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第178話 頬キスだけでは終わらない
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美羽に引きずられる形でステージの中央へと連れて行かれた相師はうなだれたまま。
緊張気味ではあるけれどなぜか愉しそうな美羽は客席を見渡して目を輝かせている。
その様子を見てますますうなだれて溜め息をついていた相師だったけれど
「イケメン~!」
「モデルカップルみたい!まじ絵画!」
観客からの歓声がわきはじめるとSのスイッチが入ったようで豹変。
微笑みながら観客席へと愛嬌を振りまき、美羽のほうをチラリと見る。
目が合ってキスのために相師の傍へと静かに歩み寄った美羽は細い腰を捕まえられて焦る。
「…え?」
驚く沙那をグイっと自分のほうへと引き寄せ、頬にキスをすると目を合わせて微笑んだ。
「…えっと…。相師…?」
また、いつもとは違ったSっぽい相師を見て美羽が戸惑う。
いやいや、あなたと観客が煽ったからですよ…。
沙那は心の中で突っ込みながら
「面白いものが見物できそうだな」
微かにニヤリと嗤った飛鷹にそっと同意。
キスの行方を見守ることにした。
いまの雰囲気からして、絶対にほっぺにキスしただけで終わるはずがない。
そう思っていた沙那だったけれど…。
細い腰をやさしく抱きしめた相師は美羽の頭を撫でて微笑むと、観客席に顔を戻す。
そしてそのまま手を振ろうとした。
…ということは、キスはこれで終わり?
ウソ…でしょ…?
同時に同じことを思ったのは美羽。
美羽は速攻で観客席に向かって手を振ろうとした相師の手をはたき落とす。
さらに背伸びをして相師の両頬を自分の両手で挟むように掴むとそのまま唇を重ねた。
緊張気味ではあるけれどなぜか愉しそうな美羽は客席を見渡して目を輝かせている。
その様子を見てますますうなだれて溜め息をついていた相師だったけれど
「イケメン~!」
「モデルカップルみたい!まじ絵画!」
観客からの歓声がわきはじめるとSのスイッチが入ったようで豹変。
微笑みながら観客席へと愛嬌を振りまき、美羽のほうをチラリと見る。
目が合ってキスのために相師の傍へと静かに歩み寄った美羽は細い腰を捕まえられて焦る。
「…え?」
驚く沙那をグイっと自分のほうへと引き寄せ、頬にキスをすると目を合わせて微笑んだ。
「…えっと…。相師…?」
また、いつもとは違ったSっぽい相師を見て美羽が戸惑う。
いやいや、あなたと観客が煽ったからですよ…。
沙那は心の中で突っ込みながら
「面白いものが見物できそうだな」
微かにニヤリと嗤った飛鷹にそっと同意。
キスの行方を見守ることにした。
いまの雰囲気からして、絶対にほっぺにキスしただけで終わるはずがない。
そう思っていた沙那だったけれど…。
細い腰をやさしく抱きしめた相師は美羽の頭を撫でて微笑むと、観客席に顔を戻す。
そしてそのまま手を振ろうとした。
…ということは、キスはこれで終わり?
ウソ…でしょ…?
同時に同じことを思ったのは美羽。
美羽は速攻で観客席に向かって手を振ろうとした相師の手をはたき落とす。
さらに背伸びをして相師の両頬を自分の両手で挟むように掴むとそのまま唇を重ねた。
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