56 / 82
第56話 ようこそリベンジへ
しおりを挟む
ベッドに横たわったままで眠っている感じだから表情だってまったく変化しない。
それでも省吾の脳波を読み取ってパソコンに打ち込まれていく文字にはどこかあたたかみが感じられる。
きっと省吾さん、やさしい人だったんだろうな…。
想像していたレナの耳にピピ、ピピっと電子音のようなものが聞こえてきた。
ふと気づいてパソコンの画面を見ると
『いま、聞いてなかったね?俺がこうなる前、どれくらいイケメンだったかを想像していたとかw?』
なんて打ち込まれていて焦る。
それを見て失笑するハヤミとアオイ。
レナがチラっと睨むと2人ともコホン…と小さく咳払いしたけれど
『レナちゃんがイケメン好きなことは2人から聞いてるよ。しかもかなりぶっ飛んでるって』
パソコンにスラスラと打ち込まれていく文字を見てハヤミとアオイは爆笑しはじめた。
「そうそう、こっちが止めるのも聞かず勝手にニシジマと食事に行っちゃうんだもんなぁ」
アオイが言って
「そのお陰でニシジマが襲おうとしている証拠動画は撮れたわけだが」
呆れたようにハヤミが続く。
『あぶなかしくって心配ではあるけど、たくましくていいよね』
続けて省吾がそう打ち込んだかと思うと、さらに文字が続いた。
『リベンジの仕事を手伝ってくれてありがとう。歓迎するよ』
「ありがとうございます」
言ったレナはふと、ベッドの向こう側にある写真立てを見つけて驚く。
「…あれって…、カナデさん…?」
写真立てにはハイブランドのモデルをやっていそうなイケメン、そしてさっきカフェ・リベンジで鉄の塊を投げつけてきたカナデという女性が幸せそうな顔で並んでいる。
顔のところで手をつないでお揃いの指輪を見せ、結婚間近ですというような写真…。
「2人は結婚する予定だったんだ」
しんみりと言ったハヤミを
「もう、そんな話はやめましょう。2人は別れたわけじゃないし、いまでもラブラブ。兄貴はハヤミさんのお陰でこうして発明だって続けていられるんだから。さっさとニシジマを社会的に抹殺する策を詰めましょう!」
アオイが促した。
それでも省吾の脳波を読み取ってパソコンに打ち込まれていく文字にはどこかあたたかみが感じられる。
きっと省吾さん、やさしい人だったんだろうな…。
想像していたレナの耳にピピ、ピピっと電子音のようなものが聞こえてきた。
ふと気づいてパソコンの画面を見ると
『いま、聞いてなかったね?俺がこうなる前、どれくらいイケメンだったかを想像していたとかw?』
なんて打ち込まれていて焦る。
それを見て失笑するハヤミとアオイ。
レナがチラっと睨むと2人ともコホン…と小さく咳払いしたけれど
『レナちゃんがイケメン好きなことは2人から聞いてるよ。しかもかなりぶっ飛んでるって』
パソコンにスラスラと打ち込まれていく文字を見てハヤミとアオイは爆笑しはじめた。
「そうそう、こっちが止めるのも聞かず勝手にニシジマと食事に行っちゃうんだもんなぁ」
アオイが言って
「そのお陰でニシジマが襲おうとしている証拠動画は撮れたわけだが」
呆れたようにハヤミが続く。
『あぶなかしくって心配ではあるけど、たくましくていいよね』
続けて省吾がそう打ち込んだかと思うと、さらに文字が続いた。
『リベンジの仕事を手伝ってくれてありがとう。歓迎するよ』
「ありがとうございます」
言ったレナはふと、ベッドの向こう側にある写真立てを見つけて驚く。
「…あれって…、カナデさん…?」
写真立てにはハイブランドのモデルをやっていそうなイケメン、そしてさっきカフェ・リベンジで鉄の塊を投げつけてきたカナデという女性が幸せそうな顔で並んでいる。
顔のところで手をつないでお揃いの指輪を見せ、結婚間近ですというような写真…。
「2人は結婚する予定だったんだ」
しんみりと言ったハヤミを
「もう、そんな話はやめましょう。2人は別れたわけじゃないし、いまでもラブラブ。兄貴はハヤミさんのお陰でこうして発明だって続けていられるんだから。さっさとニシジマを社会的に抹殺する策を詰めましょう!」
アオイが促した。
6
あなたにおすすめの小説
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
もう恋なんてしない
竹柏凪紗
ミステリー
「ずっと一緒にいよう」執着気味だった彼氏が姿を消した。そんなとき沙那(さな)は同じ職場の飛鷹(ひだか)が夜の街で続く不審な行方不明について調査していることを偶然知ってしまう。彼氏の職業が実はホストだったことに加えて次々と判明していく真実。はじめて話したときの冷たい印象とは違い不器用ながらも誠実でやさしい飛鷹に魅かれていくなか彼氏が姿を消した理由や行方不明ホストたちの共通点が明らかになっていく。飛鷹と沙那は行方不明者たちを救い出し、ハッピーエンドを迎えることができるのか──?
※BL版「もう恋なんてしない」ともリンクするシーンがあるので、ぜひ併せて読んでいただけると嬉しいです。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
心理のぬま
竹柏凪紗
ライト文芸
「人の心理を利用すればだいたいのことは解決できる」が口癖の冷静で頭が切れるうえイケメンすぎる宮津楓衣とともに亡くなった祖父が経営していた探偵事務所という建前の「なんでも屋」を引き継ぐことになったチャラ男でニートの里山理玖。正式な遺言書をみつけ、一等地にある古い自社ビルの探偵事務所をさっさと売り払って豪遊しようと目論んでいた理玖だったが楓衣に教えてもらった心理術で一儲けして味を占める。仕事を手伝う代わりにおいしい蜜を吸わせてもらっていたのが、気がついたときには大きなトラブルに巻き込まれていて──
婚約破棄ですか?あなたは誰に向かって口をきいているのですか!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私、マリアンヌ・バークレーは王宮の誕生日パーティーでいきなり婚約破棄を言い渡された。は!?婚約破棄ですか?あなたは誰ですの?誰にモノを言っているのですか?頭大丈夫ですか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる