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第164話 お互いに見せつけあう
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ベストカップルコンテストは、開始から終了までの1時間どれだけイチャついてまわりから羨ましがられたかが審査のポイントとなるらしい。
園内にいる来場者がスマホで投票するという仕組み。
本当は飛鷹とエントリーしたかったはずの美羽は優勝賞品を目当てにとにかく頑張ると俄然やる気になっている。
そして飛鷹さんもなぜか、やる気…。
飛鷹のほうをチラリと見て
「沙那は俺とたっぷりイチャついてもらわないとな?」
さっき耳元で囁かれた言葉を思い出して戸惑う。
イチャつくって…、何?!
想像しただけで顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。
すっかりドSスイッチが入ってしまった飛鷹から腰に手をまわされ、ドキドキしないはずがない。
このまま2人きりになったりしたら…。
いろいろと妄想してしまっていた沙那を現実へと引き戻したのは美羽。
「来場者たちが羨ましがるくらいイチャつかないといけないわけだから、当然、仲間うちの私たちがお互いに見ても嫉妬するくらいじゃないとダメよね?」
美羽はそう言うと
「いまからお互いに見せつけあうっていうのはどう?」
なんておかしいことを提案する。
絶対におかしいのに…。
「…ま、まぁ…。それは一理あるかもしれないな。宮坂がそう言うなら仕方ない」
なぜか飛鷹が同意。
「…は?はぁっ?!おい飛鷹、お前ふざけてんのか?!」
突っかかる相師に
「本当は宮坂とデートがしたくて今日も遊園地に誘ったんじゃないのか?」
ニヤつきながら飛鷹が言う。
「そ、そんなわけあるか!」
相師は思いっきり否定したけど
「ふぅん?だったら優勝は私と相師のベストカップルで決まりね」
しっかりと美羽に睨まれていた。
園内にいる来場者がスマホで投票するという仕組み。
本当は飛鷹とエントリーしたかったはずの美羽は優勝賞品を目当てにとにかく頑張ると俄然やる気になっている。
そして飛鷹さんもなぜか、やる気…。
飛鷹のほうをチラリと見て
「沙那は俺とたっぷりイチャついてもらわないとな?」
さっき耳元で囁かれた言葉を思い出して戸惑う。
イチャつくって…、何?!
想像しただけで顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。
すっかりドSスイッチが入ってしまった飛鷹から腰に手をまわされ、ドキドキしないはずがない。
このまま2人きりになったりしたら…。
いろいろと妄想してしまっていた沙那を現実へと引き戻したのは美羽。
「来場者たちが羨ましがるくらいイチャつかないといけないわけだから、当然、仲間うちの私たちがお互いに見ても嫉妬するくらいじゃないとダメよね?」
美羽はそう言うと
「いまからお互いに見せつけあうっていうのはどう?」
なんておかしいことを提案する。
絶対におかしいのに…。
「…ま、まぁ…。それは一理あるかもしれないな。宮坂がそう言うなら仕方ない」
なぜか飛鷹が同意。
「…は?はぁっ?!おい飛鷹、お前ふざけてんのか?!」
突っかかる相師に
「本当は宮坂とデートがしたくて今日も遊園地に誘ったんじゃないのか?」
ニヤつきながら飛鷹が言う。
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