やさしさの溢れる世界で

竹柏凪紗

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第31話 クズと脅し

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ヤスがズボンを下した瞬間
「オッサン、なにやってんの?」
スマホを手に黒いパネルから顔を出したのは伊吹。

「っつーか、その汚いやつ、さっさと仕舞ってくんね?びっくりして萎えてんじゃん。しかも、ちっちゃ!」

馬鹿にしたように嗤うと伊吹は
「いい大人がこんなとこに女子高生を連れ込んで情けないことやってんじゃねぇよ。はい、スマホ貸して」
ヤスの手からサッとスマホを取り上げた。

状況が飲み込めず固まったままの里奈。

「か…、返せ…!」
驚きのあまり固まっていたヤスが足元までズリ落ちたズボンを必死でたくし上げながら怒鳴る。

「こいつの動画を消したら返してやるって。あ、これ、これ。はい、削除」

伊吹はそう言ってファミレスでの動画を消去するとスマホを思いっきり床に叩きつけた。

「おおっ、最近のスマホは頑丈だな。あんまヒビ入らなかったわ。残念」

ケラケラ嗤ってからヤスを睨んだまま胸倉を掴む。

「…で?性奴隷とかに興味あるなら、俺がお前を奴隷にしてやるけど。あぁ、でもカラダのほうは間に合ってるんで、ただの奴隷な。俺がお前を死ぬまでこき使って働かせてやるよ。嫌がってヒイヒイ泣くのが好みなんだろ?」

「ち、違う…。俺がヒイヒイ言わせるほうで…」

必死で言い訳をするヤスの頭を壁までもっていって思いっきり後頭部を叩きつけながら
「…は?だったらお前も奴隷側の気持ち、味わっておいたほうがいいんじゃね?今後のためにもなぁ?」
愉しそうに嗤って続けた。

「ここ、防犯カメラの死角だってお前が言ってたよな?さぁ、どうしようか。いくらまでなら払える?…おっと危ない。これだと脅しか。俺にいくら払いたい?」
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