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第28話 誰にも渡さない
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由衣に両腕を強く掴まれたまま唇を押しあてられ、舌を捩じ込まれたことで言葉とともに抵抗することさえも難しい。
入ってくる舌を押し戻そうとしていたはずが、逆にぬるりと絡まれてしまった。
捉えられた舌はゆっくりと由衣に弄ばれる。
熱い息とぬるぬるとした感触が口の中を支配されていくような変な感覚…。
くちゅっ…といやらしい音がして
「…やっ…!」
沙那は無意識に思いっきり抵抗して由衣を突き飛ばしていた。
由衣は沙那を訝し気に見つめて言う。
「…もう無理って言ったじゃん?」
そして隙を見て逃げようとした由衣を床の上に押し倒す。
そのまま馬乗りのような体制でデスクの引き出しに手を伸ばし、布ガムテープを取り出して切り口を探す由衣。
布ガムテープの端を見つけるとサッと長く伸ばしてきれいにカットすると
「ま、待って…!」
抵抗する沙那の両腕を頭の上でくっつけるように固定してグルグルと巻きつけた。
「いい表情…」
恍惚とした表情で沙那を見つめていたかと思うと
「ごめんね。こんな無理やりキスしようとか思ってなかったんだよ?でも、あとから出てきたような飛鷹さんに大好きな沙那を奪われるとか納得いかないじゃん?」
いつの間にか怒りの滲んだ瞳で悔しそうに由衣が言う。
「どうしよう?すごくそそるかも…」
静かに微笑んだ由衣の顔を見て由衣はゾクっと鳥肌が立った。
入ってくる舌を押し戻そうとしていたはずが、逆にぬるりと絡まれてしまった。
捉えられた舌はゆっくりと由衣に弄ばれる。
熱い息とぬるぬるとした感触が口の中を支配されていくような変な感覚…。
くちゅっ…といやらしい音がして
「…やっ…!」
沙那は無意識に思いっきり抵抗して由衣を突き飛ばしていた。
由衣は沙那を訝し気に見つめて言う。
「…もう無理って言ったじゃん?」
そして隙を見て逃げようとした由衣を床の上に押し倒す。
そのまま馬乗りのような体制でデスクの引き出しに手を伸ばし、布ガムテープを取り出して切り口を探す由衣。
布ガムテープの端を見つけるとサッと長く伸ばしてきれいにカットすると
「ま、待って…!」
抵抗する沙那の両腕を頭の上でくっつけるように固定してグルグルと巻きつけた。
「いい表情…」
恍惚とした表情で沙那を見つめていたかと思うと
「ごめんね。こんな無理やりキスしようとか思ってなかったんだよ?でも、あとから出てきたような飛鷹さんに大好きな沙那を奪われるとか納得いかないじゃん?」
いつの間にか怒りの滲んだ瞳で悔しそうに由衣が言う。
「どうしよう?すごくそそるかも…」
静かに微笑んだ由衣の顔を見て由衣はゾクっと鳥肌が立った。
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