二人とも」
「流助」
「流助さん」
「俺、二人を捨てたんだよ? 忘れたのかよ」
「ばーか!」
イオが突然大きな声を出す。流助はビクリとしてイオを見る。
「浮気と失恋」
「は?」
「それくらいなんだよ。超ありふれてるよ。偉そうにしてんじゃねえよ」
「なんだよそれ……。バカにしてんの? 『運命の番』だったんだよ?」
「はいはい運命運命、運命ったってただの恋愛だろ? ほんっと、αやΩってことさら自分らは特別ですって態度、あー鼻につくー」
イオはフンと鼻をならす。流助の声は思わず尖ってしまう。
「イオ、なんだそれ、何が言いたいんだよ?」
「あのね、みんなそんなへなちょこな恋愛、一つや二つ経験してんだよ。俺なんか結婚するまでは不倫番長で、人の家庭クラッシャーだったんだよ。きれいきれいで生きてないし」
流助はぽかんとした顔をして、そして耐え切れず声をあげた。
「うっわ、イオ、最低だ」
流助が反応をみせると、イオは調子づいた。
「鳥飼さんもあるでしょ。ほら言っちゃいなよ。いろいろあるよね、ぼくらくらいの年齢になると」
鳥飼はいきなり話をふられて言葉につまるが、腹をくくった。
「あ、ええと、うう、ここだけの話、ええと、5股、最高5股やっちゃいました……」
鳥飼はヤケクソ気味にはははと笑った。しかし笑ったのは鳥飼一人だけだった。イオと流助はドン引きして、白い目で鳥飼を見た。
「え、ちょ、それ、思い切って白状したのに、それはなくないですか!」
「……最低」
「人としてアウト」
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