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第23話 失った彼氏と友だち
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昨日は約1年付き合っていた彼氏・拓人と連絡がとれなくなり、今日は誤解から同僚で仲の良かった友だち由衣から「私の気持ち、弄ばないで!」と怒鳴られた。
最悪…。
自分の部署、企画営業部に戻って隣の席に座る由衣に
「…ゆ…い…?」
声をかけてみたけど、思いっきり睨まれて無視されて戸惑う。
「…え、どうした?なにかあったの?」
まわりにいた同僚たちがざわつくと
「…え?なにもないよ。ね、沙那?」
にっこり笑いかけられてゾクっとした。
由衣、本当にどうしちゃったんだろう…?
「だったらいいんだけど」
「なんか一瞬、沙那のことを無視したように見えたよね?」
「見えた、見えた」
「まぁ、由衣が沙那とケンカなんかするわけないよね」
「うん。いっつもすんごい仲いいもんね」
「沙那が拓人くんと付き合う前は、2人デキてるって噂もあったくらいだもんね」
まわりの同僚たちは好き勝手に言う。
でもその言葉のひとつずつが、いまは重い。
どうしてこんなことになっちゃったんだろう?
私…。
由衣の気持ちを弄んでなんかしてないよ。
ねぇ、由衣。
いつもみたいにこっち向いて?
話をしてよ。
ねえ…?
でも由衣は業務時間が終わるまで一度も目を合わせてもくれなかった。
もしかして私、この2日で彼氏と友だちの両方を失った…?
最悪…。
自分の部署、企画営業部に戻って隣の席に座る由衣に
「…ゆ…い…?」
声をかけてみたけど、思いっきり睨まれて無視されて戸惑う。
「…え、どうした?なにかあったの?」
まわりにいた同僚たちがざわつくと
「…え?なにもないよ。ね、沙那?」
にっこり笑いかけられてゾクっとした。
由衣、本当にどうしちゃったんだろう…?
「だったらいいんだけど」
「なんか一瞬、沙那のことを無視したように見えたよね?」
「見えた、見えた」
「まぁ、由衣が沙那とケンカなんかするわけないよね」
「うん。いっつもすんごい仲いいもんね」
「沙那が拓人くんと付き合う前は、2人デキてるって噂もあったくらいだもんね」
まわりの同僚たちは好き勝手に言う。
でもその言葉のひとつずつが、いまは重い。
どうしてこんなことになっちゃったんだろう?
私…。
由衣の気持ちを弄んでなんかしてないよ。
ねぇ、由衣。
いつもみたいにこっち向いて?
話をしてよ。
ねえ…?
でも由衣は業務時間が終わるまで一度も目を合わせてもくれなかった。
もしかして私、この2日で彼氏と友だちの両方を失った…?
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