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第41話 現代だから無理な武器
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まさか、この現代で本当に命を狙われることになるとは思いもしなかった。
でも、これが現実ってやつか。
生きてたら危ない目に遭いうことも死に直面することも、死ぬことだってある。
普通はそんなこと、いちいち考えている人なんていない。
でもそれは、今回のように想像もしていないタイミングでやってくる…。
「末明たちは忍者だろ?何か武器みたいなのは?」
考え込んだままの紗里に柚吏が聞く。
「武器ねぇ…」
軽く溜め息をついた紗里は、ポシェットをひっくり返して忍者道具をバラまいた。
「一応いろいろ持ち歩いているけど…。使えそうなの、あると思う?」
「手裏剣にクナイ、それから撒菱。鎖鎌とかもあるじゃん」
興味津々という様子で忍者道具を確認する柚吏。
「こんなの使えるわけない。こんなの現代で使ってたら捕まっちゃうよ?」
紗里は溜め息をつき、
「防犯カメラとかめちゃくちゃ多いし、警察も優秀だし。使えるとしても吹き矢ぐらいかな」
片手で握ってしまえば持っていることさえ気づかれないサイズの筒状になった吹き矢をポケットから取り出す。
「あ、それ、末明と最初に会ったとき、俺が刺されたやつ」
「そうそう。液体の睡眠薬や神経を麻痺させる薬、毒薬なんかを塗った針を筒の中に仕込んでおいてターゲットに向かって吹き飛ばすやつね」
「あぁ、手裏剣や撒菱は防犯カメラに映ったり警察に証拠品として回収されたりする恐れがあるから使えないけど、これぐらいの針ならそういう心配も少ないってわけか」
「でも、この針を連続で飛ばすのって難しいのよね。それに、命中させるのだってそう簡単じゃない。向こうは数十本の針を一瞬のうちに連投してきた。今日は扇が庇ってくれたからなんとかなったけど、実際のところ本当にヤバイと思う」
でも、これが現実ってやつか。
生きてたら危ない目に遭いうことも死に直面することも、死ぬことだってある。
普通はそんなこと、いちいち考えている人なんていない。
でもそれは、今回のように想像もしていないタイミングでやってくる…。
「末明たちは忍者だろ?何か武器みたいなのは?」
考え込んだままの紗里に柚吏が聞く。
「武器ねぇ…」
軽く溜め息をついた紗里は、ポシェットをひっくり返して忍者道具をバラまいた。
「一応いろいろ持ち歩いているけど…。使えそうなの、あると思う?」
「手裏剣にクナイ、それから撒菱。鎖鎌とかもあるじゃん」
興味津々という様子で忍者道具を確認する柚吏。
「こんなの使えるわけない。こんなの現代で使ってたら捕まっちゃうよ?」
紗里は溜め息をつき、
「防犯カメラとかめちゃくちゃ多いし、警察も優秀だし。使えるとしても吹き矢ぐらいかな」
片手で握ってしまえば持っていることさえ気づかれないサイズの筒状になった吹き矢をポケットから取り出す。
「あ、それ、末明と最初に会ったとき、俺が刺されたやつ」
「そうそう。液体の睡眠薬や神経を麻痺させる薬、毒薬なんかを塗った針を筒の中に仕込んでおいてターゲットに向かって吹き飛ばすやつね」
「あぁ、手裏剣や撒菱は防犯カメラに映ったり警察に証拠品として回収されたりする恐れがあるから使えないけど、これぐらいの針ならそういう心配も少ないってわけか」
「でも、この針を連続で飛ばすのって難しいのよね。それに、命中させるのだってそう簡単じゃない。向こうは数十本の針を一瞬のうちに連投してきた。今日は扇が庇ってくれたからなんとかなったけど、実際のところ本当にヤバイと思う」
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