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第57話 奪われた財布
「大和くん、久しぶり。財布ならココだよ」
他校の制服に身を包み少しクセのある真っ黒な髪に爽やかな笑みを浮かべた男は、手に持っていた財布を大和に投擲。
大和はその財布をキャッチして、お世辞にも歓迎とはいえない表情で男を見つめた。
「俺だよ、俺。トモくんね」
人懐っこそうな印象の男は、トモというらしい。
やっと会えたという様子のトモを大和はガン無視。
「さっさとカラオケ行こうぜ」
みんなに声をかける。
「大親友だったのに冷たいじゃん?」
「は…?ずいぶん昔の話だよな、ソレ」
振り向きざまにトモを睨んだ大和は超不機嫌。
さっきまでの結香への態度と同じぐらい嫌悪感を露わにして冷たい声で言う。
「うざいから、消えてくんない?」
「高校が離れちゃうと急に冷たくなるんだね?俺とも誰か仲良くしてくれたら嬉しいんだけど」
トモはチラチラと大和の視線を確認しながら一瞬は二羽の近くへ寄っていくも、すぐに和馬のそばへ行き、
「この中でいちばんやさしそうな人、見ぃつけた」
肩を組んで微笑んだ。
「は…?お前、なにやってんの?離せ!」
不機嫌になった大和がトモの手を弾き飛ばす。
大和に弾き飛ばされて赤くなった部分に唇をつけてニヤっと嗤ったトモは
「へへっ…、怒られちゃった。大和くんが不機嫌だから今日は帰るけど、どこかで会ったら俺とも仲良くしてよね、和馬くん」
和馬の肩をポンポンっと軽く叩いて去っていった。
…和馬くん…?
顔見知りでもないのに名前を呼ばれたことに違和感を覚えながらも、
「なぁ大和、よかったのか?友だち。財布、拾ってくれたんだろ?あいつ」
大和に声をかけ、その返答に絶句した。
「は?トモは財布を拾ってくれたんじゃなく、俺から奪ったんだよ」
他校の制服に身を包み少しクセのある真っ黒な髪に爽やかな笑みを浮かべた男は、手に持っていた財布を大和に投擲。
大和はその財布をキャッチして、お世辞にも歓迎とはいえない表情で男を見つめた。
「俺だよ、俺。トモくんね」
人懐っこそうな印象の男は、トモというらしい。
やっと会えたという様子のトモを大和はガン無視。
「さっさとカラオケ行こうぜ」
みんなに声をかける。
「大親友だったのに冷たいじゃん?」
「は…?ずいぶん昔の話だよな、ソレ」
振り向きざまにトモを睨んだ大和は超不機嫌。
さっきまでの結香への態度と同じぐらい嫌悪感を露わにして冷たい声で言う。
「うざいから、消えてくんない?」
「高校が離れちゃうと急に冷たくなるんだね?俺とも誰か仲良くしてくれたら嬉しいんだけど」
トモはチラチラと大和の視線を確認しながら一瞬は二羽の近くへ寄っていくも、すぐに和馬のそばへ行き、
「この中でいちばんやさしそうな人、見ぃつけた」
肩を組んで微笑んだ。
「は…?お前、なにやってんの?離せ!」
不機嫌になった大和がトモの手を弾き飛ばす。
大和に弾き飛ばされて赤くなった部分に唇をつけてニヤっと嗤ったトモは
「へへっ…、怒られちゃった。大和くんが不機嫌だから今日は帰るけど、どこかで会ったら俺とも仲良くしてよね、和馬くん」
和馬の肩をポンポンっと軽く叩いて去っていった。
…和馬くん…?
顔見知りでもないのに名前を呼ばれたことに違和感を覚えながらも、
「なぁ大和、よかったのか?友だち。財布、拾ってくれたんだろ?あいつ」
大和に声をかけ、その返答に絶句した。
「は?トモは財布を拾ってくれたんじゃなく、俺から奪ったんだよ」
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