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第98話 イケメンが大好物
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パーティー会場へ入るとすぐこちらに気づいて声をかけてきたのは、この遊園地のオーナーでパーティーの主催者でもある中年女性の成金。
「いらっしゃいませ。新顔ねぇ」
ホストクラブlumineのホスト・シュウの太客である成金は、店で会ったときとまったく変わらない人慣れした様子で沙那と飛鷹を見て
「お客側でこんなに若い2人が参加なんて珍しいわね…」
ほんの一瞬、訝し気な顔をした。
けれどすぐズサササっと飛鷹の前まで駆け寄ったかと思うと
「あらぁ~、やっぱりイケメンだわ~!」
キスができるくらい顔を近づけてしみじみと言う。
それに対して飛鷹が顔を背けることなく苦笑いのような顔で微笑んでいることに沙那はヒヤヒヤ。
そんな距離だとキスされちゃうよ!
成金は飛鷹の頬をガッシリと掴んで背伸びをし、ジロジロと見つめてはいたけれど
「お客側…?」
ボソリとつぶやいたかと思うと頬をするりと撫でて言う。
「アタシ、イケメンが大好物なの。あなたがホストだったら毎日お店に通ってあげたのに」
そのとき
「乃子さん、酷いっすね。俺という超モデル級の担当ホストがいながらナンパとか」
いつの間に開錠へ戻ってきていたのか、シュウが不機嫌そうに成金の腕を掴む。
少しだけフッと鼻で嗤うような仕草を見せた成金。
けれどすぐに
「あらいやだ。あなたに嫉妬させるためじゃない」
シュウの頬を撫でまわして機嫌をとりながら、沙那と飛鷹によくわからない質問を投げてきた。
「今日はどなたのご両親?それとも祖父母かしら?」
「いらっしゃいませ。新顔ねぇ」
ホストクラブlumineのホスト・シュウの太客である成金は、店で会ったときとまったく変わらない人慣れした様子で沙那と飛鷹を見て
「お客側でこんなに若い2人が参加なんて珍しいわね…」
ほんの一瞬、訝し気な顔をした。
けれどすぐズサササっと飛鷹の前まで駆け寄ったかと思うと
「あらぁ~、やっぱりイケメンだわ~!」
キスができるくらい顔を近づけてしみじみと言う。
それに対して飛鷹が顔を背けることなく苦笑いのような顔で微笑んでいることに沙那はヒヤヒヤ。
そんな距離だとキスされちゃうよ!
成金は飛鷹の頬をガッシリと掴んで背伸びをし、ジロジロと見つめてはいたけれど
「お客側…?」
ボソリとつぶやいたかと思うと頬をするりと撫でて言う。
「アタシ、イケメンが大好物なの。あなたがホストだったら毎日お店に通ってあげたのに」
そのとき
「乃子さん、酷いっすね。俺という超モデル級の担当ホストがいながらナンパとか」
いつの間に開錠へ戻ってきていたのか、シュウが不機嫌そうに成金の腕を掴む。
少しだけフッと鼻で嗤うような仕草を見せた成金。
けれどすぐに
「あらいやだ。あなたに嫉妬させるためじゃない」
シュウの頬を撫でまわして機嫌をとりながら、沙那と飛鷹によくわからない質問を投げてきた。
「今日はどなたのご両親?それとも祖父母かしら?」
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