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第63話 ねっとりとした手
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想像していたよりもずっと小綺麗で普通っぽいスーツを着たビジネスパーソンっぽい男。
あれだけ決心してこの場所に立ったはずなのに、いざ声をかけられると逃げ出したくなってしまって戸惑う。
「どうしたの?きょどっちゃって可愛いね。もしかして、そういうのはじめて?」
じっとりと顔、上半身、そして下半身を舐めるように見て男が嗤う。
品定めというやつだろうか?
「希望とかある?」
口調はやさしいのになぜか鳥肌が立つほど薄気味悪いと感じるのはなぜだろう。
希望は多分、金額のこと。
いくらに設定するべきか。
もう、今日ウリをしたらしばらくはしたくない。
…というか、いまだって…。
逃げ出したい。
里奈がギュッと目を閉じると
「うわぁ…。純粋だねぇ。こんな子に出逢えるなんて俺はラッキーだなぁ」
ふふんっと鼻で嗤った男はスッと里奈の肩を抱く。
「言い値でもいいよ。お金に困ってるんでしょ?」
チラリと里奈の履いている靴を見て馬鹿にしたように言う。
ねっとりとした息が耳にかかって、最悪だった男ヤスのことが蘇ってきた。
きもい。
きもい、きもい、きもい、死ね!
心の中でいくら叫んでも男には届かない。
男は里奈の髪をサラリと撫でて
「可愛いね」
耳元で囁く。
そして男はふと思う。
この子、俺の趣向にピッタリ合いそうだし、願望をすべて叶えてくれそうでゾクゾクする…。
あれだけ決心してこの場所に立ったはずなのに、いざ声をかけられると逃げ出したくなってしまって戸惑う。
「どうしたの?きょどっちゃって可愛いね。もしかして、そういうのはじめて?」
じっとりと顔、上半身、そして下半身を舐めるように見て男が嗤う。
品定めというやつだろうか?
「希望とかある?」
口調はやさしいのになぜか鳥肌が立つほど薄気味悪いと感じるのはなぜだろう。
希望は多分、金額のこと。
いくらに設定するべきか。
もう、今日ウリをしたらしばらくはしたくない。
…というか、いまだって…。
逃げ出したい。
里奈がギュッと目を閉じると
「うわぁ…。純粋だねぇ。こんな子に出逢えるなんて俺はラッキーだなぁ」
ふふんっと鼻で嗤った男はスッと里奈の肩を抱く。
「言い値でもいいよ。お金に困ってるんでしょ?」
チラリと里奈の履いている靴を見て馬鹿にしたように言う。
ねっとりとした息が耳にかかって、最悪だった男ヤスのことが蘇ってきた。
きもい。
きもい、きもい、きもい、死ね!
心の中でいくら叫んでも男には届かない。
男は里奈の髪をサラリと撫でて
「可愛いね」
耳元で囁く。
そして男はふと思う。
この子、俺の趣向にピッタリ合いそうだし、願望をすべて叶えてくれそうでゾクゾクする…。
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