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桜の季節

電車の中で見つけた君

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僕は大熊 涼【おおくま れい】

都立中高一貫の現在中学2年。



バスケ部所属。
今日は朝練があるからいつもは乗らない早めの電車に乗った。

ふと視線を感じたので左右を見ると
僕の左側に
白いセーラー服を着た可愛い女の子が目に入った。
外国人のハーフ?とでも思えるような
顔立ちだけれども、幼く僕とそんなに変わらないんじゃないか?
いや、むしろ僕より歳下?と思ったが


制服を見てその考えが変わる。
某M女学院高等部の制服である。

よくよく見ると、さっきからひとりで
百面相のように青くなったり赤くなってみたり、心配した表情になってみたりと

忙しい表情を浮かべる彼女を見て
ほんわりと僕のハートに羽が生えたような気になった

ん?何だろうこれ。
心臓がバタバタして苦しい?

何だろう?彼女を見ていると苦しいような?懐かしいような?

そんな不思議な気がする。

でも、不思議と嫌ではない感覚なんだよね何だろうこれ。

胸があたたかくて、ほっこりして絶対的な安心感があって。
彼女を見ると不思議と元気を貰えた気がする。

おかしいよね、初めて会った子なのに
懐かしいって。

何故か朝練ではダンクを決められ、
サッカーの体育の授業ではハットトリックを決められ、何て言うか、
絶好調だった。

高揚感はんぱねー!!

きっと彼女は俺の天使に違いない!
(〃ω〃)

あ、いけない僕に直さないと。

母さん嫌がるんだよな、俺って呼ぶの。

つまりそれほど、興奮してるって事なんだよね(・・;)
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