58 / 127
第58話 大和のこと
しおりを挟む
大和の言葉がうまく理解できないまま深刻な表情をして歩きはじめた和馬をよそに、4人は楽しそうに少し前を歩いている。
大和は二羽と、意外にも結香は洸紀と大盛り上がり。
何を話しているのかと思ったら、筋肉がどうとかプロテインがどうとか…。
おう、そうか。
俺にはなかった会話の引き出し…。
「洸紀の筋肉いい感じ~」
「そ、そうか?一応毎日ゆで卵とササミ食べてジムも行ってるからかな」
いつの間にか結香は洸紀を名前呼びで呼び捨てしているし、よほど筋肉が気に入ったのかベタベタと触りまくってご満悦。
普段はクールな洸紀も、まんざらでもないという感じで笑顔までこぼしている。
途切れることなく盛り上がる結香と洸紀に少し癒されながら、もう一度さっき会ったトモのことや大和の言葉について考えていると…。
「和馬って、歌、なに得意なの?」
大和が寄ってきて、
「いろいろ歌うよね。幅広く」
二羽も話に混じる。
そういえば、大和はどんな歌が得意なんだろう?
1年のときと同じで2年に上がったいまも同じクラスで寮部屋も隣同士。
なのに、つい最近まではまともに話したことすらなかったし、よく考えたら大和のことはほとんど知らない。
エスカレーター式の北校に外部から入ってきた数少ない生徒で、入学したときから女子たちにキャーキャー言われていたことはイラついたからよく覚えている。
あと記憶にあるのは、陸上やってて期待されたのにすぐ辞めて女子たちが騒いでいたことぐらい…。
おっと…、やべぇ。
つい、大和に壁ドンされたことや倒れた拍子に「このまま食べたい」と耳元で囁やかれたことまで思い出してしまった!
「和馬くん、大丈夫?顔、赤いけど」
二羽に言われ、
「わ、ほんと。和馬、熱あるんじゃね?」
大和に覗き込まれて、ますます顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。
うわ、やばい。
ドキドキする…!
大和は二羽と、意外にも結香は洸紀と大盛り上がり。
何を話しているのかと思ったら、筋肉がどうとかプロテインがどうとか…。
おう、そうか。
俺にはなかった会話の引き出し…。
「洸紀の筋肉いい感じ~」
「そ、そうか?一応毎日ゆで卵とササミ食べてジムも行ってるからかな」
いつの間にか結香は洸紀を名前呼びで呼び捨てしているし、よほど筋肉が気に入ったのかベタベタと触りまくってご満悦。
普段はクールな洸紀も、まんざらでもないという感じで笑顔までこぼしている。
途切れることなく盛り上がる結香と洸紀に少し癒されながら、もう一度さっき会ったトモのことや大和の言葉について考えていると…。
「和馬って、歌、なに得意なの?」
大和が寄ってきて、
「いろいろ歌うよね。幅広く」
二羽も話に混じる。
そういえば、大和はどんな歌が得意なんだろう?
1年のときと同じで2年に上がったいまも同じクラスで寮部屋も隣同士。
なのに、つい最近まではまともに話したことすらなかったし、よく考えたら大和のことはほとんど知らない。
エスカレーター式の北校に外部から入ってきた数少ない生徒で、入学したときから女子たちにキャーキャー言われていたことはイラついたからよく覚えている。
あと記憶にあるのは、陸上やってて期待されたのにすぐ辞めて女子たちが騒いでいたことぐらい…。
おっと…、やべぇ。
つい、大和に壁ドンされたことや倒れた拍子に「このまま食べたい」と耳元で囁やかれたことまで思い出してしまった!
「和馬くん、大丈夫?顔、赤いけど」
二羽に言われ、
「わ、ほんと。和馬、熱あるんじゃね?」
大和に覗き込まれて、ますます顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。
うわ、やばい。
ドキドキする…!
81
あなたにおすすめの小説
【完結】ネクラ実況者、人気配信者に狙われる
ちょんす
BL
自分の居場所がほしくて始めたゲーム実況。けれど、現実は甘くない。再生数は伸びず、コメントもほとんどつかない。いつしか実況は、夢を叶える手段ではなく、自分の無価値さを突きつける“鏡”のようになっていた。
そんなある日、届いた一通のDM。送信者の名前は、俺が心から尊敬している大人気実況者「桐山キリト」。まさかと思いながらも、なりすましだと決めつけて無視しようとした。……でも、その相手は、本物だった。
「一緒にコラボ配信、しない?」
顔も知らない。会ったこともない。でも、画面の向こうから届いた言葉が、少しずつ、俺の心を変えていく。
これは、ネクラ実況者と人気配信者の、すれ違いとまっすぐな好意が交差する、ネット発ラブストーリー。
※プロットや構成をAIに相談しながら制作しています。執筆・仕上げはすべて自分で行っています。
なぜかピアス男子に溺愛される話
光野凜
BL
夏希はある夜、ピアスバチバチのダウナー系、零と出会うが、翌日クラスに転校してきたのはピアスを外した優しい彼――なんと同一人物だった!
「夏希、俺のこと好きになってよ――」
突然のキスと真剣な告白に、夏希の胸は熱く乱れる。けれど、素直になれない自分に戸惑い、零のギャップに振り回される日々。
ピュア×ギャップにきゅんが止まらない、ドキドキ青春BL!
バイト先に元カレがいるんだが、どうすりゃいい?
cheeery
BL
サークルに一人暮らしと、完璧なキャンパスライフが始まった俺……広瀬 陽(ひろせ あき)
ひとつ問題があるとすれば金欠であるということだけ。
「そうだ、バイトをしよう!」
一人暮らしをしている近くのカフェでバイトをすることが決まり、初めてのバイトの日。
教育係として現れたのは……なんと高二の冬に俺を振った元カレ、三上 隼人(みかみ はやと)だった!
なんで元カレがここにいるんだよ!
俺の気持ちを弄んでフッた最低な元カレだったのに……。
「あんまり隙見せない方がいいよ。遠慮なくつけこむから」
「ねぇ、今どっちにドキドキしてる?」
なんか、俺……ずっと心臓が落ち着かねぇ!
もう一度期待したら、また傷つく?
あの時、俺たちが別れた本当の理由は──?
「そろそろ我慢の限界かも」
ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる
cheeery
BL
告白23連敗中の高校二年生・浅海凪。失恋のショックと友人たちの悪ノリから、クラス一のモテ男で親友、久遠碧斗に勢いで「付き合うか」と言ってしまう。冗談で済むと思いきや、碧斗は「いいよ」とあっさり承諾し本気で付き合うことになってしまった。
「付き合おうって言ったのは凪だよね」
あの流れで本気だとは思わないだろおおお。
凪はなんとか碧斗に愛想を尽かされようと、嫌われよう大作戦を実行するが……?
推しにプロポーズしていたなんて、何かの間違いです
一ノ瀬麻紀
BL
引きこもりの僕、麻倉 渚(あさくら なぎさ)と、人気アイドルの弟、麻倉 潮(あさくら うしお)
同じ双子だというのに、なぜこんなにも違ってしまったのだろう。
時々ふとそんな事を考えてしまうけど、それでも僕は、理解のある家族に恵まれ充実した引きこもり生活をエンジョイしていた。
僕は極度の人見知りであがり症だ。いつからこんなふうになってしまったのか、よく覚えていない。
本音を言うなら、弟のように表舞台に立ってみたいと思うこともある。けれどそんなのは無理に決まっている。
だから、安全な自宅という城の中で、僕は今の生活をエンジョイするんだ。高望みは一切しない。
なのに、弟がある日突然変なことを言い出した。
「今度の月曜日、俺の代わりに学校へ行ってくれないか?」
ありえない頼み事だから断ろうとしたのに、弟は僕の弱みに付け込んできた。
僕の推しは俳優の、葛城 結斗(かつらぎ ゆうと)くんだ。
その結斗くんのスペシャルグッズとサイン、というエサを目の前にちらつかせたんだ。
悔しいけど、僕は推しのサインにつられて首を縦に振ってしまった。
え?葛城くんが目の前に!?
どうしよう、人生最大のピンチだ!!
✤✤
「推し」「高校生BL」をテーマに書いたお話です。
全年齢向けの作品となっています。
一度短編として完結した作品ですが、既存部分の改稿と、新規エピソードを追加しました。
✤✤
イケメン俳優は万年モブ役者の鬼門です
はねビト
BL
演技力には自信があるけれど、地味な役者の羽月眞也は、2年前に共演して以来、大人気イケメン俳優になった東城湊斗に懐かれていた。
自分にはない『華』のある東城に対するコンプレックスを抱えるものの、どうにも東城からのお願いには弱くて……。
ワンコ系年下イケメン俳優×地味顔モブ俳優の芸能人BL。
外伝完結、続編連載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる